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部分点、取りやすい教科、取りにくい教科(まとめ)

 埼玉県公立入試、部分点問題に関する最終稿。

 繰り返し述べているように、「粘って1点でも多く取ろうぜ」の精神は、入試では大事なことである。
 その1点をもぎ取れる可能性は、「内容に応じて部分点を与える」問題の中にある。

 そこで。
 受験生を指導する立場である塾の先生方には、単なる精神論を超えた、根拠に基づく技術論の立場から、受験生に対し有効かつ具体的なご指導をお願いしたい。
 もしかしたら、本論がその一助になるかもしれない。
 そんな思いで書いている。

 ■社会
 20190201社会部分点
 部分点を与える問題の数がもっとも多いのが社会で、7問ある。配点にして33点分。
 7問中5問は、「一部正答率」が「誤答率」を上回っており、部分点を取れる可能性が高い教科と言える。
 大問5問5は「誤答率」が高い。「国債発行の目的」を問う問題で、歳出と税収の変化を示すグラフが示され、解答に当たっては「歳出」と「税収」の二語を用いなさいという条件つきだ。本来ならグラフと、指定された二語は重要なヒントとなるはずであるが、それでも書けないのは、「国債」についての基本的な知識が欠けているからだと推測される。「国債」は「税収不足を補うために発行される」ものだと知っていれば、それがそのまま解答(正答)となる。

 部分点の採点において、表現力(文章力)については多少、大目に見てもらえる可能性はあるが、基本的知識の不足は容赦なく減点されると考えるべきだろう

 ■理科
 20190201理科部分点
 部分点を与える問題がもっとも少ないのが理科で、30年度は3問しかなかった。
 3問中2問は、「誤答率」が「一部正答率」を上回っている。
 大問2問4は、「金星の見かけの大きさが変化する理由」を述べる問題である。答えは「地球と金星の距離が変化するから」という、きわめてシンプルなものである。何も知らなくても常識で考えて答えられるレベル。
 誤答の中には、金星の特徴について書いたものが多く見られたという。点を取らんがために、とにかく知っていることをいろいろ書いてしまった可能性も考えられる。もし、この推測が当たっているとしたら、「何でもいいから書いておけ」的な指導の弊害と言えるだろう。「余計なことは書くな」も一つの重要な指導ではないか。

 ■英語
 20190201英語部分点
 20190201英語選択部分点
 「部分点を与える」と明記した問題は少ないが、細かい採点基準を設け、実質的に部分点を与えている問題が多いのが英語の特徴だ。
 英作文を別とすれば、学力検査問題では、5問すべてで「誤答率」が「一部正答率」を上回っている。学校選択問題でも、英作文を除く7問中4問で、「誤答率」が「一部正答率」を上回っている。
 一昨日書いた数学同様、部分点が取りにくい教科と言える。
 学力検査問題大問4問7は、「誤答率」が「一部正答率」を大きく上回っている。英文を読み、日本語の質問に日本語で答える問題だ。設問に「覚えていなければいけないもっとも大切なことは」とあるかから、該当する英文はすぐ見つかるだろう(importantやrememberを含む文)。だが、関係代名詞を含む、語数にして21語の長文であるため、文の構造を理解できなかったのだろう。単語的には2年生、文法的には3年生。3年生で習う関係代名詞については練習不足になりがちである。


 一昨日、数学と国語について書いたが、表がなかったので作っておいた。
 ■数学
 20190201数学部分点
 ■国語
 20190201国語部分点

 まとめ。
 各教科の指導法については、塾の先生方の方が、私などよりはるかに精通しているので、こうした資料を一つの参考としながら、「正答に至らなくても確実に部分点を取れる具体的な方法」をご指導いただければと思う。



 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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