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体操はマイナーだけど人気だけはあるから面倒なことになる

 スポーツ界でスキャンダル続出。
 ワイドショー的にはこのまとめでいい。スポーツに縁がないコメンテーターが、「これらに共通するのは~」と、適当な感想を言っておればいい。

 国際政治や経済、文化、科学技術みたいな話になってくると、コメントするにそれなりの知識がいるが、教育、スポーツ、芸能あたりは、誰でも言える。
 というわけで、知識のない私もスポーツネタに参戦するのである。

 スキャンダルの2つのタイプ。
 Aタイプ 個々のチーム(学校)や選手・監督個人の不祥事
 Bタイプ 競技団体が関係した不祥事

 アジア大会の男子バスケはAタイプ。アメフトも主に日大の問題だからAタイプ。それに対し、ボクシングやレスリング、それと今回の体操はBタイプ。
 いずれの競技においてもA、Bどちらも起き得るわけだが、Bタイプはマイナー競技において起こりやすい。競技者・指導者・関係者が少なく、権力・利権などが特定の個人やグループに集中しやすいからだ。
 
 マイナーであっても人気や注目度は高いという競技がある。日本ではオリンピック種目であるかどうかが関係している。こうした競技ではさまざまな利権が発生しやすく、その利権をめぐってポスト争いも激しくなる。よってスキャンダルが起きやすく、マスコミに取り上げられることが多い。

 レスリングもボクシングも体操も、競技者はそれほど多くないが、過去オリンピックでメダル獲得実績があり、その点では人気競技である。この条件が当てはまる競技としては、他にアーチェリー、ウェイトリフティング、スキー・スケート、カヌー、フェンシング、水泳のシンクロなどがある。柔道もそれほど競技人口が多いとは言えない。
 これらの競技においては、良くも悪くも特定の個人やグループに権力が集中している可能性が高く要注意だ。

 体操は競技人口という点においてマイナーである。
 参考までに、埼玉県の公私立高校192校中、体操部があるのは24校(12.5%)、部員数は男女合わせ361人である(埼玉県高等学校体育連盟29年度資料より)。サッカー約1万1千人、バドミントン約7600人、陸上約5700人、弓道約3500人などと比べれば、競技者の少なさが分かるだろう。

 競技者も指導者も少なく、練習場所も少ない。体操はそういうマイナーな競技である。それでいて柔道と並ぶメダル量産競技であるというのが、体操の特殊性である。体操界の出来事をもってして「スポーツ界は」と、まとめてはいけない。

 体操は団体というジャンルもあるが基本的に個人競技である。
 男子の場合で言うと、「鉄棒・床・あん馬・跳馬・つり輪・平行棒」と6つの種目があり、多くの技を習得する必要があり、練習時間が長くなりやすい。
 個人競技なので、1対1のマンツーマン指導になる。
 特に女子の場合、体型・体重の管理が難しく、指導が日常生活にも及ぶ傾向がある。
 作戦・戦術もなくはないが、対人競技ではないので相手のことはあまり考える必要はなく、練習で磨いた技を本番でどれだけ出せるかの勝負である。

 競技開始年齢が早い方が有利で、選手寿命が短いとか、怪我をしやすいとか、他にもいろいろあると思うが、こうした特殊性がスキャンダルの遠因になっている可能性が高い。
 と言って、特殊性はいつまで経っても特殊性なのであるから、外野の無責任なコメントはこれまでにして、この後は専門家の皆さんにしっかり対応策を考えていただこう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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