入試ミス、異議申し立て期間を設けてはどうか

 一口に入試ミスといっても、いろんなパターンがある。

 1 出題(問題)に関わるミス
  正答がない(解答出来ない)、問題用紙に誤字脱字、解答用紙に不備など。
 2 採点・合否判定に関わるミス
  単純な誤採点、出題ミスに起因する採点ミス、集計ミス、合否判定ミスなど。
 3 試験実施や合格発表に関わるミス
  用紙の配布や回収ミス、試験時間のミス、発表内容のミスなど。

 パッと思いついて書いただけなので、他にもありそうな気がするが、要するに「入試ミス」といっしょくたにして議論すると混乱するぞと言いたいのである。

 最近、盛んに報道されているのは、上の分類で言えば、「1 出題に関わるミス」であり、これが「2採点・合否判定に関わるミス」につながっている。
 
 今後は「1 出題に関わるミス」が増えそうだということは昨日も書いた。
 かつて、重箱の隅をつつくような細かな知識の有無が合否を分けた時代もあった。だが、知識よりも「思考力・判断力・表現力」だろう、というのが現在主流の考え方だ。
 昨今の入試ミスの背景には、こうした出題(問題)に対する考え方の変化がある。

 さて今後の展開だが、ミスの早期発見という観点から、問題及び正答例、採点基準などを実施者自らが、実施後速やかに公表せよという意見が強まってくると予想される。

 ちなみに我が埼玉県の公立高校入試では、実施問題と正答例(採点の手引き)が即日ネット上で公開され、翌日の新聞にも掲載される。ところが、こうした公立高校入試のやり方はむしろ例外であって、中学入試や大学入試などでは、必ずしも実施問題や正答例などの公表は進んでいないのである。

 実施問題や正答例などを実施者自らが早期に公表すれば、今回のような出題ミスや採点ミスについての指摘が、これまで以上に出てくるだろう。
 学校側は、ここに大変な労力を費やすことになりそうだが、それが今の世の中の空気だから仕方あるまい。

 阪大にしろ、京大にしろ、今頃になってというのが、一つの大きな問題になっていることを考えると、出題や採点に関する異議の申し立ての期間を設定するということが考えられる。公表はする。ただし、異議の申し立ては3か月以内。それ以上は受け付けない、といったようなルールだ。
 ミスはどこまで行ってもミスだろうという考え方もあるが、どこかに落としどころを見つけないといけない。
 大学側が、出題ミスに慎重になり過ぎるあまり、知識偏重型の入試に戻ったら元も子もないではないか。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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