あらかじめ慰めの言葉

 明日、不合格だった人のために、あらかじめ慰めの言葉を用意しておこう。
 と、思ったのであるが、なかなか適切な言葉が見つからない。
 
 「残念だったな」
 でも、一番残念なのは本人だしな。

 「運が悪かったんだ」
 それも確かにあるんだが、大部分は実力だからな。

 「次の機会にがんばればいい」
 もう高校入試は二度とないよ。そうだよな。

 という具合で、どれも慰めにはなってない。
 いざという場面で、言葉というものは案外無力なものである。

 「自力で立ち直れ。待ってるぜ」
 落ちたその場で言う言葉じゃないし、慰めというより、励ましだな。
 でも、これが私の中では一番しっくり来る言葉だ。
 悔やむだけ悔やんで、落ち込むだけ落ち込んで、さあ、そこから自力で立て直して来い。

 ちょっと難しい話になるが、人間の価値というのは、瞬間的な結果だけで決まるものではないのだよ。
 合格したからって、落ちた人を馬鹿にしたり、世話になった人たちに感謝の言葉ひとつ言えないやつは、人間のクズだろう。反対に、自分は不合格であっても、合格した人にお祝いの一言でも言えるようなら立派だ。どころか、尊敬に値する。

 つまり、人間の価値というのは、結果それ自体よりも、その受け止め方で決まるんだな。
 自分の望まない結果に終わったとしても、事実は事実として受け止め、そこから、もう一度自力で立て直して来るのが、価値ある人間というものなんだよ。
 
 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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