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「あきらめずに部分点を取ろうぜ」を引き続き考えてみる

 昨日に続き「部分点」の話である。
 この話に決着をつけようではないか。
 いや、そこまでは無理か。ただ、一つの視点を提示しよう。

 平成30年度埼玉県公立入試(つまり昨年の入試)で、部分点の取れ具合がどうなっているかを調べてみた。

 まず数学(学力検査問題)
 「内容に応じて部分点を与える」問題が、3問あった。

 大問2(3) 正答5.3% 一部正答2.0% 誤答73.4% 無答19.3%
 大問2(4) 正答21.8% 一部正答22.1% 誤答27.5% 無答 28.6%
 大問4(2) 正答2.0% 一部正答4.5% 誤答23.2% 無答70.3%

 次に数学(学校選択問題)
 部分点を与える問題は、同じく3問あった。
 
 大問2(1)  正答29.1% 一部正答2.2% 誤答58.5% 無答10.1%
 大問5(1)  正答19.9% 一部正答17.1% 誤答39.2% 無答23.8%
 大問5(2)② 正答0.3% 一部正答5.3% 誤答23.0% 無答71.4%

 両端の正答と無答(白紙)を除いて、真ん中の一部正答と誤答に注目してみよう。
 6問すべてで誤答が一部正答を上回っている。それも大きく上回っている問題の方が多い。これはつまり、何か書いたけど点数にならなかった(部分点にはつながらなかった)場合の方が多かったことを意味する。

 国語はどうか。
 作文は別とすれば、「表現・内容に応じて部分点を与える」問題が5問あった。
 数字は左から順に、正答・一部正答・誤答・無答である。

 大問1問2 40.9% 41.8% 11.4% 5.9%
 大問1問3 15.4% 46.2% 20.2% 18.2%
 大問3問2 34.3% 49.7% 9.7% 6.4%
 大問3問5 9.5% 26.8% 27.3% 36.5%
 大問4問3 30.3% 4.2% 41.8% 23.7%

 こちらは数学と打って変わって、5問中3問で一部正答の割合が誤答を上回っている。教科の特性や問題の性質ということもあるが、書けば点数になる可能性は、数学よりもずっと高そうだ。

 他の教科も調べてみたので明日以降、続編を書く予定だが、一口に「あきらめずに部分点を取りに行こうぜ」と言っても、指導の仕方に違いがありそうな予感がする。というのが、今日ここまでの結論だ。

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No title

「とにかく何か書いておけば部分点の可能性が上がる!」
というご意見もあるでしょうけど,
このように数字で示されると,ちょっとそれは違うのかな,
というのが一目瞭然ですね。(殊更,数学に関しては。)

先生もおっしゃっていたように,
心持ちとしてはそのくらいの勢いがあった方が良いですけれど。
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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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