真実も100回言わないと本当にならない

 「嘘も100回言えば本当になる」。
 ナチス・ドイツの宣伝担当相・ゲッペルスの言葉という説があるが、研究したことはないので、正確なところは分からない。
 ただ、よく使われる言葉であることは確かだ。

 マスコミによる安倍政権に対するネガティブキャンペーンを見ていると、この「嘘も100回言えば本当になる」の手法を用いているように思えるが、それはさておき、われわれには何度も繰り返し同じ事を聞かされると、たとえそれが嘘や明確な根拠のないものであっても、次第に真実だと信じ込んでしまう傾向はあるようだ。

 さて、ここからは学校や塾の広報の話である。
 「嘘は~」の話は一旦頭から消してもらおう。
 私が提案したいのは、「真実も100回言わないと本当にならない」である。
 
 選挙の時、候補者が名前を連呼する。CMで繰り返し商品名を流す。
 しつこいと思われそうだが、結局、これが一番の方法なのだ。
 口では「もっと政策について聞きたい」とか、「商品の詳しい説明を聞きたい」とか言っても、それをやったら、今度は「難しくて分からない」と言い出すに決まっている。

 先生方は、ていねいに、詳しく説明する。
 職業上身についた習慣だ。
 授業ならそれでいいかもしれないが、広報や営業活動では逆効果になる場合もある。

 ていねいに、詳しく説明したとき、聞き手の心に残るのは、ていねいに詳しく説明してくれたという態度についての印象だけで、内容は残らない。
 それはそれで、一つの効果であるから、一概に否定するものではないが、自校(自塾)のアピールを考えるなら、できるだけ単純なフレーズにして、それを何回も繰り返したほうがいい。または、いろんなことを1回ずつ言うより、一つのことを何回も言ったほうがいい。

 新年度に入り、各地で進学フェアが開かれ、学校説明会も本格化する。
 これは前に言ったからとか、毎回同じセリフで飽きられるんじゃないかと躊躇せず、アピールポイントは何度でも繰り返そう。100回ぐらい言うと、聞き手のほうも、「これはよほど大事なことなんだ」と思ってくれる。

NPOだって事業収入あっていいんだよという話

 休日用の軽い話題。

 来週、知り合いの要望あって某NPO法人の方々と会う。
 NPOというのは、今更説明するまでもないが、「Non Profit Organization」。

 日本語では「特定非営利活動法人」となるのだが、この「非営利」が曲者だ。
 この場合、「非営利」というのは、利益の分配はしないという意味であるが、ここを誤解している人が多い。
 株式会社は「営利」であるから、儲かった分は株主など出資者で分配できるが、「非営利」であるNPOは、儲かった分を役員(理事)や社員(会員)で分配できない。「非営利」とはこのことを言っている。

 ところが、「非営利」だから、事業収入を得てはいけないと考える人がいる。
 だが、NPOも法人である以上、法人住民税や法人事業税を払わなければならないし、職員の給料だって払わなければならない。
 だから、活動を盛んにしようと思えば、そのための資金も得るための事業収入が必要になってくる。

 もちろん、目的がボランティア活動というNPOがあっても構わない。事務所の家賃も、電話代やコピー代も、交通費も、全部自腹を切って行う。NPOを名乗るのは社会的信用を得るための手段という考え方だってある。世の中には、「営利=悪」、「非営利=善」と何となく思っている人も多そうだから、効果はあるだろう。

 以前にも、教育分野で活動したいというNPOの人たちに何度も会ってきたが、事業収入を得て経費を賄い、また利益も出してさらに活動を広げるべきだと考える私と、「いや、金のことはどうでもいいんだよ」という彼らの溝は埋まらなかった。
 今度会う人たちはどんな考え方なんだろう。

 「非営利」と言えば、学校はその最たるものだが、その学校にしたって入学金や授業料を取って、その収入から職員に給料払って、施設設備を更新してるでしょう。
 NPOだって同じことだよ。会場借りてイベントやったり、講師を派遣したり、教材を開発したりと考えているようだけど、会場費どうするの、講師料どうするの、って話だ。「非営利」だからお金の話をしないっていうんじゃ、大したことはできないな。

 聞けば、今度お会いする人たちは、名だたる大企業OBらしいが、私に言わせれば、NPOだからって変に構えることはないんだよ。大企業でいろんなプロジェクト動かしてきたんでしょう。私みたいな零細経営者が経験できないことをたくさんやってきてるはず。それをそのまま生かせばいいんだ。違うのは株価や株主のことを考えなくていいということくらい。
 さて、どんな話し合いになるやら。

私立は弱い公立に勝ったんじゃ意味がない

 最近、「都立復権」という言葉をよく目にする。
 日比谷高校が半世紀ぶりに東大合格者全国トップ10入りしたので、このあたりを指してのことだろう。
 そういえば半世紀前、私が高校生のころの東大合格者全国1位は、開成でも麻布でも灘でもなく日比谷であった。

 だがその一方。40校近く(38校だったか?)が定員割れを起こし、追加募集をしてもまったく定員が埋まらなかった。
おいおい、都立復権してないじゃないか。

 要するに、経営学で言うところの「ヒト・モノ・カネ」という資源(リソース)を、日比谷をはじめとする進学重点校に集中した結果、大学進学面で私立に対抗しうる都立校が出現したということで、都立全般の人気が高まったわけではないのである。

 公立学校は広範なニーズに応えなければならない。商業科も工業科も、定時制も、特別支援学校も、一定のニーズがある限り、それに応えるのが公立の使命だ。
 その理屈から言えば、大学進学に強い公立があってもいいということになる。

 大学進学に強いというなら私立にいくらでもあるではないか、と言われればそうなのだが、多くは一貫校であり、いかに私立無償化が進んでも、そこには歴然とした公私間格差が存在するから、低廉な学費で学べ、かつ大学進学に強い公立も必要ではないかというわけだ。

 さて埼玉県の話である。
 現在のところ、東京都で行われているような進学指導重点校の制度はない。似たようなものがかつてはあり、今もあるが、東京都のように徹底したものではない。

 東京都の場合、進学指導重点校は入試において学校独自問題(英数国)を課している。これも人気になった一因と言われている。なかなか手ごわい問題だ。
 埼玉県も、これに倣ったというわけでもないだろうが、29年度入試から学校選択問題の制度を導入した。ただ、希望する学校はすべて認めたので20校まで拡大してしまった。動機や目的が異なるから止むを得ないところだが、東京都的な効果を狙うなら、半分近くまで絞り込み、かつ一部であっても学校独自問題を入れたほうがいいだろう。

 県内私立の関係者は、公立の凋落をお望みかもしれないが、公立の人気と実力が低下したために相対的に私立の地位が向上したのではダメなのである。なぜなら、埼玉県の地理的条件から、都内私立という屈強な相手と戦わなければならないからである。
 5校から10校以内の強い公立があって、それと競い合って私立が伸びて行く状況が望ましい。

年度改まったのに、まだ去年の説明会日程が出ているようでは

 ホームページがらみの話題が続く。

 学校は、何の目的で、誰に向けて情報発信をしているのか。
 たぶん受験生や保護者と答える人が多いと思う。

 もちろん、在校生・保護者、卒業生、中学校や塾の先生、地域の人々、マスコミといったその学校にとってのステークホルダーを広くカバーすることも必要だが、やはりメインは受験生だろう。

 ということに同意してくれる学校の先生方には、もう年度も改まったのだから、学校説明会の情報ぐらいは更新しておきなさいよと言いたい。
 私はまたもや埼玉県内全私立高校のホームページをチェックした。これで3回目だ。いっぺんにやればよかった。

今年度(平成30年度、2018年度)の学校説明会情報が掲載されているのは、4月12日現在、次のとおりだ。

●今年度の学校説明会等の情報がホームページで見られる学校
 浦和ルーテル学院
 大妻嵐山
 大宮開成
 開智未来
 埼玉栄
 栄東
 狭山ヶ丘
 正智深谷
 西武文理
 花咲徳栄
 本庄東
 立教新座
 早大本庄

 以上13校。少ないね。

 年度の計画は決まっているはずだから、あとはホームページを更新するだけ。大した作業じゃない。
 詳細は後日でも構わないから(随時更新すればいいんだから)、まずは日時だけでも最新のものに更新してほしい。

 それと、注意して欲しいのは年度の表記の仕方だ。大学進学結果などにも言えることだが、よく分からないものが多い。

 これから行われるのは「平成31年度(2019年度)入試」である。平成31年4月入学生を選抜する入試だから、それでいい。パンフレットなども「平成31年版(2019年度版)」と表記しているだろう。
 だが、その入試のために行われる学校説明会等は、「平成30年度中」に行われるから、「平成30年度学校説明会日程」となる。
 これって、受験生には分かりにくい。なにせ初めて受験する子たちだから。

 こういう面倒なことを混乱のないようにスッキリ教えるのは、先生方の一番得意とするところのはずだから、ちょっと工夫をしていただきたい。

受験生はスマホで学校ホームページを見てるんだよ

 いまどき、学校ホームページは「スマホ対応」になっていないとダメでしょうという話だ。

 以前のホームページはPC(パソコン)で見られることだけを考えて作ればよかったが、最近のインターネット利用は、スマホが断然多い。そこで、スマホ画面の大きさや、スマホ特有のタッチ操作などに適したデザインにするのが「スマホ対応」だ。

 「スマホ対応」になっていなくても、ホームページ自体は見られる。しかし、パソコンで見るのと同じ画面が出てくるわけだから、文字が小さくて読めない。いちいちタッチ操作(ピンチアウト)が必要で面倒である。というか、よほどの必要性がない限り、見る気がしない。

 総務省が「通信利用動向調査」というのを行っている(最新データは平成29年6月発表のもの)。
 →総務省「通信利用動向調査」報道発表資料

 それによると、インターネットの端末別利用状況は次のとおりだ。
 パソコン 58.6%(前年56.8%)
 スマートフォン 57.9%(前年54.3%)
 今のところ、わずかにパソコンの方が多いが、伸び率を考えると次の調査で逆転するかもしれない。

 上記は全体のデータだが、年齢階層別データを見ると、すでに逆転している。「13歳~19歳」、すなわち中高生ということだが、端末別利用状況は次のとおりだ。
 パソコン 61.7%
 スマートフォン 79.5%

 埼玉県内私立の場合、約7割の学校のホームページが「スマホ対応」となっているが、浦和明の星女子・浦和学院・開智・川越東・慶応志木・埼玉平成・狭山ヶ丘・聖望学園・花咲徳栄・星野・早大本庄が、非対応である。
 利用者(=受験生)のことを考えれば、早急に「スマホ対応」を進めたほうがいいだろう。

 なお、「13歳~19歳」の「インターネットの利用目的・用途」(複数回答)は、次のとおりだ。
 1位 動画投稿・共有サイトの利用
 2位 ソーシャルネットワーキングサービスの利用
 3位 電子メールの送受信
 4位 無料通話アプリやボイスチャットの利用
 5位 オンラインゲームの利用
 6位 地図・交通情報の提供サービス
 7位 天気予報の利用
 8位 ホームページ・ブログの開設・更新又は閲覧・書き込み

 スマホ時代のインターネット利用方法は、パソコン時代と様変わりしているようであるから、学校情報の発信手段として、Facebook、Twitter、Line、Instagramなども考えてみる必要があるだろう。

大学進学を「売り」にするならWEBサイトは更新しないと

 大学実績は、私立高校にとって「売り」の一つである。
 最大の「売り」と言っていいかもしれない。

 さて、そこで。
 「売り」にしている以上は、当然ながらWEBサイトには最新情報(平成30年3月現在)が載っているはずだ。
 という想定の下、埼玉県内全私立高校のWEBサイトを閲覧してみた。

●WEBサイトで大学進学結果の最新情報が見られる学校(五十音順)
 浦和ルーテル学院
 大宮開成
 開智
 開智未来
 春日部共栄
 川越東
 埼玉栄
 栄北
 栄東
 狭山ヶ丘
 城西川越
 昌平
 城北埼玉
 西武文理
 独協埼玉
 花咲徳栄
 武南
 星野
 本庄東
 以上19校(慶応志木・立教新座・早大本庄・東邦第二・武蔵野音大付を除く42校中の45.2%)
 
 予想通りの結果だ。
 世間で進学校と見られている学校でこの19校に入っていないのは浦和明の星女子と淑徳与野ぐらいだろう。

 自他ともに進学校と認める学校が、大学進学の最新情報をいち早く掲載するのは、考えてみれば当たり前のことだ。
 栄北や花咲徳栄は、まだ進学校と呼べるほどの実績は出していないが、それでも真っ先に最新情報を載せている点は評価できるのではないか。これから頑張るぞの宣言と受け取っておこう。

 ところで。
 数ある学校の中には、「いや、うちの学校は、どこの大学に何人入ったかはそんなに重視していませんよ」とか、「その種の数字だけで学校を判断してほしくないですよ」という学校もあるだろう。それはそれで一つの見識だから、尊重しよう。

 ただし、「売り」の一つと考えているなら、速報でも中間発表でもいいから、早く掲載したほうがいい。

ハリル解任は負けが前提になってるんじゃないの

 日本サッカー協会の田島幸三氏は浦和南高校出身だ。ハリルホジッチ監督の後任、西野朗氏は浦和西高校出身だ。ついでに言えば、Jリーグチェアマンの村井満氏は浦和高校の出身だ。

 そんなわけだから生粋浦和人である私は、日本サッカー協会にあまり文句は言いたくないのだが、この度の解任劇は、協会幹部の自己保身に映るのである。

 6月のワールドカップ本大会を前に、どうもハリルジャパンがパッとしない。このままでは予選リーグ突破も危うい。
 何か手を打たなければ。
 負けたときのために。

 そう。今回の決定は負けが前提なのだ。少なくとも私の理解ではそういうことだ。
 惨敗すれば、監督や選手が責められるのは当然だが、協会にも監督を選んだ責任があるし、なかなか結果を出せない監督をいつまでも引っ張った責任がある。
 そこで、遅きに失した感はあるが、とりあえず打つ手は打った。そういう事実を作っておけば、「いかんせん準備期間が足りなかった」と言い訳もできそうだ。

 西野朗氏は優れた指導者ではあると思うが、代表監督は初めてで、もちろんワールドカップでの采配経験もない。
 そもそも、オフト監督に始まって、ファルカン監督、トルシエ監督、ジーコ監督と来て、その後「やっぱり、ワールドカップを経験した人じゃないとだめだよね」という話になって、オシム監督、ザッケローニ監督、アギーレ監督、ハリルホジッチ監督と、代表監督経験者を選んできたわけだろう。

 一体、そういう流れから、なんで西野朗監督という選択が出てくるのか不思議だ。
 思いつきのイチかバチかの作戦だが、どうせイチかバチかならハリルホジッチ監督のままでいいだろう。

 解任理由に、「コミュニケーション不足と、信頼関係が薄らいだ」とあったが、中高生の部活じゃあるまいし、何を甘っちょろいこと言ってるんだ。監督も選手もどっちもプロのくせして。
 私はこの言葉を聞いた瞬間、ワールドカップなんて、もうどうでもよくなったね。

 選手たちがよく自分たちのサッカーがどうとか言うけど、海外のトップリーグのトップチームでレギュラー張ってから言えよ。だったら聞いてやる。

 それにしてもハリルホジッチ監督はお気の毒だったな。自己保身に走る協会幹部と、口だけ一人前の選手たちに囲まれて、結果だけを求められたんだから。

 以上、セルジオ越後先生に倣って、辛口批評してみた。

教育セミナーのご案内(つまり今日のは広告だ)

 4月6日(金)付け埼玉新聞にセミナーの広告が掲載された。
 学校や塾などが主催する講演会に、埼玉新聞が講師(私のことだけど)を派遣しますという企画。

 20180410埼玉新聞教育セミナー広告

 講演は有料である。
 埼玉新聞社が、主催者である学校や塾から「講師派遣料」などの名目でお金をいただき、その中から私が「講演料」をいただくという仕組み。 

 なんだ、タダじゃないのかよと思われる方もいるだろうが、私はサラリーマンではないので、一つ一つの行動に「値付け」をし、何がしかのギャランティを頂戴しないと食っていけないのである。先生方だって無給で授業をしているわけではないだろう。それと一緒だ。

 講演料や執筆料に関する私の考え方は以前にもこのブログで書いた。

 私がタダで講演をしない理由(2016年6月29日付)
 タダじゃ書かんし、喋らんぞ(2016年10月7日付)

 私に直接依頼されても結構だが、埼玉新聞の企画ということになると、講演会の模様が後日、記事として新聞に掲載されるというオマケがある(掲載を希望しないという選択もあり)。
 埼玉新聞ウエブサイトに専用の「お問い合わせフォーム」があるので、興味のある方はご覧いただきたい。

 講演依頼お問い合わせフォーム

短所を直そうとしたら、それだけで人生終わっちゃう

 突然だが、「色の白いは七難隠す」ということわざを知っているか?
 顔が色白だと少しぐらいの欠点はカバーされて、美しく見えるということだ。

 私は、明治生まれのばあちゃんから聞いた。
 どうもこの子は不細工なんじゃないかと心配する親に、「大丈夫、だってこの子は色白だろ。昔から『色の白いは七難隠す』って言うじゃないか」、とこんな使い方をする。
 じゃあ、やっぱり不細工ということかとツッコミたいところだが、昔はとりあえずほめ言葉として通用していたようだ。

 色白が美人の条件かどうかは、時代も違うし、人ぞれぞれの好みも異なるから、いちいち議論しても始まらないが、要するに、この言葉は、何か一つ長所があれば、ほかのいくつかの短所はカバーされるのだと受け取ればいい。

 来週から個人面談が始まるが、そん時は一人一人、長所だけ聞くからな、そのつもりでな。
 自分には長所がないなんて言わせないぞ。15年以上も生きてりゃ、何かしらあるだろう。短所を数え上げて、それを直したいと思いますなんてのは、もっともらしいが、言っとくけど、短所は死ぬまで短所だからな。直りっこない。

 短所は直すんじゃない、誤魔化すんだ。見えなくすりゃいいんだ。
 短所が目立つってことは、長所の伸ばし方が足りないってことだ。長所をどんどん伸ばしていけば、そのうち短所なんかどうでもよくなる。

 小さなことでもいいですか?

 って、何言ってるんだろうね、この子は。長所に大きいも小さいもないんだよ。どうやって測るんだよ。長さ? 重さ? 面積? 体積?
 優しさや思いやりに単位があるなら教えてほしいもんだ。

 私は長いこと生きてきたから分かるんだが、短所を直したって幸せな人生は送れないよ。もう1回言うけど、短所は直らないんだ。そんなことしてたら、それだけで人生終わっちゃうぞ。

 幸せな人生を送りたかったら、長所を伸ばすことだな。そうすれば、結果として他人を幸せにしてあげられるかもしれないし、世の中に貢献できるかもしれない。

 はい、では新学期最初のホームルーム終了。

期待したほど伸びていない英語力

 4月6日、文部科学省が英語教育実施状況調査の結果を公表した。

 今や国をあげて、いや、国だけが必死になってと言ったほうがいいかな、いずれにしても英語力の向上が、大きな教育課題になっている。

 中学3年で「英検3級程度以上」の力がある生徒の割合 40.7%(前年比4.6ポイント増9)
 高校3年で「英検準2級程度以上」の力がある生徒の割合 39.3%(前年比2.9ポイント増)


 前年より上昇しているが、国が目標として掲げていた「17年度までに50%以上」は達成できず、残念でしたという結果。

 都道府県別のデータも発表されているので埼玉県の結果を見ておこう。
 中学3年 全国40.7% 埼玉県41.9%
 高校3年 全国39.3% 埼玉県34.5%

 
 中学3年は何とか全国平均を上回っているが、どうした高校3年。全国平均のはるか下を行っているではないか。
 埼玉の下には、宮城(27.9%)・福島(33.1%)・滋賀(33.5%)・奈良(33.2%)・高知(31.7%)・佐賀(33.1%)と、6県しかない。ということは41番目か。別に都道府県対抗をやっているわけではないが、もうちょっと頑張らないとな。
 ちなみに、中学3年については、政令指定都市のデータもあって、それによると、「さいたま市」は58.9%で、全政令指定都市(20市)のトップに立っている。埼玉県民あこがれの横浜市よりも上というのはすごいじゃないか。

 この調査で、「英検●級程度以上」と、「程度」という語が入っているのは、実際には英検を受けていない生徒については、先生が「その程度の力はあるだろう」と判定をしているためで、先生の裁量でどうにでもなりそうだが、上は60%台、下は20%台と大きく開いているところをみると、実際に地域間格差は存在するのだろう。

 なお、この調査では、先生の英語力も調べており、「英検準1級か、それに相当するレベルのスコアなどを取得している割合」は、中学の先生で33.3%(埼玉県28.6%、さいたま市37.4%)、高校の先生で65.4%(埼玉県52.1%)と、こちらも「さいたま市」は全国を上回っているものの、埼玉県全体としては全国平均を下回っている。

 私は、グローバル社会だから英語とか、「読む・聞く・書く・話す」の4技能がどうとか、小学校から英語とか、そういう万事が英語、英語の「英語狂騒曲」には懐疑的なのだが、高校生は英検準2級以上50%、先生は英検準1級以上75%、この程度は達成できるくらいの勉強はしておいて損はないと思う。
プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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