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ビジネスや商売は素人がプロを評価する構造になっている

 私のブログは主に、教育や受験、学校や先生について語っているわけだが、このジャンルの垣根は低くて、誰でも参入が可能だ。

 今日、日本においては基本的に教育を受けなかった人はいない。受験しなかった人も学校と名のつくところに通ったことのない人もいない。先生という職業の人に関わったことがないという人もいない。
 だから、たった1回の体験であろうと、または、生徒や保護者という立場での体験であろうと、とりあえず誰でもが、教育や学校や先生について、何かしらを語れるのである。
 
 先生の側からすると、「何を、素人が」と言いたくなる面もあるのだが、誰でもが教育を語れるというのは、誰でもが教育を受けたことがあるということと表裏の関係であるから、これは良しとすべきことなのだろう。

 昔、教員だったころの話だ。
 保護者面談などで、「私も一応、教員免許持ってますけど、エヘン」なんていうんで、滔々と教育論を語っちゃうお母さんが時々いた。ま、教員免許なんてものは大学に行けば誰でも取れちゃう程度の資格なんだけどね。それに、免許持ってても実際に教員にならなければペーパードライバーと一緒だ。日本にはペーパーティーチャーが、掃いて捨てるほどいるよ。
 が、そんなことを口に出せないので、「そうですか。ならばお母さんもよくお分かりでしょう」と、その場は敬意を表するしかない。

 年中デパートに行くからといって、デパートが経営できるわけじゃない。毎晩のように居酒屋に行くからといって自らが商売としてできるかというと、そう簡単なことではない。同じ時間、同じ場所に居合わせたとしても、立場は正反対なのだ。

 だがしかし。
 ここからが私の言いたいことなのだが、世の中のビジネスや商売というものは、すべからく「素人が玄人(くろうと)を評価する」という構造になっているのだ。
 「あの医者は腕がいい」って、あんた医学の知識持ってんの。そんなの分かるわけないじゃない。でも、その病院の経営を左右するのは、素人の評価・評判なんだね。

 先生たちはプロだ。
 プロからすれば、「素人が何を言う」と思うことがしばしばだろうが、自らの命運を決めるのは、そういう素人の人々なのだ。

 プロとしての誇りや信念。これは大事にしたい。失ってはならないものだ。
 だが、その一方で、教育や学校は、先生たちの独占物ではないのだから、本当は何も分かっていない素人の声であっても、それに耳を傾けられる余裕を持ちたいものだ。それに、素人の考えが案外ものごのと本質を突いている場合だってある。

 それにしても、ネットの掲示板やコメントを見ていると、先生はバカだとかヘボだとか、みんな言いたい放題だな。
 「そうかい、そうかい。いかにも俺はバカだよ。バカで悪かったな。でもバカが学校通って来るんだから、バカで十分だろう。このバカ」
 などと言ってはいけない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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