放課後訪問で埼玉栄のもう一つの顔が見えた

「よみうり進学メディア11月号」の取材で埼玉栄高校に行ってきた。
先々月は部活特集だったが今回は進学実績の特集。埼玉栄も部活ではなく進学実績で取り上げられる学校になってきたということだ。
というような話をすると、文武両道って言ったって部活で頑張ってる子と勉強で頑張ってる子は別でしょうと突っ込んでくるやつが必ずいる。
かもしれない。いや、たぶんそうだろう。
で、それのどこがいけないの?
私なんぞ部活で全国大会も出られなかったし、難関大学にも一流企業にも入れなかったから、どっちか一方でも極められたら立派なものだと思うけどね。
埼玉栄は2018年度大学入試において東北大・名古屋大など旧帝大を含め42人の国公立合格者を出した。今春の卒業生が普通科・保健体育科合わせて871人という大規模校だから、自他共に認める進学校になるには、今の倍ぐらいの国公立合格者を出さないといけないと思うが、一歩一歩確実に階段を昇ってきていると言えるだろう。
放課後の時間帯の訪問だったので授業を見ることはできなかったので、自習室での勉強風景を見学させてもらった。
「勉強会」という名のグループがあって、放課後、専用の自習室で4時間ほど勉強する。メンバーは固定されており座席も指定制だ。「勉強部」とか「勉強同好会」といった感じかな。終わりの時間になると先生がやって来て「終礼」(帰りのショートホームルームだね)を行う。
中に入って写真を撮らせてもらったが、シャッター音が教室中に響いてしまうような静けさ。
かと思うと、食堂では友達同士仲良く勉強しているグループが何十組と見られる。朝昼晩(夜は8時まで)やっている食堂は、勉強スペースも兼ねているようだ。部活を終えてからここで腹ごしらえし、講座に出たり自習に励んだりする生徒もいるようだ。
グランドや体育館がにぎやかなのは当然として、普通教室でも図書館でも進路指導室でも生徒の活動は止まらない。
ちょっと前に「早朝の学校訪問はいろいろ勉強になる」という記事を書いたが、放課後も勉強になるね。埼玉栄のもう一つの顔を見せてもらったよ。
校舎も新しいし、設備も整っているし、コンビニもあるし、駅もすぐそこで帰りの心配もないし、居心地がいいってことなのかな。