このままではまた定員を割りそうな残念な学校たち

 公立高校は定員割れ状態が許されるのか。
 そんなはずはない。数人の定員割れなら我慢するが、税金でまかなっている学校は、しっかりと箱を満たしてもらわないと、無駄遣いになる。

 時に、「われわれの仕事は入って来た生徒をしっかりと教育することだ」などと、積極的な生徒募集を否定するかのような発言も聞かれるが、せめて定員は満たして下さいよという話だ。
 誰も利用しない道路や橋や施設を作ったら、税金の無駄遣いと批判されるでしょ。それと同じ理屈。

 それに、入って来た生徒をしっかり教育すると言うけれど、それが十分に出来ていないと世間が判断しているから集まらないんですよ。

 30年度入試では多くの県立高校が欠員募集(補充)することになり、それでもなお集まらず大幅な定員割れで新年度を迎えた学校も多いわけだが、それらの学校は、同じ轍を踏むまいと、今シーズンはさぞ募集に力を入れるに違いないと、募集イベント(説明会など)の実施予定を調べてみた。

 下表は、昨年度多くの欠員募集を行った普通科校が、今期いつ頃、また何回説明会等を実施するかをまとめたものである。
 「体」は体験入学、「説」は学校説明会、「別」は個別相談会の略である。「×2」は同月内に2回実施されることを表している。

 20100607説明会情報

 飯能南を除く15校の平均で5.87回。
 浦高の2回は極端な例としても、比較的募集の安定している学校は5回以内で収まっているので、回数はやや多いと言える。ただし、私立学校からすれば「たったそれだけ?」という数字である。

 表を見ると、11月以降に集中していることが分かる。後半戦重視型だ。

 私は募集が弱い学校ほど、前半から仕掛けるべきと考えている。
 強いチームはシードされて決勝トーナメント2回戦からの登場だけど、弱いチームは予選リーグから始まって、最後は敗者復活戦まで戦うでしょ。だから、早く始まって遅く終わる長い長い戦いを覚悟しましょうねというわけだ。

 後半戦重視型は、そのころにならないと受験生に目を向けてもらえないという発想から来るものと想像するが、現実を直視するのはいいが、そこからの発想ではいつまで経っても現実から抜け出すことはできない。

 驚いたのは、これらの学校の中に、ホームページに今なお前年度情報を掲載している学校が多いことだ。
 本日現在で、上尾橘、岩槻北陵、北本、栗橋北彩、児玉、鳩山、飯能南、深谷、三郷北、和光の10校は学校説明会に関する情報が更新されていないか、まったく情報がない状態である。
(HP情報がないのになぜ上記の表が作成できたかというと、当社発行の「埼玉県公私立高校進学ガイド2019」のために、各校にアンケート調査を実施したからである。飯能南は今のところ県内全公私立高校の中で唯一回答が寄せられていないので打つ手なし)

 本ブログ読者の皆様。上記学校にお知り合いがいるならば、説明会情報は更新したほうがいいですよとお伝え願いたい。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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