児童相談所と警察による虐待情報の全件共有に踏み出した埼玉県

 東京・目黒の女児虐待死事件。
 見たくない、聞きたくないニュースだ。

 目立たない記事だが、埼玉新聞に上田知事の定例会見の様子が採録されている。

▼児童相談体制の強化について
―東京都目黒区で5歳女児が虐待死した事件を受け、都は児童相談所の体制や警察との連携を強化する方針を示したが、県の対応は。
知事 年々対応を強化してきたことは事実です。警察と児童相談所の情報共有のための仕掛けを作ったり、事件が起きるたびに、欠陥があればそれを補うための仕掛けをつくってきています。今回の事件はブロックできなかったことが大変残念です。24時間同居して見張っているわけではないので、時々不幸なことが現実に起こっているということですね。もう少し人間としての優しさはないのかと、憤りを持つ思いです。決定的なものはないと思いますが、できるだけ網の目をきちっとふさいでいって、より子どもの安全が守られるようにしていくしかないと思います。
―児童相談所が把握した全案件を警察と共有している県もあるが、埼玉県はどこまで踏み込むのか。
知事 今、実は警察とその部分に関して調整をやっているところです。早急に、年度途中にもできると思います。(傍線筆者)

 ポイントは、児童相談所と警察による虐待情報の全件共有である。
 これができていれば、今回も死を防げたかもしれない。
 ところが、全国で虐待情報の全件共有ができているのは、愛知県、茨城県、高知県の3県だけだという。埼玉で実現すれば全国4番目となる。

 今回の事件のお膝元、東京都はどうか。
 小池百合子都知事は、6月8日の会見で、児童相談所と警察との情報共有を広げ、かつ児童相談所の人員を増加するとしつつも、虐待情報の全件共有については、今回は検討しないという。
 じゃあ、いつやるのよ。

 加えて、こうも言っている。
 「他県との情報共有ということをどうしていくのか。これは、むしろオールジャパンで対応していただく必要があろうかと思いますので、国の方でも、この件についてご対応いただければと思っております」

 国が、じゃないでしょう。
 警察との連携は、都道府県レベルでできるよ。ここでなぜ国を持ち出すのよ。
 「しっかりと全庁を挙げて、スピード感を持って対応するようにと指示したところでございます」
 必要なのはスピード感じゃなく、スピードそのものなんだよ。

 と、東京のことにいちいち文句つけても始まらない。
 上田知事には、ぜひ迅速な対応をお願いしたい。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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