FC2ブログ

受験生の不安、解消できないが軽減はできそうだ

 直前に猛練習はないでしょう
 これ、スポーツの話だけど、勉強(受験)もたぶん同じ。

 私は、実際に受験生を指導する立場にはないので、もし目の前に指導すべき受験生がいたらという話だが、2週間前あたりから全体的にはスローダウンして、10日前ぐらいに1回グッと力を入れて、残り1週間はゆったり、と、まあそんな感じかな。

 最後まであきらめるな
 誰もがそう言うし、私もそう思う。
 だから、直前の勉強量は抑えめにしたほうがいいというのは、「今さら、どうあがいても無駄だからあきらめろ」というのではなく、試験当日、最高のパフォーマンスを発揮するための作戦だ。

 目安は、ピーク時の70%ほどの勉強量。
 本当は50%でもいいと思うが、「やらないことへの不安」が大きくなり過ぎてもいけない。

 「先生、落ちたらどうしましょう?
 まあ、それを考えておけば合格の可能性が上がるっていうなら、考えなくちゃいかんな。先生は、落ちた時のことは落ちてから考えればいいと思うけど、よし分かった。そんなに心配なら、明日まで考えておいてやろうじゃないか。その代わり、受かった時のことを考えておいてもらおうか。
 だって、そうだろう。可能性としては落ちるか受かるかしかなくて、そのどっちかが現実になるわけだから、両方考えておかなきゃいけない。先生は落ちた方、お前は受かった方だ。明日またおいで。。

 と、はるか昔の経験を語ってみたわけだが、たびたび高3生を担当した私が得た結論は、「受験生に激励(の言葉)は不要」ということだ。特に直前の受験生には。
 「ガンバレよ」は、言ってもらって嬉しい反面、期待に応えなきゃいけなというプレッシャーになりかねない。もちろん、子供の性格にもよるわけだが、受験指導のプロとしては、もうちょっと高度な戦術を使いたい。

 間際になって、なんだかんだとまとわりついてくる子は、何か言ってもらいたいんじゃなく、何か聞いてもらいたいんだよ。きっとそうだ。

先生は、もっと「大人との付き合い」を求めた方がいい

 教え諭(さと)す人のことを教諭(きょうゆ)という。
 学校の先生のことだね。

 どんな職業についても言えることだが、その仕事を長くやっていると、行動や態度や言葉遣いなどが、「いかにも〇〇っぽく」なって行くものである。
 だがそれは、特段問題のあることではなく、当然なのだ。医者が医者らしく、警察官が警察官らしく、営業マンが営業マンらしくなって、どこが悪い。

 という前フリをしておかないと、これから書くことに反発する人も出てくるかもしれないので予防線を張っておいた。

 先生方は、ふだん大人に対しても、子供に諭すような態度や言葉遣いになっていますよ。
 私もときどきムッとするけど、かつては自分もそうだったと思うし、別に悪気があってそうしているわけではないと分かっているから、まあ、それほど腹は立たないが。


 私は今年に入ってまだ、20歳以下の若者や子供と会話をしていない。
 というか、会ったことすらない。
 話す人、会う人は、全員大人。
 これは異常か?
 いや、そうでもない。家族に小さな子供や小中学生でもいれば別だが、だいたいの大人はこんなものだ。

 私生活においては、友達も自分と一緒に年をとって行く。交際範囲は上へ上へとスライドして行く。仕事面でも、キャリアを重ね立場が上がるにつれ、自然とカウンターパート(対応相手)の年齢も上がって行く。

 では、先生はどうか。
 仕事柄、会うのも話すのも圧倒的に子供や若者だ。時間には限りがあるから、相対的に「大人相手」は極端に少なくなる。
 だがこれは、そういう職業なのだから仕方ない。毎日やっていれば、誰に対しても、教え諭すような話し方にもなろうというものだ。

 で、言葉遣いなんてものは実は大した問題ではなく、今日、こんな話を書いたのは、福島県いわき市の私立女子高校の副校長(58)が、18歳の女子生徒と交際していることが発覚し、懲戒処分(退職)になったというニュースを目にしたからだ(学校もすでに特定されている)。
 
 世の中には、いろんな嗜好の人がいるわけだし、恋愛や結婚に年の差は関係ないのかもしれないが、それにしても40歳差だからね。普通なら恋愛の対象にはならんでしょ。

 この先生が、特に変わった性癖の持ち主ではないという前提に立てば、「大人との付き合い」が不足しているから」ではないか。
 この場合の「付き合い」は別に恋愛に限らず、普通の友達付き合いや、仕事上の交流を含めてだが、本物の大人との付き合いが極度に少ないから、18歳が大人に見えて来る。
 たしかに、女子中学生や女子高校生は可愛いが、自身が40代、50代となり、同世代の、人間としても女性としても完成された大人を見ていれば、彼女らを可愛いと思う気持ちは、赤ん坊や幼児を可愛いと思う気持ちと変わらない。

 会社員58歳ではなく、副校長58歳だからニュースになったということだろうが、それは措いても、先生方は、もう少し「大人との付き合い」というものを心がけたほうがいいだろう。

八潮市(埼玉県)が、転入超過数全国20位に(総務省統計)

 地味な話題を一本。

 1月末、総務省から「住民基本台帳人口移動報告」という資料が発表された。
 都市間の転入者数と転出者数の統計だ。

 首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)への転入者が多いのは予想通りで、約14万人の「転入超過」だ。政権が掲げる「地方創生」の効果は見られず、相変わらずの一極集中だ。

 さて、埼玉県民としては、わが県、わが市町村の動向が気になるところだが、非常に興味深い(個人的に)データが出ているので紹介しておこう。

■転入超過数の多い市町村(上位20市町村)
1  東京都特別区部(東京都) 60,909(人)
2  大阪市(大阪府)     12,081
3  さいたま市(埼玉県)   9,345
4  川崎市(神奈川県)    8,342
5  札幌市(北海道)     8,283
6  横浜市(神奈川県)    8,187
7  福岡市(福岡県)     6,138
8  流山市(千葉県)     4,381
9  船橋市(千葉県)     3,499
10 川口市(埼玉県)      3,432
11 柏市(千葉県)       2,911
12 藤沢市(神奈川県)     2,789
13 千葉市(千葉県)      2,780
14 つくば市(茨城県)     2,711
15 越谷市(埼玉県)     2,258
16 小平市(東京都)      2,165
17 調布市(東京都)      2,155
18 仙台市(宮城県)      1,979
19 明石市(兵庫県)      1,921
20 八潮市(埼玉県)      1,903

 なにが興味深いって、そりゃ八潮市に決まってるでしょ。 
 さいたま市、川口市あたりは、まあそうでしょうという感じ。越谷市も県下第4の市だから、これも分かる。でも、よりによって、なぜここに八潮市が入ってくるのよ。しかも全国の20位で。
 これは、やはり「つくばエクスプレス」(2005年開業)の効果なんだろうか。
 八潮市は、隣接する草加市、三郷市と比べ、鉄道が通っていないのが難点だった。しかし、今や秋葉原まで17~18分と、東京に通うには絶好のロケーションとなった。現在は人口10万人に届かないが、さらに発展しそうだ。

 この統計には、年齢区分別の転入超過数の集計もある。
 詳細は省くが、「0~14歳」の転入超過数では、さいたま市が全国1位である。子供の数が増えているということで、結構なことである。
 「15歳~64歳」を見ると、ここでも、さいたま市が全国5位、川口市が8位、越谷市が18位、八潮市が20位となっている。もう少し細かい部分を見る必要があるが、これから子供を産み育てる世代が流入してきている可能性がある。

 以上。
 塾の先生方や学校の先生方に、多少なりともお役に立てるのではないかと思い、地味なデータをお伝えしてみた。

またも虐待死事件、大人はなぜ少女を守れなかったのか

 またも起きてしまった「虐待死事件」。

 いや、これは「殺人事件」と言ったほうがいい。行政の不作為がもたらした殺人事件だ。
 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)ちゃん(10)が自宅で父親(41)に殺された。
 
 昨年3月、東京・目黒区の船戸結愛ちゃん(5)が殺害された事件はまだ記憶に新しい。「きょうよりか あしたはもっともっと できるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください」。こんな悲痛な文章を残し、短い生涯を終えた。

 事件のあと本ブログで、虐待案件に関して、児童相談所と警察は、全件情報共有すべきだと書いた。しかし、これが実現しているのはいまだに全国の4分の1程度の府県に過ぎない。
 もちろん、情報が共有されたからといって、それだけで虐待が防げるわけではない。その情報をもとに、両者が、どのようなケースではどう行動するかといった、明確な行動基準を作り、協力して事に当たることが必要だ。

 今回の野田市の事件。少女は学校のアンケート調査に「お父さんにぼう力を受けています。先生、 どうにかできませんか」と書いていてSOSを発していた。一昨年には地元の「要保護児童対策地域協議会」のリストにも載っていたという。つまり、周りの大人たちは少女の命が危機にさらされていることを知っていたということだ。

 それでも命を守れなかった。
 学校も、児相も、なぜ子供の命を守れなかったのか。そういう批判もあるだろう。だが、学校や児相と、警察では、命の守り方が違う。学校の先生や児相の職員は、凶悪な殺人者に対抗し、己の命を盾に子供の命を守るための訓練も受けていないし、実力で戦う権限も与えられてはいない。
 残念だが、世の中には、一定数の鬼畜のごとき人間が存在する。かれらの行動を実力で阻止できるのは、警察しかない。

 警察が情報を把握し、行動していれば防げたか。
 それは分からない。しかし、死に至る可能性を減じることはできただろう。

 児相も組織、警察も組織。系統の異なる組織同士の連携が難しいのは分かる。プライバシーや人権という方向からの世間の合意も必要だろう。
 だがこれだけは、強く言っておかなければならない。
 「毎年、虐待死が起こるような国でいいのか」。

 関連ブログ:2018年6月14日付

中学受験組が大学受験でも強い理由を考えてみる

 昨日から都内私立中学校入試が始まった。
 連戦になる受験生も多いだろう。最近は午後入試が一般化しており、午前にA校、午後にB校と一日に2校受験する子も多い。

 中高一貫校(中等教育学校含む)が、大学進学実績を伸ばしているのは周知の事実だ。
 5年間で中高6年分の学習を終わらせ、最後の1年は大学受験勉強に集中できる体制を取っている場合が多く、これが好成績の理由の一つと考えられる。

 しかし、理由はこれだけではないだろう。

 中学受験は、基本的に学力試験一発勝負。つまり「ガチな入試」である。「すべり止め」さえ、試験を受けて自力で確保しなければならない。
 こういう真剣勝負を小学生の時代に経験しているのが中学受験組の強みと言えるのではないか。
 これに比べたら、高校受験の何とのどかなことか。

 中学受験組は、小学校では少数派である。無邪気に遊びに興じている同級生を横目にみながら、4年生・5年生あたりから、せっせと塾通い・模試受験を続ける。長期戦なのだ。メンタルの戦いなのだ。
 対して、高校受験なんてものは中3になってから、それも夏休みを過ぎたあたりからの短期決戦だ。周りもみんなやっている。みんなで頑張ろうぜの集団戦だ。

 中学受験組は膨大な知識を持っている。
 埼玉の公立入試(社会)で、都道府県名や海洋・山脈を問うような問題が出ているが、かれらにとって、こんなものは基本の「キ」以前の問題だ。「キ」の前だから「カ」かな。
 分数の計算や、割合の計算を間違うような子はいないからね。最近は、英語をやっている子も相当数いる。

 別にみんながみんな中学受験をしろとは言っているわけではない。
 ただ、公立高校や、私立の高校単独校の先生方には、大学受験では、厳しい中学受験を乗り越えてきた中高一貫組と、ユルユルの受験しか経験してきていない高校入学組との戦いになるのだということは、考えておいてもらいたい。
プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
当ブログを訪問された方
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード