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東京都が高校入試にスピーキングを導入、で、誰が教えるの?

 東京都が、現在の小学6年が受験する2022年度都立高入試から、英語のスピーキングテストを導入するようだ。
 来るべき大学入試改革の高校版というところか。

 報道によれば、都教委の依頼を受けた民間団体が独自に開発して実施するテストを都内の公立中3年全員が受け、その結果を入試選抜に利用するということだ。公立高校入試で全受験生に独自のスピーキングテストを課している都道府県はなく、初めてのケースとなる。

 たぶんこのような流れになると予想していたが、やはり来たか。

 私は、教育課題を入試によって解決しようという考え方には、以前から反対している。
 高校入試にスピーキングを入れれば、中学校の学習でもスピーキングに力を入れるようになるだろうという考え方は、一部理解できるところもある。
 たしかに、教育内容も教育方法も変わるだろう。だが、いつもそうだが、「誰が教えるのよ?」という問題に明確な答えを出していない。

 塾なのか、英会話教室なのか、アプリなのか。いずれにしても公立中学校ではないのは確かだ。だって、そのための人的資源を供給するという話は出ていないから。
 現職の中学校英語教員をどんどん海外語学研修に出すとか、常勤のネイティブスピーカーを全校全学年に2,3人ずつ配置するとか、そういうプランはない。

 もしかして、民間企業のビジネスチャンス拡大に力を貸してくれてる?
 まあ私は、こっち側にいる人間だから、それでもいいけど。

 教育課題。
 この場合は、英語によるコミュニケーション力(会話力、スピーチ力)不足を解決しようということだが、教育課題は基本的には、中学校教育や高校教育の中で解決しなければいけない
 入試を変えて教育を変えるんじゃなく、教育が変わり、その結果入試が変わるというのが本来の順序だろう。東京都は都内私立高入試への活用や他県との連携を考えているようだが、余計なことはやめてほしい。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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