居酒屋に高校生、こいつは「提灯記事」だろう

 仕事で春日部に行こうと思ったら、電車が止まっている。こりゃまずいと、急きょ車に変更したら、帰りの道路が結構な渋滞で、遅い帰社となってしまった。ブログ書いてから出かければよかった。

 Yahoo!ニュースを何気なく見ていたら、「渋谷の居酒屋、高校生に人気」という見出しが目に入った。元はAbemaTimesの記事である。
 Yahoo!ニュースは、新聞各紙や雑誌その他の媒体から、読まれそうな記事を拾い上げ、それに興味を惹きそうな見出しをつけて配信しているのは、皆さんご存知のとおり。

 で、私はこの見出しにまんまと引っかかって記事を読まされてしまった。
 これは業界で言うところの「提灯記事」(ちょうちんきじ)っていうやつだな。最近では、「ステルスマーケティング」という言い方もある。
 「提灯記事」というのは、企業・団体・商品など取材対象を持ち上げるために書かれた記事だ。

 記事はいきなり「渋谷センター街にある居酒屋『鳥放題 渋谷店』には高校生がぎっしり」と始まる。
 冒頭から具体的に店名出してる時点で、ねらいが見え見えだ。最近の流行を語るなら、渋谷の居酒屋で十分だろう。

 さらに、「多い日にはお客の8割が未成年だという」、「お店にいた女子高生に話を聞くと『(学校で)めっちゃ流行ってます』『普通の飲食店より騒いでいても怒られない』と、高校生の間で『居酒屋に行くこと』が流行しているようだ」と続く。
 流行っているかどうか、ちゃんと調査したのかよ。JKの一言で断ずるのは無茶苦茶だろう。

 さらに、こう続ける。
 「もちろん飲んでいるのはソフトドリンクで、都の条例などを考慮して未成年客の店の利用は午後10時まで」
 そうかそうか、店側をフォローしてあげてるわけね。そりゃ、高校生が居酒屋に行くのはまずいからね。たとえ酒を飲まなくてもだ。

 最後の締めはこうだ。
 「鳥放題を展開するダイニングファクトリーの川元勇樹部長によるとお店は儲かっているそうで、『(店の)キャパを考えると回転率が命。高校生のお客様は学校が終わった時間から早く動かれることが多いので、ぶっちゃけ儲かりますね』とお店側にもメリットがあることを明かした」
 なるほど、サラリーマンが押し掛ける前の時間を高校生で埋め合わせしたいわけだ。それで、知り合いの記者あたりに、こういう記事を書いてもらったってことだろう。

 まあ、そう言う私も、本当にこういう現象が起きているのか、実地で調査したわけではないのだが、仮に、本当にそういう流行りがあるとしたら、メディアとしては、店側の思惑だけでなく、高校生が居酒屋に出入りすることの問題点も指摘するべきだろう。
 しかし、この記事には、それが全く見られないので、私は「提灯記事」として読んだ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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