受験生よ、「その1点を削り出せ」

 大阪大学の昨年度入試で採点ミスがあり、30人を追加合格とすることを発表。
 なんて、今頃言われてもね。

 物理の問題で、正解が3つあるにも関わらず、1つだけを正解とみなして採点した。だからこれは、採点ミスというより、出題・作問にミスがあったということだ。

 昨年8月に予備校講師がメールで指摘したが、阪大側は正解一つで間違いないと返答したようだ。しかし、その後、別の人からも指摘があり、改めて検討した結果、正解が三つであることを認め、今回の発表になったようである。

 昨年度のデータを見ると、一般入試(前期日程)では、3201人が合格し、そのうち98.6%にあたる3155人が入学している。つまり第一希望としていた受験生がほとんどということだから、別の大学に入学してしまった受験生の気持ちは複雑だろう。
 さて、大学側、受験生側はどう対応するか、成り行きを見守ることにしよう。
 
 私が一番気になったのは、当該の問題の配点だ。
 高校の物理なんてすっかり忘れているから、と言うより最初から理解できてないから、中身のことは分からなない。

 大阪大学のホームページに詳しく出ていた。当該の問題の配点は3点であった。100点満点の試験でたった3点。
 塾の先生方は、この事実をぜひ生徒たちに伝えてほしい。大学入試と高校入試では、制度・仕組みが異なるわけだが、たった1問、たった3点が合否を左右するという事実を、である。

 私はここで、ついこの間の箱根駅伝で準優勝を果たした東洋大学のスローガンを思い出した。
 「その1秒を削り出せ」。
 一人一人のランナーが、次のランナーに1秒でも早くタスキを渡そうと心がける。その精神が、ここ10年の箱根駅伝で、優勝4回、準優勝5回、3位1回という抜群の安定感につながっている。

 受験生に当てはめるなら、「その1点を削り出せ」ということになろう。
 「あっ、間違っちゃった。でも1点ならいいや」。
 そんな考えでは、合格はどんどん遠くに行っちゃうぞ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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