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「イヤミスの女王」が書いた青春小説が面白そうだ

 湊かなえ「ブロードキャスト」
 学園青春小説と言えばいいのかな。あるいは部活モノ。

 私のような老人が読むような小説ではないが、主人公が高1で舞台が部活とくれば、入試国語の長文問題に使われるかもしれない。一応、読んでおくか。
 それと、「イヤミスの女王」と呼ばれる湊かなえさんの青春小説というのも想定外の組み合わせで興味を惹かれる。
 読書界では、読み終わって「嫌な気分」が残るミステリーを「イヤミス」と呼んでいるようだが、湊さんのミステリーは事件解決でスッキリとはならず、なんかモヤモヤした読後感が残ると評判だ。そんな湊さんが、青春小説を書いたというから、ファンの皆さんもさぞ驚かれただろう。

 これからお読みになる方もいると思うので、ストーリー紹介は避けるが、舞台が放送部というところが面白い。文化部ならふつうは吹奏楽とか演劇でしょ。
 ずっと体育会系の私は、放送部のことは何も知らなかったが、この小説で初めて放送部の活動内容や大会の仕組みを知った。
 今年は放送部を取材しようと思っていたところなので、いい予習になった。

 放送部というと、お昼の校内放送で好き勝手な音楽を流している、楽勝な部活というイメージしかなかったが、アナウンサーとか声優を目指そうという人には面白い部活かもしれないと思った。それと、最近はドラマやドキュメンタリーなど映像制作にも力を入れていることも分かった。
 
 苦しい練習に耐え、挫折を乗り越え、ついには勝利をつかむというのが部活モノの王道だが、作者はここに、「汗と涙と感動と友情」とは対極にある「陰湿ないじめ」という要素を盛り込んできた。このあたりが、「イヤミスの女王」らしいところか。

 この作品は、高校生たちがいかにして栄冠を勝ち取ったかの物語であると同時に、かれらがいかにして目の前に起こる「いじめ」に立ち向かったかの物語でもある。

 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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