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「自己ベスト更新」にこそ真の価値がある

 受験は競争だ。
 ライバルより1点でも多く取る競争だ。
 これは仕方ない。と言うか、ある意味当然のことだ。

 しかし、他人を上回ったかどうかと同時に、「今日の自分は、昨日の自分を上回ったかどうか」という視点を忘れてはいけない。別の表現をすれば「自己ベストの更新」だ。

 ライバルに1点負けた。しかし、自己ベストを1点更新した。
 これは勝ちなのか負けなのか。
 もちろん大勝利である。
 私が実際に教える人だとしたら、大絶賛するであろう。

  「よく頑張ったが、上には上がある」と言いたい気持ちをグッとこらえ、「やったじゃないか自己ベスト更新だよ」と、ただそのことだけを褒めたたえる。

 若いうちに勝負には2種類あることを徹底的に教え込んでおいたほうがいい。
 「VS他人」と「VS自分」。 
 そして、たぶん(「VS自分」>「VS他人」)であるということも。

 誰か大人が大喜びしてやらないと子供は気づかない。
 「やったじゃないか自己ベスト更新だよ」と褒めても、最初は「気休め言ってんじゃないの」と疑うだろう。小学生ならまだしも中学生になればそんなものだろう。だから、本気で喜ぶ。その都度繰り返し喜ぶ。
 そのうち、もしかしたらこれは本当のことかもしれないと思うようになる。価値観が形成されるのだ。

 ネットを見ていると、「どこそこはバカ学校だ」などと匿名をいいことに言いたい放題の子がいるが、そういう自分も似たり寄ったりの学校なんだろう。他人を引きずり降ろすことで、ちょっとでも上に立ちたいという心理だね。
 勝負には「VS他人」しかないと教わってくると、こういう人間が出来てしまう。これが一生続くとしたら、こんな不幸なことはない。

 私は、他人を上回る必要はないとか、そのことに価値がないと言っているわけではない。勉強だろうが仕事だろうが、そういう場面は訪れるものだ。
 しかし、その前に「自己ベスト更新」である。「今日の自分は、昨日の自分を上回ったか」、すなわち成長である。
 偏った価値観しか持たない子を育てると本人が不幸であるだけでなく、世の中も迷惑する。


 追伸:自己ベスト更新!
 「加須こいのぼりマラソン」(ハーフマラソン)に参加。2週連続のレースはきついかと思ったが、1時間58分40秒。おやおや、先週より早いではないか。生涯自己ベストには遠く及ばないが、65歳過ぎてから2時間切りがないので「65歳オーバー自己ベスト」だ。これは評価してやらなければいけない。
 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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