学級は大人数でも、学習が少人数であれば

 今さらながら少人数教育について語ろうと思うのだが、まず私の頭の中では、「少人数学級」と「少人数教育(指導)」は、はっきりと区別されているのだということを断っておこう。もちろん私だけの勝手な区別だが。

 学級(クラス)には二つの側面があると考えられる。一つは学習集団としての側面であり、もう一つは生活集団としての側面である。

 学校は勉強ばかりしている場所ではない。生徒にとって一日の大半を過ごす生活の場でもある。
 毎日弁当を喰ったり、文化祭に参加したり、体育祭や球技大会を戦ったり、修学旅行を楽しんだりといった勉強以外の活動では、ふつうは学級(クラス)が単位となる。

 そう考えると、人数が少なければ少ないほどいいとは言えず、むしろ、ある程度人数がいたほうが面白くて楽しい。
 ということで、生活集団としての学級(クラス)に関しては、少人数を目指すべき積極的な理由は、私には見いだせない。

 一方、学習集団としての学級(クラス)に目を向けた場合は、それなりに効果が期待できそうだ。
 ちなみに、私が現役高校教員だった時代は生徒急増期だったこともあり、1クラス45人が普通だった。つまり私は、10人、20人という少人数指導は経験したことがないのである。

 想像するに、45人が40人や35人になったところで、それほど成果は期待できそうもないが、半分の20人以下になれば、それなりの効果は期待できそうだ。もちろん、個々の生徒の学力や学習意欲、それに、教える側(先生)の少人数指導に対する熟練度、さらには教科の特性なども問題になるのだが、いずれにしても、学習集団というところに目を向けた場合、少人数は効果ありとしておこう。

 生活集団としての学級(クラス)は大人数で、学習集団としての学級(クラス)は少人数でということが可能なら、私はこの方法を選びたい。
 あとは、習熟度別をやるにしても、TT(ティームティーチング)やるにしても、教室数という物理的な制約と、人件費という経済的な制約をどう乗り越えるかである。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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