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なるか教員の不祥事根絶

 埼玉県教育委員会が教員による不祥事防止への具体策として、「不祥事根絶アクションプログラム」を策定し、7月20日発表した。全部で30項目ある。

 21日付埼玉新聞1面トップがこの記事だったが、何というタイミングの悪さだろう、他の面に「わいせつ容疑で高校教諭を逮捕」の記事が載っていた。
 まあ、それは措くとして、こういう取り組みは悪くないと思う。先生たちが気を引き締めるきっかけになる。
 そんなことではなくならないとおっしゃる方は、ぜひ実現可能な名案をお出しいただきたい。

 プログラムの策定に当たって、全公立学校の職員から意見を募集したところ、1万6780件の意見や提言が寄せられ、それがプログラムに盛り込まれたという。
 残念だな。なぜ私にも聞いてくれなかったんだ。

 とりあえず30項目全部に目を通してみた。
 いろいろ言いたいことはあるが、ここでは2例だけ取り上げてみよう。

 No.1「過去の不祥事の分析と研修等への反映」 
 そう。分析は大事だ。ここが一番重要かもしれない。校種別・年代・経験年数のほか、不祥事の内容別に詳しく分析すれば根絶の手がかりが得られるかもしれない。ここは第三者の専門家を交えてやるべきことだ。

 No.5「面接試験における工夫」
 採用面接の面接官として企業経営者・人事担当者、PTA代表、保護司を起用する案だが、私は反対だ。その後の指導育成に責任を持たない人の意見は、はっきり言って無責任になるからだ。
 面接を担当する先生方に、面接の技法に関する専門的トレーニングを積んでもらったほうがいい。そのトレーニングの場に心理学の専門家などと並んで企業経営者や人事担当者を招くのはいいだろう。
 現在、面接を担当しているのは県教委の先生や現場の管理職の先生と思われるが、ここに思いっきり若手を起用するという手もある。これは企業でも実際に行われていることで、若者の目には、年寄りの目には見えないものが見えるのである。PTAのオジサン・オバサンを入れるくらいなら、こっちを考えてほしい。

 もう一つ加えて欲しかったのは、生徒からの情報収集だ。
 先生に一番接しているのが生徒。先生同士が知らない先生の一面を知っているのが生徒。小学生だと厳しいが、中高生はかなり冷静に見ている。

 私は20年近く「生徒アンケートによる授業評価」の仕事をしている。その際、自由記述欄を設けて生徒の意見・要望・感想を収集する。公立学校でもすでに授業評価は実施されているはずだが、評価の対象となっている先生自身が実施するアンケートでは本音は拾えない。第三者が介在する必要がある。

 「いい年して彼女いないなんてかわいそう」
 「アニメの話ばかりしないでください」
 「男子は呼び捨て、女子はちゃん付けって何だよ」
 「女子をなめまわすように見るのはやめてください。気色悪いです」
 「ビデオが趣味なのわかるけど、そればかり見せないでちゃんと授業やってください」
 「授業中に猫の死骸がどうとかの話をするな」
 「学校にそんなに文句があるならやめれば」
 ある先生に関して、こんな情報が集まってくると、何となく危険なにおいが漂ってくるでしょ。アクションプログラムの中に「管理職等のリスクマネジメントに対する支援」として4項目ほどあるが、このような生徒からの情報が集まってくると、指導のきっかけになり、未然防止につながるかもしれないので、ぜひ検討してほしい。

 先生を雇っている塾長の皆さん。
 あちらは不祥事で経営が傾くことはないが、民間は経営に直結するのでアクションプログラムを一読することをおすすめします。
 ↓
 不祥事根絶アクションプログラム(埼玉県教育委員会)

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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