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「ブラック校則」って、簡単に言われても困るな

 えっ、ナニ?この校則。
 その昔、教員なりたての頃、ビックリした記憶がある。

 自分が出た高校は、校則があるんだかないんだか分からない、よく言えば自由、悪く言えばテキトーな学校だったので、校則のことなど考えたことがなかった。
 
 教員として若く未熟だった私は、「なんだよ、この規則。くだらねえな」と思うことが多かったが、そんなことを言える立場ではないので、しぶしぶ学校の方針に従うしかなかった。
 だが、時間が経つに連れて、その「くだらねえ校則」の一つひとつに、それなりの意味があるということが分かってきた(もちろん、本当に「くだらねえ」のもあったが)。

 10年ほどして次の学校に転勤した。すると、前の学校ではとっくに廃止になった校則がまだ生きていた。
 ところ変われば品変わるじゃないが、学校変われば校則変わるで、学校ごとにずいぶんと様相が異なるものなのである。

 校則は、「わが家のルール」みたいなものだ。よその家から見たら、不思議で、理不尽で、そんなのお宅だけだよと言われるようなものであっても、当の家族がそれで良しとしているなら、傍からとやかく言うべきでないのと同じで、校則は学校ごとの独自の問題なのである。きわめてローカルな、ドメスティックなお約束。

 新聞報道などによると、「ブラック校則」を無くす目的の民間プロジェクトが発足したという。大阪府立高校での頭髪黒染め問題を契機としているようだ。
 こういうプロジェクトを始める人は、善意の人々なのだろう。生徒のこと、子供のことを考え、純粋な思いで始めるわけである。

 だが、大人のやることは、動機が善意というだけではいけない。
 先生たちは、法律や規則のことはよく分かっている。基本的人権のことも子供の権利のことも、世の中の風潮も、みんな分かっている。その上で、やむにやまれぬ事情から、「くだらねえ校則」を強いているのだ。先生だって、できればそんなもの止めたいよ。

 ただ「こんなバカげた校則がありますよ」とか「生徒はこんな不満を持ってますよ」なんてこと調べて、それを「ブラック校則」と断じても、何の問題解決にもならない。というか、そんなことは今さら調べなくたって分かっている話だ。

 世間から「ブラック校則」と指弾されるような「くだらねえ校則」を心ならずも定めなければならない学校の実情。そこが問題なのだ。せっかく調査してくれるなから、ぜひそのあたりにも踏み込んでいただきたいものである。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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