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埼玉公立では、なぜ江戸時代の文化が出題されないのか

 本日、塾の先生方向け。
 受験生にも役立つかもしれない。

 本日の考察。
 「なぜ、埼玉県公立入試(社会・歴史)では、江戸時代の文化が出題されないのか

 江戸時代の文化については、平成20年度に「化政文化」についての出題があったが、その後10年間出題されていない。
 この10年、平安(国風)、鎌倉、室町、安土桃山が各2回、飛鳥と奈良が各1回出ているのに、江戸はゼロ。どうした江戸、どうした元禄。近松も西鶴も芭蕉も泣いてるぜ。どうして俺たち出してくれないんだ。

 では、近松さんたちにお答えしよう。
 埼玉公立の場合、文化の問題はヴィジュアル重視なんですよ。画像が必要なわけ。それを見て解かせるというスタイル。
 だから、インパクトのある建物(寺など)や仏像や彫刻が優先されるわけですよ。芭蕉さんには悪いけど、俳句じゃ絵にならないじゃないですか。もし江戸から出すとしたら、ドカンと屏風に絵を描いた俵屋宗達さんとか、浮世絵の菱川師宣さんとか、葛飾北斎さんとか、ヴィジュアル系の皆さんに持って行かれるわけですよ。

 それだけじゃないですよ。
 江戸までの歴史を扱う大問3は、5つの小問で構成されているわけだけど、ここに飛鳥から奈良、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸を全部詰め込むんですよ。奈良から1問、平安から1問、鎌倉から1問みたいな感じでね。だから江戸の割り当ても1問。

 おいおい、長さを考慮してくれよ。
 そうだろうね。でも残念でした。時代の長さに関係なく、1時代1問が原則みたいですよ。

 江戸時代の場合、幕藩体制をいかに確立したかというテーマがあるでしょ。それと鎖国。その後も三大改革や田沼の政治とか、末期になると外国船がやってきて対外政策が変わって来るしと、出したいテーマがいろいろあり過ぎるわけですよ。で、こういう中で文化を出してしまうと、これらの問題が出せなくなる。今言ったように、1時代1問が原則だからね。

 というわけなので、近松さん、西鶴さん、芭蕉さん。古くは清少納言さんや紫式部さん。歴史では分が悪いですが、皆さんには国語で登場するというチャンスが残されています。そっちで頑張ってみましょう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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