FC2ブログ

学校の危機管理、もう一度勉強し直すとするか

 日大ダメだな。
 日本初の危機管理学部を擁する大学が、まったく危機管理できていないとは正にブラックジョーク。
 
 本ブログは先生応援を旨としており、時に苦言を呈することはあっても基本的に学校叩きや先生叩きはしないのであるが、この度の日大アメフト事件については擁護のしようがない

 同学部HPに、「危機管理学を学んだ人材の卒業後の主な進路として想定される」ものとして、「一般企業のコンプライアンス(企業としての信頼を守るための法令順守)、CSR(企業の社会貢献や社会的責任に関する活動)に携わる担当者」が挙げられている。
 無理でしょう。
 教える側がこの体たらくでは。

 責任者出てこい。
 そう思っている人多いんじゃないかな。
 ここまで世間をお騒がせしてしまった以上、ことの真相はともかく学長とか理事長が出てくるのが普通だろうに。
 マスコミもなぜそれを要求しない。普段はすぐに社長を出せというクセに。まさか巨大なスポンサーに忖度してんじゃないだろうな。

 学校の校長先生や理事長さん。
 何かあるたびに、いちいち表に出て謝罪していたんでは身が持たない。事件や事故の性質、その時々の世間の風潮、そういったことを勘案し、波紋が広がらないうちに自ら会見なり謝罪なりして鎮静化を図るべきなのだが、「出たほうがいいか」「出る必要はないか」、この判断が難しい。
 結果論ならいくらでも言えるが、そういう立場を経験したことのない私には、瞬時に適切な判断を下せる自信がない。

 20年ぐらい前だと思うが、危機管理(特にマスコミ対応)をテーマにした専門家によるセミナーを思い立って学校の先生の参加を募ったが、全然集まらず大赤字を食らった記憶がある。
 当時は危機管理などと言っても「なに、それ?」という時代であったからやむを得ない。マスコミ対応もテレビ・新聞・週刊誌だけ考えておけば良かった。

 しかし時を経て、ネットという得体の知れない巨大メディアが幅を利かせるようになった。
 もう一度チャレンジしてみるか。

日大はなぜ教え子の盾になってやらないのだ

 日大アメフト事件。
 現在進行形でありこの先の展開は読めないが、昨日の当該選手の記者会見には驚いた。会見の中身にではなく、会見を開いたこと自体に、である。

 そこで当該選手の身内になったつもりで、あえて名前出し、顔出しで記者会見を行った理由を考えてみる。

 普通、あんなことはやらない。
 大学側がやらせない。

 かれの行為はいかなる理由があっても許されるものではない。これが大前提なのだが、その上で、親や大学はかれを守ってやらなければならない。
 社会人だったら事情は違ってくると思うが、20歳とはいえ、まだ学生なのだ。
 万引きだろうが、暴力事件だろうが、交通事故だろうが、世間からどんなに糾弾されても教え子は守る。犯罪者をかばうのかと非難を浴びても、それでも守る。

 ところが、大学側にも指導者側にも学生を守ろうという姿勢が一向に見られない。ばかりか、学生に罪を擦りつけるかのような態度、言動すら見られる。
 そうか、先生は守ってくれないのか。となれば、わが身は自ら守るしかない。このままでは自分だけが悪者にされてしまう。
 というようなことを親や周囲の大人たちに諭され、異例の記者会見に至ったのではないか。

 ふと、こんな言葉が頭に浮かんだ。
 「焼け野の雉夜の鶴(やけののきぎすよるのつる)」
 自分の命にかえても子を救おうとする親の情の深さ。

 わが身を盾にして教え子を守る気概のないやつは教育者やめろ。

「あってはならない」は聞き飽きた

 今度は京都大学の入試問題ミスが発覚。
 本来なら合格だった17人が不合格になっていたという。

 落ちて浪人した人、他の私立大学などに行った人にはお気の毒なことだ。

 報道によると、事前に11回もチェックしたそうだが、正直思ったのは、「そんなに回数やるからだろ」ということだ。
 大勢でやりました。何回もやりました。だから、ミスは、作成やチェックに関わったみんなの責任です。
 このあたり、いかにも役人的発想という気がするな。
 
 11回もやれば、「そのうち発見できるさ」という気分にもなるだろう。大勢でやれば「誰かが見つけてくれるだろう」と、気を許すこともあるだろう。
 再発防止のために、さらにチェック回数や人数を増やすのは逆効果だから、どっちも減らして、「間違えたらオマエの責任な」と、人数を絞る方が有効である。

 出題や採点でミスを出さない方法を考えるのは大事だが、それでも人間だからどこかでミスが出る。ならばと機械にやらせてみたら、やつらは故障する。

 とすれば、ミスが出ることを前提として、その場合の対応を決めておくことが重要になる。ミスが発覚してから、「さあ、どうしよう」ではなく、「おっと、出たか」と迅速に対応できる方法や体制を決めておく。

 これからの入試は、記述が増えるわけだし、採点ミスとは言わないまでも、採点上の疑義はますます増えてくることが予想される。知識だけでなく、「思考力・判断力・表現力」を試す問題を実施しようとすれば、「これも正解じゃないの」みたいな意見がいろいろ出てくるだろう。

 「あってはならないこと」なんてのは聞き飽きたから、もういいよ。「あってはならない」というのは気持ちや心構え、もしかしたら願望の話であって、実際には「ある」んだよ。
 あったその時にどうするか。そこをもっと考えよう。

生徒を「前科者扱い」するがごとき内規に驚き

 広島における中3自殺問題。

 常日頃私は、学校はよくやってる、先生もがんばってるという立場でモノを言っているが、残念だが、これはちょっと援護射撃のしようがないな。
 少なくとも現在知り得る情報の範囲ではそういうことだ。

 1年のとき万引きしたから推薦できない。
 どうやら、この中学校にはそのような内規(内輪の規則)があるようだが、これに異を唱える教員がいなかったのか。
 まさか、一人もいないってことはないだろう。

 法や規則は守らねばならない。
 そこは教える。でも、子どもたちは年じゅう間違いをしでかす存在だ。それが我慢がならないというなら、そういう人は教育に関わっちゃいけない。

 しかし、この中学校では、まるで生徒を「前科者扱い」するがごとき内規があっても、それをおかしいと言う教員がいなかった。または、いたとしても少数派だった。そこが大問題。
 教員から声が上がらなくても、校長・教頭には気づいてほしいんだけどね。教育的におかしいわけだから。

 大方、万引きした生徒が高校に入ってから悪さをして、その結果、推薦枠を取り消されたら困るとでも思ったんだろうね。そうなったら、次の学年の生徒に迷惑がかかるとか。
 
 だが、その考えは間違ってる。

 もしも、そういう理由で推薦枠を取り消すような高校があったとしたら、その高校は、教え子を進学させるに値しない学校であるから、迷惑でもなんでもない。 

 それよりも、中1のときに万引きしたから、高校に入っても何かしでかすかもしれないという、その想像力には驚くね。
 信じて、裏切られて、それでも信じて、また裏切られて、でもまだ信じようとする。それが先生ってもんじゃないのかい。

 データの管理に問題があるとか、引継ぎが不十分とか、いろいろ言われているが、そんなのは大した問題じゃない。
 自殺する生徒まで出て、システムを改善しましたとか、内規を見直しましたで済むはずないだろう。

 

テストしないで成績つけても、ほぼ正確

 京都市の市立小で6年担任の男性教諭(35)が、学校で決められたテスト回数の約4割しか実施せずに成績を付けており、なおかつ実施したテストも大半を返却していなかった。

 保護者の指摘で発覚し、学校側は例によって緊急保護者会を開いて謝罪。当該の教諭は懲戒処分を受ける模様。

 まず学校で決められていたんなら、組織の一員として、それは守らなきゃいかんな。
 本人が一番悪いのは当然だが、他の同僚担任や学年主任とか教頭とかが気付かなかったのか。また、指摘、指導しなかったのか。
 もし気づかず、または気づいていても指導しなかったとすれば、ここに組織全体としての問題点がある。

 それと、この男性教諭の先生としての能力にも疑問があるな。
 「授業に精いっぱいで余裕がなかった」と話しているようだが、それ言っていいのか。
 日本中の先生はみんな精一杯授業してるんだからな。甘ったれるんじゃない。
 35歳の若さでこれじゃ、先が思いやられる。早めに転職したほうがいいだろう。

 さてと。
 それはそれとして、テストを半分ぐらいしか実施しないで、それで付けた成績はあてにならないかというと、そんなことはない。
 というのは、教員経験者としての感想だ。

 テストをしなくても、だいたい分かる。
 そりゃそうだろう。毎日のように授業やってるんだぜ。誰がどの程度の理解かなんてことは、授業中にほとんど分かる。
 いや、こつは別に私の特殊能力でも何でもないよ。新人ならともかく、5年10年とやってりゃ、みんなその程度のことはできるようになる。それが先生ってもんだ。

 だから、まあだいたい分かるんだが、念のために、あるいは証拠を残すためにテストをやる。その程度だ。それに、テストをなくすと勉強しなくなるからな。

 ということで、この一件。
 決めたことを守らない教員、それを指導しない組織というところに問題があるのであって、テストの回数が少ないとか、その少ないテストで成績をつけたというところに本質があるわけではない。
プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
当ブログを訪問された方
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード