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文化祭もまた教育の大事な一場面

 学校が始まった。そしていきなり文化祭シーズンだ。

 まだ暑さが残り、台風の襲来など天候が不順なこの時期より10月11月あたりの方が良さそうなものだが、他の行事や学習計画・進路指導計画など総合的に考えると9月に落ち着く。
 就職者の多い工業・商業など専門学科校は、就職活動の時期と重なるためそれが一段落した10月以降という場合が多い。

 修学旅行や文化祭・体育祭といった学校行事をどう位置付けるかはなかなか難しい問題だ。
 そのうち、教育学者や教育評論家あたりの標的になり、それにマスコミが加担して、意味がないから止めろだの縮小しろだのといった話になるかもしれないが、今のところ学校側はその意義を認めており、規模や時期や期間や予算の違いはあったとしても、ほとんどの学校が実施している。

 話を文化祭に絞ろう。
 簡単に言ってしまえば、文化祭の意義目的は、生徒の自主性を伸ばすことにある。先生はできるだけ手を出さず、いくつかの禁止事項(政治用語でいうネガティブリスト)を設定し、あとは企画から運営まで、生徒の自由な発想に任せる。

 生徒はああしたいこうしたいといろいろ言ってくるが、先生としてはそれは無理これはダメと言わざるを得ないことも多い。その際、なぜダメなのかを理解させ、またどうしたら実現できるかを考えさせるのが大事な教育の場面なのである。むろん、こうしたことは授業の中でもできなくはないが、現実的な体験の中で学ばせたほうが効果的である。

 ふだんクラスの平均点を下げまくっている生徒が、みんなから頼りにされているのを見ると担任としてはホッとする。卒業後にクラス会の世話役なんかをやってくれるのは、たいていはこういう生徒だ。学校行事ではふだんの授業では見えない生徒の一面を観察できる。

 いくら教育的に意義があると言っても、文化祭一つのために際限なく時間と金を投じるわけには行かない。他にも行事はある。授業がある。部活動もある。最初に述べたように、先生方が頭を悩ましているのは、全体の中での位置づけなのである。全体のバランスなのである。
 そこを無視して、文化祭だけを取り上げ、ああだこうだという風潮にならないように祈りたい。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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