FC2ブログ

結局、合否は学力検査の得点次第

 受験生諸君は、すでに自己採点を終えていることだろう。
 高校の方も、今日で採点は終わっている。

 私が教員だったころは、記述問題(文章で答える問題という意味の)がなかったので、採点は1日で終わったが、近年は部分点を与える問題が多く採点に時間がかかるため、採点は2日かかるようである。

 採点が終わると学検点の入力、調査書の点数との合計など事務的作業があるが、これは全員総出で行う必要がないので、係の先生の仕事。たぶん、明日・明後日は平常授業か学年末考査という学校が多いだろう。

 そして、9日の月曜日、選抜会議が行われて合格者(入学許可候補者)が決まる。
 選抜会議は全員で行う。
 資料として渡される書類は、それほど多くない。
 調査書(いわゆる内申書)の中身は、基準にしたがってすでに点数化され各受験者の合計点の中に組み込まれているから、会議の場でそれを見て、ああだこうだと議論するわけではない。
 選抜会議で先生たちが見ているのは、基本的に受験番号と合計点だけ。

 各学校は、第一次選抜において上位何パーセントの合格者を決定するとあらかじめ定め、公表済みであるから、それにしたがい合格者を決める。
 第二次選抜は、合計点の算出法が若干異なる学校も多いが、これもすでに公表済みであるから、そのとおりに合格者を決める。

 まあ、ある意味、きわめて機械的に合格者が決まって行くわけだ。
 ただ、力が接近している受験生同士の勝負だから、同点というケースも多々あり、ここでカットすると定員に足らないが、もう1点下げたところでカットしようとすると、今度は定員をオーバーしてしまう。さあ、どうしようという場面があったりする。

 がしかし、昔は定員を厳格に守らなくてはいけなかったが、今は、多少の定員超過は構わない、というか、むしろ定員を超える合格者を出そうという方向であるから、以前のように悩まなくて済む。

 浦和・大宮をはじめ、いわゆる上位校は、第二次選抜までしか行わないことが多いが、学校によっては第三次選抜まで行う。定員の5%程度までが普通だから、残り数人から十数人といったところだろう。

 ここでは、第一次選抜または第二次選抜の一定の得点以上の者が対象となる。
 一定をどこで線引きするかは学校次第なので、これは分からない。
 言えるのは、仮に合計500点以上と決めたら、500点も510点も520点も、みんな同列だということだ。

 では、何で決めるか。
 各校の選抜基準で公表されているが、たいていの学校は「特別活動の記録の得点」だ。
 つまり、これは私が勝手に言うだけだが、要するに「部活枠」だ。
 第一次・第二次選抜では、とにかく合計点の高い順だが、ここにおいて(第三次選抜)、いわゆる「逆転現象」というのも起こりうるわけである。

 と、今さらの情報であるが、実技のある学校を除けば、要は学力検査の得点次第なのだ。

平成27年度埼玉県公立高校入試 社会の解答と解説

 平成27年度埼玉県公立高校入試・社会の問題解説。
 (私は、元社会科教員である)
 
 後日、詳しくやるが、とりあえずの解説を載せておくことにしよう。

大問1
問1 答(インド洋)
 必ず大陸か海洋が出されるところ。去年は大陸だったので今年は海洋の番。
問2 答(ア 北  イ 東)
問3 答(ウ)
 時事問題というわけではないが、イスラム諸国が注目されているところであるから、新聞・テレビのニュースに接している人にとってはなんでもない問題だったろう。
問4 答(イ 1年をとおして気温が高い)
 年平均が高いのはアとイ。イは降水量もおおいので、こちらがマナオス。アは年降水量が極端に少ないから砂漠気候。つまりリヤド(サウジアラビア)だ。
 熱帯の気候の特色だから「1年中気温が高い」、「1年を通して気温が高い」が正解。「1年中、暑い」はどうか? 気温の特色で「暑い」はないだろう。気温は「高い」か「低い」で答えるべきだから減点されるかも。
問5 答(ア、イ)
 2つ合って3点

大問2
問1 答(イ)
 米の産出額の多さからⅢ新潟県が確定。工業出荷額の多さからⅠ静岡県が確定。
問2 答(ウ)
問3 答(雪が多い気候なので、荷重を減らすために屋根のこう配が急である)
 気候に注目してとあるから「雪が多い」ということは必ず言わなければならないだろう。「屋根のこう配が急である」ことは写真を見ればわかる。「荷重を減らすため」は、「屋根の雪を落ちやすくする」といった書き方でもOKだろう。
問4 答( (1)扇状地 (2)ア、オ)
 6cm=0.06m これに2万5千をかければ1500mだからアは正しい。家の形の中に「つえ」があるから老人ホームでオも正解。

大問3
問1 答(ウ)
 Ⅰは飛鳥時代をさしている。文化の特色は、「仏教が伝わった」、「豪族」などから(a)が選ばれる。写真は教科書にもある弥勒菩薩像、すなわち資料1が選ばれるはず。
問2 答(A聖武天皇 B北条泰時)
 奈良時代の天皇だから聖武天皇。御成敗式目から北条泰時。
問3 答(エ)
 Ⅲの時代が鎌倉時代は明らかである。エのなかに「地頭」という言葉が出てくるので、これが正解と分かる。
問4 答(ア)
 戦国時代は15世紀末から16世紀末。元寇などからチンギスハンの部族統一は、日本でいえば鎌倉時代あたりだと想像できる。アメリカの建国は日本で言えば江戸時代だあるから、YとZは時代がまったく異なる。
問5 答(島原・天草一揆  キリスト教徒を発見するために絵踏を行ったり、宗門改めによって、仏教の信者であることを寺に証明させたりした)
 発見する方法が「絵踏」で、それに使われたのが「踏絵」という関係なので、「絵踏を行った」が好ましいが、「踏絵を行った」も許容範囲と思われる。

大問4
問1 答(大久保利通)
 明治新政府の中心人物である。
問2 答(ロシア、オ)
 日清戦争(下関条約)→三国干渉→日露戦争という流れを問う問題。満州は中国の北部、すなわちロシアにもっとも近い地域であるから遼東半島の位置はbが選ばれるだろう。
問3 答(大戦景気のため、工業生産額が農業生産額を上回った)
 1914年と1919年は、第一次世界大戦の時期ということ。このころの日本経済の状況をあらわす名称をもちいて、とあるから「大戦景気」という用語は欠かせない。
問4 答(エ→ウ→ア→イ)
 政党政治の始まりと、それが崩れていく過程を理解できているかどうかを試す問題。2・26事件以前は「憲政の常道」と呼ばれる政党政治が行われていた。ウとエはアよりも前。原敬内閣は最初の政党内閣とあるから、エはウよりも前。2・26事件以後、軍国主義の傾向が強まり、政党も大政翼賛会に統合されてしまう。
問5 答(ウ)
 アは1951年、イは戦後改革の一つである。エの冷戦終結はずっと後の話。

大問5
問1 答(イ、ウ)
 裁判官は国民審査でやめさせられる場合もあり、アは誤り。検察官が被告人を訴えるのは刑事裁判だからエは誤り。判決を言い渡すのは本物の裁判長だからオは誤り。
問2 答(一つの選挙区から一人の代表を選ぶしくみである。 衆議院)
 一人の当選者を選ぶ(決める)なども正解の範囲。
問3 答(Ⅰ社会福祉 Ⅱ公衆衛生)
 社会保障制度の4つの柱について問う問題。
問4 答(ウ)
 豊作なら供給量が増えるからイとウにしぼられる。供給が需要を上回れば、ものがあまって価格が下がるから、ウが選ばれる。
問5 答(NPO)
問6 答(グラフ1 非正規労働者の割合が増えた。 グラフ2 年齢が上がっても、賃金は上がりにくい)
 新聞・テレビなどでもしばしば取り上げられている時事的要素を持つ問題。非正規労働者の賃金は、上がらないとか、ほぼ一定とか、変化がないと答えても大丈夫だろう。

大問6 
問1 答(エ)
問2 答(院政)
問3 答(座)
問4 答(徳島県は、地方独自の財源である地方税の割合が低く、財政格差をなくすために国から配分される地方交付税交付金の割合が高い)
 地方税の割合が低く、地方交付税交付金の割合が高いのは、グラフを見れば簡単にわかることなので、採点の重点は、地方税と地方交付税交付金とはどのようなものかの説明におかれるだろう。
 


埼玉県公立高校入試、学力検査終わる

 平成27年度埼玉県公立高校入試の学力検査が終わった。

 私は午後6時から始まる生放送のため朝からテレビ埼玉にいる。
 今回の番組は、出演するのは塾の先生だけなので、気が楽だ。

 1教科終わるごとに県教委に問題を取りに行き、番組で取り扱う問題とその解説内容を決める。午前中に終わる国語や数学、社会はやや余裕があるが、最後の英語は、ほんの少し前に終わったばかりなので、準備が大変だ。

 1時間目の国語の問題を見たとき、驚いたね。
 漢字の読みで「委ねる(ゆだねる)」が出ているではないか。
 千葉で出て、神奈川で出て、東京の「進学重視型単位制(新宿高校など)」でも出ている。
 漢字はいくらでもあるのに、なんでみんなで同じの出すんだ。

 でも、事前に他県の問題を見ておいた人は、ちょっと嬉しかったかな。

 平均点の公表は、まだ先の話になるが、大きく下げたり、上げたりする教科はなさそうだ。

 問題と正答(採点の手引き)は県教委のサイトへ
 ここから入れます。↓
 問題と正答

前日はぼんやり過ごしてフル充電

 本ブログの主たる読者は、埼玉県の公立高校受験生とその保護者、および入試関係者であろう。
 (一部、そうじゃない人もいるみたいだが)

 受験生へのアドバイスも、これが最後かな。
 と言っても、ここまで来て、ああもこうもない。とにかく全力でぶつかってこい。それだけだ。

 ただ、この全力っていう言葉はちょっと注意しなければならない。
 というのは、不思議なもので、全力っていうのは、そう思っちゃうと実は出ないんだ。空回りっていうやつだ。

 ほんの少し余力を残して、そうだな、8割か9割。これぐらいに考えておいたほうが、結果的には持てる力のほとんどを出せたということになるみたいだ。勝負ごとには緊張感も必要なんだが、度を超すと頭の働きも、身体の動きも悪くなる。ふだんできることを本番で失敗するっていうのは、こういう場合なんだろうね。

 明日一日は、大したこともやらず、何となくぼんやり過ごす。
 「この子、明日が本番なのに全然緊張感ないわね」と言わせるぐらい。
 でも、そうじゃないんだよね。明日に備えて充電中。
 で、本番の朝、「よし、やるぞ」って、スイッチを入れ直す。まあ、そんなやり方もありではないかと思う。

「未練がましい」のは嫌いだ

 埼玉県公立高校入試があと3日後に迫った。
 さあ、あと2日間。土日をどう過ごすかということだが、こういう事柄に唯一の正解があるわけではないから、自分はこれでいいと思う方法で過ごせばいい。

 ご家族の皆さんも、ああだこうだと言って、余計なストレスを与えないことだ。早く寝なきゃいけないとか、飯もちゃんと食ったほうがいいとか、忘れ物しないように準備しなきゃいけないとか、そんなのいちいち言われなくたって分かってるよ。

 で、その上で、自分だったらどうするかを考えてみたんだが、たぶん直前の2日間は、あまり勉強はしないと思う。
 理由は、頭が疲れるから。

 ぎりぎりまで粘るのは悪いことじゃないが、ぎりぎりとはどこの場面を指すかということだね。
 試験開始のチャイムが鳴る直前?
 まあ、そう考える人がいてもいいが、私のぎりぎりポイントはもうちょっと前だな。1週間前か、3日前ぐらい。
 気合を入れてやるのはその辺まで。それで十分に、ぎりぎりまでやったことになる。

 人の性格はさまざまであるが、私は「未練がましい」のは嫌いだ。それよりも「潔さ」をとりたいと思う。
 ただこれは、あきらめの早さにつながるもので、欠点でもある。
 「もういいや」と思う瞬間が、人よりも前の方にあるのだ。
 だから、試験会場で、最後まで参考書とにらめっこしてブツブツ言っているやつを見ると、「ジタバタしてんじゃねーよ。このバカが」なんて思っちゃう。

 最後の1分1秒まで粘って、それで私は成功しましたっていう人もいるだろう。しかし、私の場合は、スパッと未練を断ち切って、潔く行動したときのほうが結果は良かったね。
 どっちでも好きな方法を選んでくれ。
 

プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
当ブログを訪問された方
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード