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学校より塾が分かりやすいのは当然なのだ

 「学校の先生より塾の先生の方が分かりやすい」。

 中学生は上手なお世辞など言えないから、これはたぶん本音である。
 これを聞いた塾の先生は、日頃の研鑽の賜物であるから、ちょっとは胸を張っていい。だが、「どうだ、参ったか。こっちが上だ」などと、己を過信してはいけない。なぜなら、学校の授業と、塾の授業とでは条件が違い過ぎるからだ。同じ条件下で授業をした場合に、それでもやっぱり「学校の先生より塾の先生の方が分かりやすい」と言わせられれば本物だ。

 学校の授業が分かりにくいのは、授業のスピード(授業の進度)を調整できないからである。
 教員経験を積めば、「連中うなずいてるけどわかってないな」ということぐらいすぐに見抜ける。見抜いたら、ちょっと立ち止まるとか、少し前にさかのぼるとかしてやれば、分からせることはできる。学校の先生はそのぐらいのスキルは当然ながら持っているのである。
 では、なぜそうしないかというと、学校の授業には学習指導要領による縛りがあるからだ。教える内容、教え方、教える順番などは、この制約の下にあるのだ。個々の教員の裁量など事実上ないに等しい。
 全体の進度を考えれば、理解不十分な生徒がいても、不本意ながら先に進めざるを得ないのである。

 学校のクラスには、100点満点のテストで90点以上取れる生徒から、10点も取れない生徒が混在している。教える側としては、大変困難な状況だ。
 これも、一定数の「分からない生徒」が出現してしまう原因だ。

 というわけで、「学校の先生より塾の先生の方が分かりやすい」のは、個々の先生の力量がどうこうよりも、制度やシステムに問題があるからである。
 
 だったら、変えればいいじゃない。
 その通りなんだが、それがさっさと出来ないのが、今の公教育なのである。

 こんな言い方をすると、塾の先生方は気分を悪くされるかもしれないが、私に言わせれば「学校の先生より塾の先生の方が分かりやすい」なんてことは、当たり前の話なのである。
 その程度で喜んでいないで、「分かりやすい」のもっと先を目指してもらいたいものである。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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