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「誰にもできないような授業」を「誰でもできる授業」へ

 こと授業に関しては、私は凡庸な教師だったと思う。手を抜いたつもりはないが、上には上がある。まして、途中で辞めているから人に誇れるようなことは何もできていない。まあ、偏差値で表せば50がいいところ。

 一方、神とか、達人とか称していいような、とてつもなく上手い授業をする先生がいる。給料同じなんだけどな。

 学校の課題は、こうした名人芸を伝承できていないところにある。その先生が引退したら終了。
 実にもったいない。

 ものもと才能のある教員が、努力と研究を重ね、「誰にもできないような授業」を作り上げる。ここまではいい。
 だが、学校が組織として進化し成長して行くためには、この「誰にもできないような授業」を「誰にでもできる授業」にする必要がある。
 「誰にもできない」と「誰にでもできる」は言葉としては明らかに矛盾なのだが、要は、伝承・継承ということであり、特殊なものを一般化・普遍化するということである。

 私が経験した範囲では、「誰にもできないような授業」を「誰にでもできる授業」にして行くシステムが、学校という組織の中にはない。ないしは不足している。
 むろん個人レベルでは、先輩や同僚の良い部分を取り入れようとする教員はいくらでもいるわけだが、組織としての取り組みが不足している。

 今はさすがになくなったようだが、一昔前までは、校長が授業を見に行くのさえ、「管理強化」だと反対する教員がいたぐらいで、お互いの仕事ぶり(授業)を見せ合う習慣がないのが学校という世界なのである。

 私がこういう話をすると、「私はやってます」とか言う教員が多いのだが、それは分かってるよ。そうじゃなく、学校(組織)の中に、ビルトインされているか(組み込まれているか)ってことだ。

 今や教科の枠を超えて、授業を開発研究すべき時代だ。ガンガン突っ走って「誰にもできないような授業」を作り上げられる教員を育てよう。と同時に、それを「誰でもできる授業」にして行く仕組みを学校の中に作り上げよう。
 生徒もそれを望んでると思うよ。


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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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