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全国学テ、大阪市の成績の悪さを「さいたま市民」として考えた

 大阪市・吉村洋文市長は今年度の全国学力検査の結果を受けて、次のように発言した。

 「今年度の結果は、 政令指定都市の中で昨年度同様最下位であり、非常に残念である
 「公教育の成果を測る指標として、 全国学力テストを活用しているのであるから、この結果の重大性を教育委員会だけでなく、各学校長や教職員にも認識してもらいたい」
 「来年度に向けては、地道な取組み継続するとして、制度面を大胆に変えて、現場の意識改革を図る必要があると考えている」
 「『結果』に対して『責任』を負う制度に転換しなければならない」
 
 このように述べ、さらに3つの具体策を示した。
 「①全国学力テストの目標の達成・未達成を業績評価などに反映、②1つの教育委員会を4つのエリアにブロック化、③8つ程度の特別な中学校(中高一貫教育校)を創設する」
 
 吉村洋文・大阪市長、8月2日の会見をもっと詳しく

 発言内容をフリップ化したものがあるので、こちらが分かりやすい 

 
 学力テストの結果を賞与などに反映させるという点については、当然反発が予想されるわけだが、その前に大阪市の状況がどれだけ悪いかを見ておこう。 
 大阪市教育委員会のまとめがある。

 全国学力・学習状況調査「大阪市の結果概要」(平成30年8月1日)

 が、それよりも、政令都市20市との比較が分かりやすいと思い、中学3年生の結果をまとめてみた。
 平均正答率は小数点以下は発表されていない。
 
 ◆中学3年生の正答率比較
 20180805全国学テ政令市

 たしかに残念な結果である。
 別に順位競争をしているわけではないが、この結果を見て何とも感じないような市長じゃ困る。その点では、吉村市長、真っ当な反応だ。
 それはそうと、さいたま市はいいね。これは公立だけの結果だが、栄東・開智・大宮開成・淑徳与野といった私立勢も加えたら、さらに高くなる。大阪市が、結果がいい政令市の例をいくつか挙げているが、その一つがさいたま市だ。さいたま市に視察に来れば? もう来てるかもしれないけど。

 当ブログの主たる読者は学校や塾の先生と思われるが、先生だったら、「大阪市の先生が特別ぶったるんでる結果じゃない」ことは分かりますよね。
 地域性とか家庭の問題とか、いろんな要素がからまっての結果だから、学校の先生さえ頑張れば解決するという単純な問題ではないのですよ。

 私はこの「全国学力・学習状況調査」では、「学習状況」の方に注目していて、「生徒質問紙」と「学校質問紙」の回答・集計結果をよく見ている。

 大阪市が全国と比べ、低い数値である質問項目(中学生)を調べてみた。

 Q「家で、自分の計画を立てて勉強していますか」
 ※数値は「している」と「どちらかというと、している」の合計 
 大阪 41.0% 全国 52.1%
 
 Q「家で、学校の授業の予習、復習をしていますか」
 大阪 40.9% 全国 55.2%

 大阪の中学生は家で勉強しない。
 これをどうするかだ。

 地域との関係も気にかかる。
 Q「今住んでいる地域の行事に参加していますか」
 大阪 29.0% 全国45.6%
 Q「地域社会などでボランティア活動に参加したことがありますか」
 大阪 61.1% 全国73.6%

 大阪の中学生は地域との関りが少ない。
 これも何とかしないと。

 もう一つ、就学支援について。
 就学支援を受けている生徒の割合を学校ごとに聞いたもの。
 20180805就学支援 表
 グラフ化すると、こんな感じ。
 20180805就学支援 グラフ

 就学支援を受けている生徒の割合が10%未満までであると答えた学校が、さいたま市だと51.0%、全国だと35.9%であるのに対し、大阪市は6.1%である。また、30%以上であると答えた学校が、さいたま市だと3.5%、全国だと10.2%であるのに対し、大阪市は32.8%である。
 大阪市は就学支援を受けている生徒の割合が多い。
 このあたりも問題がありそうだ。

 以上、ダラダラと書き連ねてきたが、学力テストの点数が上がらないのを、先生へのアメとムチ政策だけで解決しようというのは、無理があり過ぎじゃないかというのが、さいたま市民としての感想だ。

高校野球、地元出身にはこだわらないけど

 高校野球、私立は越境入学をやめろ。
 という意見もあるが、私は別にいいじゃないという立場。
 このことは以前にも書いた・
 ↓ 
 花咲徳栄、熊本県民ゼロの秀岳館に敗れる

 「これだけ交通も通信も発達した時代に、また、グローバルだのなんだのと騒がれている時代に、近所の子を集めてやるべきだなどというのは、ずれているんじゃないかと思う。全国どこにでも行けばいいし、どこからでも来ればいい」
 と、書いた。

 そもそも高校なのに越境というのが変でしょう。どっかに境界線ありました?
 まあ理屈を言えば、私立を認可しそこに補助金を投じているのは都道府県であるとか、単身で他県にやって来た生徒は親がその県に税金払ってないだろうとか、いろいろあるわけだが、それほど大問題かって話だ。

 私は、浦和学院に入って森監督の指導を受けた子は埼玉の子として応援するし、花咲徳栄に入って岩井監督の指導を受けた子も埼玉の子として応援するよ。
 地元の子がいないと応援するに気にならないという人がいても、それはその人の考えだから仕方ない。
 でも、先生目線で言えば、クラスの中に何らかの理由で他県出身者がいたとしても、クラスの子は全員自分の子だからね。どこの中学校から来ようが、どこの国から来ようが、関係ないよ。みんな教え子。
 そういう考えなので、選手の出身地に関わらず地元校を気持ちよく応援しようと思う。

 ちなみに、浦和学院・森士監督は、さいたま市立大谷場(おおやば)中学校から上尾高校、花咲徳栄・岩井隆監督は、川口市立幸並(さちなみ)中学校出身だから、地元にこだわる人はそこんとこ応援してもらおうか。

1冊の本を売る努力を怠っていた自分を反省

 本を売らなければならない。

 「埼玉県公私立高校進学ガイド」。
 年1回発行。第1冊目は1998年の発行だから、今年で21冊目。

 定価1000円の本が1冊売れたら、わが社の収入はいくらになるか(利益じゃないよ)。
 まず、取次店(出版流通のトーハンとか日販)が10%くらい。それと小売店(書店)が20%くらい。
 残り70%が、とりあえずわが社の収入になる。

 ここから印刷製本費、取材・編集費、デザイン・データ作成費といったものがごそっと出て行く。残り70%のうちの70%くらいだから、全体の50%くらいが制作経費として、では、計算してみるかな。
 1000円-100円(取次)-200円(書店)-500円(制作経費)=200円
 粗利は1冊200円と出た。
 1000冊売れて20万円、1万冊売れて(不可能だけど)ようやく100万円。

 今分かりやすく1冊の内訳で計算してみたが、実際には制作経費は軽く300万円超だからね。こりゃ大赤字だ。
 この赤字を1円でも減らさなきゃならん。

 ブログの中でも宣伝してみるか。
 よく、こういうの見かけるでしょう。

 

 進学ガイドをこんな感じでブログに貼り付ければ、少しは宣伝効果があるかもしれない。
 どうすればいいの?
 調べてみたら、Amasonアソシエイトというのに、このブログを登録する必要があると分かった。
 ネット情報では、審査があって、結構落とされる場合があると書いてあったが、これは3時間ほどですぐに通った。まあ4年間の実績があるからね。

 よし、進学ガイド貼り付けるぞ。

 

 あれれ、「cover coming soon」だってさ。表紙は近日公開。
 これ、いつになったら本物の表紙に差し替えてくれるんだろう。試しに楽天を見たら、こっちは本物の表紙になっていたんだが。

 どうせ大赤字なんだからと、最初から諦めて何も手を打たないのは良くないよね。
 常日頃、他人には(特に受験生には)、諦めるなと口酸っぱく言っているわけだから、己の行動を改めなきゃならんのですよ。

叱る時みたいに褒めればいんだよ

 あまり人から褒められたことがない私だが、長いことブログを続けていると、時には褒められる。

 「よく毎日続けられますね。よくネタが尽きませんね」
 これは褒められているのか、呆れられているのか。たぶん後者だろう。
 どうせなら、「毎日続けるコツは何か?」とか「どうやってネタを探しているのか?」と尋ねて欲しい。一番苦労しているところだから。

 「毎日読んでますよ(よく読んでますよ)」
 嘘ではないだろう。そこは疑わない。できたら「あの記事が良かったですよ。面白かったですよ」と具体例を挙げてくれると励みになる。さらに言えば、なぜ良かったのか、なぜ面白かったのかを教えてくれると、次に記事を書くときの参考になる。
 ブログには反映されない筆者にだけ伝わるコメントは結構多くて、それは大いに役立っている。
 
 先生は褒めるのが苦手?
 そうでもないだろう。
 児童・生徒の成長を願わない先生なんているわけないし、そのために褒めて伸ばすことが大事だってことは言われなくたって分かってる。
 ただ、悪いとこは直さなきゃいけないし、弱いとこは補強しなきゃならない。そっちも重要な任務なわけだから、説教したり、叱ったりもしなきゃならない。褒めると叱るのバランスは誠に難しい。

 先生は褒めているのに、生徒は褒められてないと感じるそのギャップは、どうしたら埋まるか。
 先生方、説教したり、叱ったりするときは、具体的じゃないですか? どこがどうダメなのかって。それと、なぜいけないのかって理由も言うでしょう。言葉を尽くして。

 はい、これで冒頭のブログの話に戻ったよ。
 具体的に褒めましょうよ。理由もつけてね。それと本人が一番努力しているところを突いてあげましょう。

 先生は職業柄、表現力は多彩なわけだから、後は観察力(観察眼)を磨くことだね。対象をしっかり見つめること。
 先生の働き方が言われているが、総論は賛成。
 先生が忙しすぎるのがなぜいけないかというと、子供たちと共に過ごす時間が少なくなるから。一緒にいないと観察できないでしょ。

 先生が子供たちと遊んでいたら、世間は「いいよな、遊んでて給料もらえるんだから」と言うだろうね。何事にも文句をつけなきゃ済まない人が多いから。
 でも、そういう圧力に屈することなく、子供たちと遊ぼう、同じ時を過ごそう。それが学校だ。

 さて、それでは何をどう減らせば、そういう時間が生み出せるか。
 私の中では、部活とか行事とかは、子供と共に過ごす時間だから減らす対象に含まれない。答えは先生一人でやっている仕事、先生だけでやっている仕事(たとえば会議)の中にある。それらの合理化によって、物理的な時間と心の余裕を生み出すほかはない。

先生の思いは、なかなか生徒には伝わらんね

 平成30年度全国学力・学習状況調査(4月17日実施)の結果が7月31日、発表された。昨年(8月28日発表)より1か月早いのは、2学期からの指導に生かせるようにということだ。
 やれば出来るじゃないか文科省。
 上司は出会い系通いや接待など夜の仕事に忙しいが、やるやつはやってる。

 とにかくデータ盛りだくさんで、ネタの宝庫。当分困らないぞ。
 都道府県別正答率も気になるところだが、他でもさんざんやっているので、別のアプローチだ。
 
 先生の思いは、なかなか生徒に伝わらんね、という話。
 (以下、中学校調査のデータである)

 学校質問紙に次のような質問がある。
 (29)調査対象学年の生徒に対して、前年度までに、学校生活の中で、生徒一人一人のよい点や可能性を見付け評価する(褒めるなど)取組をどの程度行ったか。
 ①よく行った        55.5%
 ②どちらかというと、行った 42.2%
 ③あまり行っていない    2.2%
 ④全く行っていない     0.0%
 その他             0.1%
 学校側は①②合わせて97.7%が「褒める指導」を行ったと答えている。

 一方、生徒質問紙には次のような質問がある。
(2)先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思う
 ①当てはまる 32.4%
 ②どちらかといえば、当てはまる 49.6%
 ③どちらかといえば、当てはまらない 13.7%
 ④当てはまらない 4.3%
 生徒側は①②合わせて82.0%が、「先生はよいところを認めてくれている」と答えている。

 先生:よい点を評価している 97.7%
 生徒:よい点を認めてもらっている 82.0%
 その差、約15%。なおかつ生徒の18.1%が認めてもらっていないと思っている。
 グラフにするとこんな感じになる。
 20180801全国学テ2
 20180801全国学テ1

 自分が考えるほど、相手には気持ちが伝わっていない。
 これは世の中どこにでもある話だ。
 親子関係でもそう。
 学校や塾における上司と部下の関係でもそう。

 先生の側に「思い」があることは分かったから、あとは伝える技術だ。 コミュニケーション力と言ってもいいかな。
 
 言葉で伝える。
 態度や行動で伝える。
 100%伝わることはないし、時には誤って伝わってしまうことだってあると思うが、引き続きいろいろな方法を試みてほしい。
 

病院に検査しに行ったので本日休業

 本日休業。

 5月の健診で胃と大腸が要再検査となっていたが、本や新聞の締め切りに追われ、おまけに進学フェアもあったりしたので、今日は延び延びになっていた内視鏡検査の日だ。

 午前中は15分後ごとに液体の下剤を飲み続ける。その量約2リットル。10回ぐらいトイレに行ったかな。
 検査は午後からで、まず胃の内視鏡検査(胃カメラ)。バリウム検査ではポリープありだったので、モニターを見ながら、どこだどこだと探したが素人判断ながらそれらしいものは見つからない。検査はあっさり終わったから、特に問題なかったのだろうと勝手に判断。

 次の検査に備えてベッドでしばらく休憩。外はクソ暑いが院内は快適だ。しばらくすると、隣に熱中症とおぼしきオッサンが運ばれてきた。続いてオバサンも。
 カーテンで仕切られているので姿かたちは見えないが、普通の会話はできていたのでそれほど重症ではなさそうだ。良かったね。
 しかし、いま病院はこういうことになっているんだね。知らなかった。

 さて、次に大腸の内視鏡検査。前にもやったことがあるが、これ結構痛いよ。途中、何度か「イテッ、ヴガァー、グェー」とか声を上げたよ。
 前にこの病院でやったときより、えらく時間がかかるなと思ったら、「今日は一番奥まで見ておきますから」だってさ。そりゃご親切にどうも。
 痛てえ、とか言いながら、モニターはしっかり見てたんだが、こっちはよく分からなかった。

 で、今日の診断結果は、どちらも問題なし。
 ただ、胃と腸は別としてコレステロールはもう少し下げてくださいとは言われたな。
 これだけ走って、運動してりゃ文句ねえだろうと思っているのだが、食生活に問題があるのかな。年中コンビニ弁当食ってるし。
 よし、来年の健診ではコレステロールを劇的に下げてやろうじゃないか。見てろよ!

 そんなわけで今日は仕事してません。

教頭が飲酒・ひき逃げの構造的な問題を考えてみる

 連日教員の不祥事の話を書くのは辛い。
 今度は川口市の小学校教頭(54歳)。飲酒運転でひき逃げ、相手は死亡。まだ続報がなく詳細は不明だが、どう転んでも重罪でしょう。

 「不祥事根絶アクションプログラム」を発表した途端、立て続けだからね。困ったものだ。
 お読みになった方は分かると思うが、そもそも「不祥事根絶アクションプログラム」では、校長・教頭といった管理職は、教員を指導・監督する立場として位置づけられており、かれら自身が不祥事を起こすことは想定されていない。改訂版出さなきゃだめみたいだね。

 今回のような飲酒・ひき逃げは、管理職であろうがなかろうが、また、先生であろうがなかろうが、それとは無関係に許されないことである。
 その上で。
 管理職というものについて考えてみた。

 校長・教頭といった管理職になるためには、登用試験を受けなければならない。
 高校のことしか分からないのだが、埼玉県の場合、校長・教頭及びその一歩手前の主幹教諭は結構だぶついているようだ。私の知っている時代に比べると教頭在任期間が延びている。学校数が徐々に減っているのも一因だろう。

 ただ、最近は登用試験受験者が減る傾向にあると聞いている。もともと採用人数が少ないこともあるが、管理職は人気がない。
 管理職になると担任を持ったり、授業をしたり、部活をみたりという先生本来の仕事が基本的にはなくなる。児童・生徒との接点が極端に減る。つまり、先生であって先生ではなくなる。だから、それが嫌で管理職になりたくないという先生は多い。

 企業だったら、課長や部長になろうとか、末は役員や社長になろうと志す人も多いと思うが、それは昇進と給与がある程度連動しているからだろう。
 先生の場合、管理職以外は全員「平(ひら)」という構造で、給与は昇進ではなく年齢で決まるので、同じ年齢なら管理職も平教員も給与の差がそれほどない。

 好きな仕事ができて、給料も悪くない。自分のしたことの責任は取らなきゃいけないが他人のやったことの責任まで取る必要はない。先生の世界は、構造的に「だったら平のままがいいや」となりやすい。

 そういう中で、これはと思う先生に声をかけ、説得して管理職への道を歩ませるのは、上司としての校長や教頭の重要な任務の一つなのだが、なかなか容易なことではないらしい。時々、「なぜ、こんなのが」という人物が管理職になってしまうのも、構造的な問題だろう。

なるか教員の不祥事根絶

 埼玉県教育委員会が教員による不祥事防止への具体策として、「不祥事根絶アクションプログラム」を策定し、7月20日発表した。全部で30項目ある。

 21日付埼玉新聞1面トップがこの記事だったが、何というタイミングの悪さだろう、他の面に「わいせつ容疑で高校教諭を逮捕」の記事が載っていた。
 まあ、それは措くとして、こういう取り組みは悪くないと思う。先生たちが気を引き締めるきっかけになる。
 そんなことではなくならないとおっしゃる方は、ぜひ実現可能な名案をお出しいただきたい。

 プログラムの策定に当たって、全公立学校の職員から意見を募集したところ、1万6780件の意見や提言が寄せられ、それがプログラムに盛り込まれたという。
 残念だな。なぜ私にも聞いてくれなかったんだ。

 とりあえず30項目全部に目を通してみた。
 いろいろ言いたいことはあるが、ここでは2例だけ取り上げてみよう。

 No.1「過去の不祥事の分析と研修等への反映」 
 そう。分析は大事だ。ここが一番重要かもしれない。校種別・年代・経験年数のほか、不祥事の内容別に詳しく分析すれば根絶の手がかりが得られるかもしれない。ここは第三者の専門家を交えてやるべきことだ。

 No.5「面接試験における工夫」
 採用面接の面接官として企業経営者・人事担当者、PTA代表、保護司を起用する案だが、私は反対だ。その後の指導育成に責任を持たない人の意見は、はっきり言って無責任になるからだ。
 面接を担当する先生方に、面接の技法に関する専門的トレーニングを積んでもらったほうがいい。そのトレーニングの場に心理学の専門家などと並んで企業経営者や人事担当者を招くのはいいだろう。
 現在、面接を担当しているのは県教委の先生や現場の管理職の先生と思われるが、ここに思いっきり若手を起用するという手もある。これは企業でも実際に行われていることで、若者の目には、年寄りの目には見えないものが見えるのである。PTAのオジサン・オバサンを入れるくらいなら、こっちを考えてほしい。

 もう一つ加えて欲しかったのは、生徒からの情報収集だ。
 先生に一番接しているのが生徒。先生同士が知らない先生の一面を知っているのが生徒。小学生だと厳しいが、中高生はかなり冷静に見ている。

 私は20年近く「生徒アンケートによる授業評価」の仕事をしている。その際、自由記述欄を設けて生徒の意見・要望・感想を収集する。公立学校でもすでに授業評価は実施されているはずだが、評価の対象となっている先生自身が実施するアンケートでは本音は拾えない。第三者が介在する必要がある。

 「いい年して彼女いないなんてかわいそう」
 「アニメの話ばかりしないでください」
 「男子は呼び捨て、女子はちゃん付けって何だよ」
 「女子をなめまわすように見るのはやめてください。気色悪いです」
 「ビデオが趣味なのわかるけど、そればかり見せないでちゃんと授業やってください」
 「授業中に猫の死骸がどうとかの話をするな」
 「学校にそんなに文句があるならやめれば」
 ある先生に関して、こんな情報が集まってくると、何となく危険なにおいが漂ってくるでしょ。アクションプログラムの中に「管理職等のリスクマネジメントに対する支援」として4項目ほどあるが、このような生徒からの情報が集まってくると、指導のきっかけになり、未然防止につながるかもしれないので、ぜひ検討してほしい。

 先生を雇っている塾長の皆さん。
 あちらは不祥事で経営が傾くことはないが、民間は経営に直結するのでアクションプログラムを一読することをおすすめします。
 ↓
 不祥事根絶アクションプログラム(埼玉県教育委員会)

「埼玉県公私立高校進学ガイド2019」好評発売中(の予定)

 20100727進学ガイド②

 弊社発行(発売:中央公論新社)の「埼玉県公私立高校進学ガイド2019」が刊行された。
 書店に並ぶまでにはあと少し時間がかかりそうだ。
 アマゾンで検索してみたら、「現在お取り扱いできません」となっていたので、こちらも、もう少し。

 最初の発行が1999年なので21冊目となる。
 
 主な内容
 「部活動大会記録集」
 これは充実している。他の追随を許さないと自負。

 「基礎からわかる高校入試」
 受験生向け29項目のアドバイス。

 「誰も書かなかった入試の裏側」
 裏情報ではなく、入試や募集のあり方についての私論。どちらかというと先生向け。

 「高校別・大学合格者ランキング」
 埼玉県に特化したランキング

 その他。
 「学校選択問題にどう対応するか」
 「内申点のマイナス、学力検査何点でばん回できる?」 
 「本当に強いのはどこ? 国公立現役合格力比較」

 学校紹介は埼玉県内全公私立高校をカバーしているが、偏差値は載ってない。このあたりが売り上げが伸びない原因か。
 定価は本体1000円+税

 塾などでまとめて購入される場合は、弊社(048-834-6162)までご連絡を。
 個人で購入される場合は、県内大手書店またはアマゾンで。

とにかく動きに無駄がない 強豪・秋草学園卓球部を取材

 20180727秋草学園卓球部

 今日は狭山市の秋草学園高校へ。
 連日の女子校。昨日の浦和一女は埼玉新聞の取材、今日の秋草学園は「よみうり進学メディア」の取材だ。

 訪ねたのは卓球部。
 あまり知られていないが、同校卓球部は県を代表する強豪校だ。
 近年のインターハイ予選埼玉県大会の戦績(女子団体戦)がそれを物語っている。
 2018年 ①正智深谷 ②秋草学園 ③星野 ④本庄第一
 2017年 ①正智深谷 ②秋草学園 ③川口総合 ④星野
 2016年 ①正智深谷 ②川口総合 ③星野 ④秋草学園
 2015年 ①正智深谷 ②埼玉栄 ③秋草学園 ④星野
 2014年 ①正智深谷 ②秋草学園 ③埼玉栄 ④本庄第一
 2013年 ①正智深谷 ②埼玉栄 ③秋草学園 ④伊奈学園
 ご覧のように正智深谷が絶対王者として君臨しているが、秋草学園もベスト4をはずしたことがない。2位までがインターハイ出場なので、今夏は2年連続の出場となる。団体戦のほか、個人戦(シングルス、ダブルス)にも出場する。

 取材は、顧問の古川先生のインタビューが中心だが、その前に写真撮影も兼ねて少し練習を見学させてもらった。

 意外と静かだ。女子の部活にしては声が少ない。まだ、ウォーミングアップだからか。
 と思って、後で先生に聞いてみたら、近年まれにみるおとなしいチームだそうだ。まあ、それでも勝ってるんだからいいだろう。

 動きに無駄がない。
 プレーじゃなく、それ以外の動きのことだ。卓球素人の私はプレーのことは分からない。でも、ラリーが途切れて次のプレーに移行するまでのロスタイムはほとんどないし、タオルで汗をぬぐうのも一瞬の早業。とにかくずっとプレーが連続している。その意味で無駄がない。おかげでシャッター切り続け。

 後で古川先生の話を聞いて納得したが、生活面も含めて、一秒も無駄にしない、一瞬の隙も作らない、そういう態度を育てることが指導の最大のポイントなのだそうだ。動きに無駄がないはずだ。
 今日は短い時間だったが、いろいろ学ばせてもらった。

 部の取材後、小久保和子校長にも話を聞いた。
 まだ一教員だった小久保先生にインタビューしたことがある。生徒が火傷するんじゃないかと心配になるほど熱過ぎる先生だった記憶がある。校長に就任されて5年、今は程よい温度になられた。施設設備のリニューアルを着々と進めておられるが、着眼点がそれまでの男性校長とは違っている。まあ、これを言うと逆差別になってしまうのかもしれないが、女子校には女性校長が似合っている。

 20180727秋草学園

プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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