余計なお世話じゃないことは、そのうち分かるさ

 「(いつも)お世話になっております」
 これ、ビジネスにおける電話対応の決まり文句だから、知らない人は覚えておいてね。
 本当にこの人(会社)にお世話になってるかな? なんてことはいちいち考えないで、「こんにちは」の代わりだと思って使えばいいわけ。

 ところで。
 人は、いろいろな人にお世話になったり、お世話したりしながら生きているわけだが、お世話になっている最中は、そのことに気づかないという場合がある。
 分かりやすいのは親子関係。幼いときは、お世話になりっぱなしなのだが、その自覚がない。おそらく生涯で一番人のお世話になっているのは赤ちゃんのときなのだが、そのことに気づいていない。気づくには30年ぐらいかかる。すなわち自分が親になったとき。

 先生と生徒の関係にも似たようなところがある。
 こっちは親身に世話してるんだがな。中高生ぐらいになると、それを「余計なお世話」とか言いやがる。だから、「うるせえ、余計なお世話が俺の仕事だ」と言い返してやる。
 
 何十年か経ち、同窓会などで出会う。
 さんざん苦労させられた当時のガキに「あの頃は、余計なお世話ばかりして悪かったな」と言ってやる。
 「いやいや、とんでもない。今日あるのもすべて先生のおかげです。あの頃は面倒かけました」
 ほう、そう来るか。
 社交辞令は分かっているが、それが言えるほどの大人になったってことが嬉しいよ。余計なお世話しといて良かったよ。

 「先生のおかげで高校(大学)受かりました。お世話になりました」
 こんなふうに、すぐに結果が出るのも嬉しいが、5年10年、あるいは何十年も経ってから、「あれ? これってもしかしたら先生のおかげかもしれない」と、ずっと後になってから気づかせてやるのも面白いじゃないか。先生の醍醐味ここにありだ。

 というわけだから、嫌がる生徒の首根っこ押さえてでも大いに余計なお世話をしてやろうじゃないか。


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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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