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「ダラダラやるならやらないほうがマシ」、そうだよな

 「ダラダラやるならやらないほうがマシ?」

 私の知り合いに、そろばん教室の主宰者がいる。高校の同級生、高柳和之君。
 業界ではかなりの有名人で、塾生が日本一になったりするものだからマスコミ出演も多い。
 かれが毎月、会報を送ってくれるのだが、最新号に載っていたのが冒頭の「ダラダラやるなら~」というコラム。

 以下引用。
 そろばんやあんざんの練習は、
 ①意欲を持って正しい練習を行う。
 ②やらない(技術低下)
 ③ダラダラやる(技術低下+悪癖がつく)
 のどれかです。①だけがよく、②③はダメです。②と③が逆ではないかと思われるかもしれませんが、上記カッコ内のようにダラダラやるくらいなら、やらない方がマシなのです。
 学校の宿題などは、たとえダラダラでも時間をかければ終わります。やれば叱られずに済みますが、身に付くかどうかは別問題です。
 算数の文章題に「流水算」があります。川の流れや運行する船の速度に関する問題です。
 例えば、川が時速5キロで流れ、船の速さが時速8キロとします。
 ■船が下流に向かって進む時には、1時間に「8キロ+5キロ=13キロ」進みます。
 ■船が上流に向かって進む時には、1時間に「8キロ-5キロ=3キロ」進みます。
 そろばんの練習は、船で川を上流に向かって進むようなものです。そして、船の速度は練習意欲になります。
 上記ならば、時速5キロ(意欲5)以上でなければ進んだことにならないのです。それ以下であれば、船を出さずに係留していた方が下流に流されずにすみます。
 以上、引用おわり。

 ものごとの技術を習得するにあたって、そもそも「少しだけ」「ほんのチョット」「軽く」という選択肢はないのだよ。「本気でやる」と「思い切ってやらない」のどちらかしかなく、その中間はなし。部活の練習しかり、受験勉強しかり。
 そろばん練習はダラダラやると悪弊がつくようだが、受験勉強の場合、「やった気分だけで、その実、まったく力が向上しない」のが怖い。


 ところで、「今どきそろばん?」の件なのだが、父親から受け継いだ高柳君が、その息子に継承し、また、新規に教室も開いたりしているようだから、廃れてはいないんだね。
 AIの時代になったら計算の速さなんて何の役にも立たないと言う人がいるが、その通りだろう。というか、そんなことは電卓やパソコンが普及した時点ですでに結論が出ている。
 そろばんやれば計算が早くなって数学が得意になるというのも、たぶん錯覚。計算=数学じゃないから。
 右脳と左脳を同時に使うから能力開発になる。いや、たぶんこれも幻想。昔はみんな当たり前にそろばんやってたけど超能力者になってないでしょ。まあ、ある段階まで極めれば、記憶力なんかも鍛えられて将来の受験に少しは役に立つかもしれないけど。

 技術の習得に当たって、集中や継続、反復、あるいは高い目標を持つことがいかに大切かを気づかせてくれること。これが習いごとの効用だ。

 余談だが、浦和学院野球部の森士(もり・おさむ)監督は、高柳君のところの塾生だったと、いつかの会報に出ていた。


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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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