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草加西女子バスケ、強さの秘密「合わせ」とは何か

 20180816草加西女子バスケット

 お盆休みが終わり仕事再開。
 ほぼ自営業でのんびりやっているのでバリバリじゃなく、ボチボチですが。

 「よみうり進学メディア(埼玉版)」の取材で草加西高校へ。
 9月号は部活動特集。今日は同校・女子バスケットボール部を訪ねた。

 埼玉の高校女子バスケ界は、今年こそ市立川越がインターハイ出場を果たしたものの、埼玉栄、山村学園、昌平、正智深谷など私立勢の壁が厚く、公立はなかなか上位に食い込めない。
 同校も先のインターハイ県予選ではベスト8まで進んだが、正智深谷(インターハイ出場)に敗れ、ベスト4進出はならなかった。

 さて、取材者のマナーとして、事前に可能な限り情報を集めて行かなければならない。昨シーズンの戦績は? なんて聞いているようじゃ話にならん。過去3年分は頭に入れて行った。
 ただ、顧問の先生(監督)の情報が集められなかったので、インタビュー直前に校長の高橋誠先生から伺った。聞けば、前任校は春日部高校だと言うではないか。
 ちょっと待ってくれ、これはすごいことだよ。近年は公立の男バスと言えば川口北だが、それ以前は春日部の時代が長かったわけだが、その当時の監督ということか。だったら、埼玉を代表する名将の一人ということじゃないか。後で確認したら伊澤暁監督(44)は、進学校・春日部を4度もインターハイ出場に導いている。

 事前の調査、と言ってもWEBサイトで見ただけだが、気になるフレーズがあった。
 「合わせ」と「バウンズパス」。どうやらこれがチーム作り、すなわち戦術の核となっているようだ。ここを聞かなければ。
 「バウンズパス」は分かる。だが、なぜ「バウンズパス」なのか? バスケ素人の私にはその理由が分からない。
 もっと分からないのが「合わせ」だ。何を合わせるの? 理由は何なの?

 その答えは、新聞記事に書くわけだけど(PCの場合、右下のリンクから「よみうり進学メディア」に入ってもらうか、ワイズメディアに進んでもらうと見られます。ただし、9月に入ってから)、今日は「バウンズパス」だけ簡単に説明しておくことにしよう。

 伊澤先生の目指すバスケは、簡単に言うと「パスサッカー」のバスケ版だ。
 ドリブルで鋭く切り込んで行く。それもあり。遠くからシュートを放つ。むろんそれもあり。ゴール下での競り合いに持ち込む。それも必要。だが、何よりも重視するのが、細かくパスをつなぐこと。1回、2回、普通ならそこで終わるところをもう1回、さらに1回と執拗にパスをつなぐ。当然相手に隙ができる。ただし、繰り返しやればディフェンス側にパスコースが読まれやすくなる。そこで、「バウンズパス」だ。足元はディフェンスの弱点なのだ。

 って、伊澤先生、これで合ってますか?

 有力選手を集めにくく、練習環境にも恵まれない公立が、どこに活路を見出そうとしているのか。いろいろ勉強になる一日であった。

公立高校でもインターハイに出られそうな競技はなにか

 各競技の全国高校総体(インターハイ)県予選がほぼ終わった。
 どの競技も私立が強く、公立はなかなか出場権を得られない。
 球技は特に厳しく、サッカーの浦和南が2位通過(1位は昌平)で出場権を得たのが唯一だ。
 ※訂正:女子バスケットの市立川越が1位通過でインターハイ出場でした。
 
 公立が出られるとしたら、どんな条件が必要か。
 1 競技人口が少なく、部のある学校が少ない
 2 中学校には部がなく(つまり経験者がいなくて)、高校からスタートする競技
 3 団体戦があるとしても、基本的に個人競技
 だいたい、こんなところか。

 では今季、公立のインターハイ出場校(または個人)を見てみよう。
 ●弓道 ▽男子団体=川越総合 ▽男子個人=浦和・深谷第一 ▽女子団体=草加西  ▽女子個人=久喜・飯能
 ●ボート ▽男子=浦和商業・南稜・越ヶ谷 ▽女子=浦和商業・南稜・浦和一女
 ●アーチェリー ▽男子団体=豊岡 ▽男子個人=所沢中央 ▽女子団体=越ヶ谷
 ●ウェイトリフティング 級は省略するが県立川口(2人)・羽生実業(2人)・草加南(1人)
 ●自転車 種目は省略するが川越工業・浦和工業・浦和北。

 ということで、だいたい1~3の条件に当てはまる競技である。

 陸上と水泳は、「県予選→全国」ではなく、「県予選→関東予選→全国」となる。
 陸上のインターハイ出場者。
 男子100m(越谷西)
 男子200m(浦和)
 男子400m(川口市立2人)
 男子110m障害(和光国際)
 男子400m障害(大宮南・豊岡・大宮東)
 男子400mリレー(所沢北・大宮東)
 男子1600mリレー(川口市立)
 男子5000m競歩(所沢西)
 男子棒高跳び(羽生第一)
 男子走幅跳び(伊奈学園)
 男子三段跳び(伊奈学園)
 男子砲丸投げ(ふじみ野)
 男子円盤投げ(ふじみ野)
 男子ハンマー投げ(進修館2人・松山)
 女子100m(大宮東)
 女子200m(蕨)
 女子400m(和光国際)
 女子800m(坂戸西)
 女子400m障害(豊岡)
 女子5000m競歩(熊谷女子・所沢西・蓮田松韻)
 女子400mリレー(大宮東)
 女子棒高跳び(不動岡・羽生第一2人)
 女子走高跳び(桶川・川口市立)
 女子三段跳び(松山女子・飯能)
 女子円盤投げ(川口市立)
 女子ハンマー投げ(進修館)
 リレーを除き、のべ84選手が出場するが、このうち34選手(40%)が公立。陸上なら公立でも何とか行けそうだ。
 水泳の関東はこれからだが、春日部共栄・埼玉栄・花咲徳栄・武南が圧倒的に強く、公立は厳しそうだが、熊谷・浦和・春日部・浦和一女・大宮東あたりから出場権獲得者が出る可能性がある。

運動部活のガイドライン、一応全文目を通してみた

 学校の部活動について。
 3月13日、「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン作成検討会議」が開かれ、指針をまとめた。
 報道では、「(活動は)1日2時間まで」、「週2日以上の休養日」など、世間的に分かりやすく面白そうな部分だけが取り上げられているが、運動部の在り方全体を検討しているのだから、全貌を見ておく必要があるだろう。

 ここに出ている。
 運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン

 ちなみに、これは法律や規則ではなく、あくまでも指針であるから、法的拘束力はなく罰則もない。しかし、だからと言って、守らなくていいというものではなく、これに沿った活動が行われていない場合は、ネットなどで糾弾され、法よりももっと厳しい裁きを受ける可能性がある。

 前文では、「学校教育の一環として行われ、我が国スポーツ振興を大きく支えてきた」、また、「生徒の多様な学びの場として、教育的意義は大きい」と、その功績や意義を認めた上で、しかし、「少子化が進展する中、従前と同様の運営体制では維持は難しくなってきており、学校や地域によっては存続の危機にある」ため、「速やかに、運動部活動の在り方に関し、抜本的な改革に取り組む必要がある」と述べている。
 まあ、おおむねその通りだろう。

 次にガイドライン策定の趣旨。
 「本ガイドラインは義務教育である中学校段階の運動部活動を主な対象とし」と、適用の範囲を明示しているが、一方で、基本的な考え方は「学校の種類や学校の設置者の違いにかかわらず該当するものであるから」、「高等学校段階の運動部活動についても本ガイドラインを原則として適用し」と、私立を含む高校にも適用されるものであるとしている。
  「原則として」という文言を入れ、さらに「高等学校段階では、各学校において中学校教育の基礎の上に多様な教育が行われている点に留意する」と付言しているあたりに、高校に対する一定の配慮が見られる。

 方針の策定。
 都道府県や市町村、学校法人の設置者は「本ガイドラインに則り、『運動部活動の在り方に関する方針』を策定する。それに則り、校長は「学校運動部に係る活動方針を策定」し、運動部顧問は「年間の活動計画、毎月の活動計画を作成」する。

 ほらほら、ここでまた学校や先生の仕事が増えたじゃないか。現場ではこれが負担だって言ってるんだけどね。

 次は体制の整備。
 「適正な数の運動部を設置する」。
 数を減らせってことかな。このご時世に増やせってことはないだろう。

 「部活動指導員を積極的に任用し、学校に配置する」
 予算をどうするかだ。

 「運動部活動の適切な運営に係る実効性の確保を図るため研修等の取組を行う。
 そんな暇ないって。

 さあ、いよいよ適切な休養日等の設置について。
 マスコミが主に取り上げている部分だ。
 「学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。週末は少なくとも1日以上を休養日とする」
 いきなり、具体的な話に入って行くね。

 「1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、休業日は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的かつ効率的・効果的な活動を行う」
 言われなくてもそうしていると思うけどね。本気で勝ちに行こうと思っている部活ほど真剣に追求しているはず。

 この後、「生徒のニーズを踏まえた運動部の設置」、「地域との連携」、「学校単位で参加する大会等の見直し」などの項目が続くが、結構重要な部分だ。
 大会を減らせば、オフシーズンも生まれる。しかし、多くの大会がマスコミと結びついている。野球もサッカーもラグビーもバレーもバスケも。
 新聞やテレビは、このあたりをどう考えるかだ。大会を盛り上げるだけ盛り上げておいて、まあ、下品な言い方だが、しっかり商売しておいて、一方で部活動の過熱を批判するっていうのは、ダブルスタンダードだからね。

 以上、少し長くなったが、部活動ガイドラインのレポートと感想であった。

 なお、検討会議のメンバーって、どんな人々なのだろうと気になったので調べておいた。
 「続きを読む」に記してある。

続きを読む

部活の練習時間抑制案は、本気ではないな

 運動部活動に関するガイドラインを検討するスポーツ庁の有識者会議が開かれ、中学では休養日を週2日以上とし、1日の活動時間を平日2時間、休日3時間程度までとする指針の骨子が大筋で了承されたという。

 言われなくても、普通の中学校の普通の中学生の練習なんて、こんなもんじゃないかと思うが、どうだろう。もちろん、「部活命」の顧問がいて、越境入学で選手を集めているような公立中学校が存在しているのは知っているが、例外だろう。
 日本全国の中学生が、それほど部活動に明け暮れ、部活動に苦しんでいるわけでもなかろう。

 ただ、昨今は「ブラック部活動」などと言われ、教員の長時間勤務の一因とされるなど、部活動が悪者にされているので、国としても、それらしいことを何かしら言わなくてはならないということだろう。

 一昨日(日曜日)、京都で全国都道府県駅伝(女子)が行われ、今度の日曜日は広島で男子の大会が開かれる。両大会には、中学生区間というのがあるんだが、本気で中学生の部活動を抑制しようというなら、ああいうのは止めたほうがいい。
 両大会は、日本陸連主催、NHKほか共催、スポーツ庁後援となっている。
 スポーツ庁が率先して応援してるんだよ。ちょっと笑えるじゃないか。

 大きな大会や、注目される大会があるから、選手はみんな頑張るんであって、そういうのがなければ、ほどほどの練習しかしないに決まってるだろう。やれと言ったってやらないよ。世の中学生はそれほど努力家じゃない。
 ついでに、高校のスポーツ推薦などもやめればいい。調査書で部活動成績を得点化するな。要は、苦しい練習をしなきゃならない理由をどんどん失くしてしまえばいいんだ。

 でも、そこまではしない。別の機会に詳しく書こうと思うが、中学校や高校おける部活動は、さまざまな弊害もあるものの生徒指導上なくてはならない装置でもあるのだ。部活なんてやらなくていいんだ、勝っても負けてもいいんだという形で、部活動の価値を下げて行くと、これはこれで新たな問題を引き起こすのだ。

 というわけだから、練習時間や練習日数を少しセーブしましょうねぐらいが、ちょうどいいところなのである。

昌平ラグビー完敗。でも、いい負け方だ

 全国高校ラグビー。
 初出場の埼玉代表・昌平は、2回戦で昨年優勝校の東福岡に68対7の大差で敗れた。完敗である。コテンパンにやられた。
 だが、いい負け方である。

 中途半端に善戦したりすると、「あれ、オレたち結構いけるんじゃない?」と選手が勘違いする恐れがある。
 18年連続出場。この10年間に6回も優勝しているチームに、ぽっと出のチームが通用するわけないじゃないか。
 1トライ1ゴールの7点。もうちょっと何とかなったんじゃないかという思いもあるが、それが何とかならないのが全国の壁っていうやつなんだよ。技術もさることながら、体格・パワー・スピード、全部違う。
 だからコテンパンにやられた。だが、やられたことで昌平は「埼玉のお山の大将」から、「全国大会仕様」のチームに生まれ変わるキッカケを得た。だから、いい負け方なのである。

 私には経験がないので想像するだけだが、県大会を勝ち抜き全国に出るためのチーム作りと、全国に出て勝つためのチーム作りは、根本的に違うのだと思う。
 県大会を圧勝しても、チーム作りが「県大会仕様」である限り、全国では活躍できない。
 今夏の花咲徳栄の優勝も、甲子園に出るための野球から、甲子園で勝つための野球に転じた結果だろう。

 全国大会は出るだけでも大変で、価値あることだから、出るだけじゃダメだなんて思っていない。ただ、昌平の御代田監督はまったく知らない仲というわけでもないので、ついつい期待が大きくなってしまうのである。

プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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