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男女別定員あるなら事前に公表するべきだった

 宮崎県五ケ瀬町の全寮制中高一貫校・県立五ケ瀬中等教育学校で約20年間、1学年の合格者を男子22人、女子18人で固定していた問題。
 その後の調べで、入試で男子の合格者よりも高得点なのに、不合格になった女子が過去5年間で49人いたことが分かった。

 新聞は、20年も前から不正な入試が行われていたかのような書き方をしているが、毎年男女の合格者が一定だから、誰が見たって男女の合格者数を調整しているのは明らかでしょう。なぜ、今まで黙ってた。
 これはやはり、東京医科大学の一件からの流れだね。今ならニュースになる。

 ここは全寮制で、寮の定員という他の学校にはない制約があるのだから、それによる男女別定員があるなら、それは公表しておいたほうが良かった。

 問題化してしまった以上、このままというわけにはいかないから、1学年定員40人のうち、男女各15人までは性別の成績順、残り10人は性別なしの成績順というあたりが落としどころか。都立高校などもこのような方式をとっている場合がある。
 それだと男子25人対女子10人、あるいはその逆というケースが発生するが、ぎりぎり現状の設備で対応できるかもしれない。ただし、これが数年続くとなると寮の新増設が必要になる。
 いずれにしても全寮制という特別な環境下での問題であることは考慮されなければならないだろう。

 私の県立高校教員としての経験の中では、入試段階で男女の合格者を調整したことはなかった。ただし、男女比が大きく開いた場合、入学後のクラス編成で調整したことはあった(女子だけ、あるいは男子だけのクラスを作るなど)。
 ついでに言えば、共学校にも関わらずクラス編成は男女別々という学校は、昔もあったし今もある。

 クラスの編成の仕方は、時間割編成に影響する。
 いわば学校側の都合なのであるが、小学校と異なり教科担任制をとる中学高校の場合、時間割編成は元々難しい作業であって、そこに男女比のアンバランスが加わると、さらに困難に拍車がかかる。
 そして、その影響は最終的には教員スタッフの増員、とりわけ非常勤スタッフの増員にもつながるわけで、学校側の都合とばかり言えなくなってくる。

 であれば、入試段階で多少の調整をということになりかねないが、そういうことに特に厳しいのが今の時代であるから、昔のままの感覚でやっていると大きな痛手を被ることになる。

 私は、施設設備など主としてハード面の制約から、入試段階で多少の男女比の調整があっても仕方ないと考えている。入ってから生徒に迷惑をかけるよりいいだろう。ただ、繰り返しになるが、そうであれば事前に明らかにしておくべきで、今回の五ケ瀬中等教育学校の件も、そこが一番の問題だと思う。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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