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教員は世間知らず、それがどうした

 昨日中学校に行って、久しぶりに教員の仕事というものを考えてみた。

 私は職業人生の前半を教員として過ごし、民間サラリーマンを経て経営者(小さな会社だが)になった。教員をやめたのは40歳の時だ。

 サラリーマンに成りたてのころは、世間知らずなやつとみなされていたようだ。それはそうだ。営業電話をかけるのも初めてだったし、毎日人に会って名刺交換するのだって人生初の経験だったのだから。

 当時はそういう言葉は流行っていなかったが、ものの言い方が「上から目線」だというような指摘も受けた。まあ、これについては、身に覚えがある。先生というのは概して「上から目線」である。自然に命令口調である。職業で身についたクセであろう。私は先生をやめて20年たつが、人から「上から目線」と言われる。だが、これは先生だったからではなく性格である。

 私は当時、世間知らずと言われてもあまり気にならなかった。なぜなら、私の方も周囲の人たちのことを世間知らずと思っていたからだ。彼らの言うところの世間とは、結局のところ、民間企業のならわしとか、業界のしきたりみたいなものに過ぎない。40歳という年齢もあるが、彼らが私より世の中を知っているとは到底思えなかった。

 世の中は民間サラリーマンだけで成り立っているわけではない。ただ、数の上ではそういう身分の人が多いから、数にまかせて、自分たちの常識が世間の常識と思い込んでいるだけだろう。視野が狭いな。

 プロ野球選手は野球界以外のことは知らず、タレントや歌手は芸能界以外のことを知らない。それでいいだろう。引退したり何かの都合で転職したら、次の業界や会社の常識を身につければいいだけの話だ。

 というわけであるから、先生たちも世間知らずと言われて恥じる必要はない。恥じるべきは、先生として専門性を身につけていないことである。

 世間を知る暇があったら、専門性を磨きなさい。先生らしい先生になりなさい。私が学校の校長先生だったら、先生たちをそのように励ますだろう。
 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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