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学芸大附属高校の入試は「受験生ファースト」じゃないようだ

 あの都立日比谷高校が定員割れして二次募集をするという、予想外の事態が起きている。
 原因はどうやら東京学芸大附属高校の大量繰り上げ合格にあるらしい。

 埼玉県民の多くは学芸大附属と言われても場所すら分からないのだが、鉄道で言うと、東急東横線や田園都市線沿線の学校だ。
 しかし、場所は知らなくても、この学校が東大合格者ベストテンの常連であることはご存知だろう。
 
 この超進学校、ここ数年やや人気に陰りが見える。
 2016年のいじめ問題報道の影響もあってか2017年度入試では定員割れを起こした。そこで、翌2018年度入試では辞退者増加を見越して大量の合格者を出した。
 ところが、2019年度入試では、なぜか前年の半分以下の合格者しか出さなかった。
 同校HPを見ていただければ分かるが、説明会などでも「第一希望の人に来てほしい」と強烈にアピールしていたから、その通りの入試を行ったということだろう。

 まあ、「第一希望の人に来てほしい」のは、都立でも私立でも同じことだし、受験生だって第一希望に行きたいのだ。だが、それが難しいのが高校入試というものであって、第二・第三希望の学校も受けておかなければならないし、学校もまたそれを受け入れなければならないのである。

 「第一希望の人に来てほしい」と願うのは構わないが、「辞退者がでることは想定していない」と言い切り、極端に合格者を絞り込んだ今年のやり方は、どうにも理解しがたい。
 前年の入試で、日比谷や横浜翠嵐・湘南など公立校と併願し、両方合格したうちの、かなりの生徒が公立に流れたというデータを知らないわけがあるまい。

 なのに、この強気。
 しかも、160人の合格者(募集は106人)の中から大量の辞退者が出たとなると、「第一希望の人に来てほしい」という前言を翻して、慌てて繰り上げ合格の電話をかけまくる。その余波で日比谷が定員割れ。

 この一貫性のなさ。この迷走。
 
 今のところ、埼玉では起こりえない事態だから、遠巻きに眺めていればいいが、どう考えても学芸大附属のやり方は、「受験生第一」にはなっていない。学校の都合優先だ。
 もちろん公立であれ、私立であれ、それぞれに学校の事情というものがあって当然なのだが、それにしても受験生や保護者の気持ちをもう少し考えないとね。
 そうしないと、いつか見捨てられるよ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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