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「eスポーツ」の部活化は業界の戦略でしょう

 「eスポーツ」を部活化しようという議論がある。
 念のために言っておくが「eスポーツ」は「イー・スポーツ」であって、「えっ、スポーツ?」ではないのである。
 しかし、内容的にはコンピュータゲームであるから、「エレクトリック・スポーツ」ではなく、「えっ、スポーツ?」と思う人が出てきても不思議ではないのだ。

 ただのゲームにスポーツと名付けたのは、これをビジネスとして広めたい人々の戦略だろう。
 一日中部屋にこもってゲームに興ずるのは健康的とは言えないが、スポーツと名付けることで、マイナスイメージが払拭ないしは軽減される。なかなか上手いネーミングだ。
 思考力や戦略性が養われると言うが、後付けの理屈だ。

 医者「健康のために適度な運動をした方がいいですよ」
 患者「大丈夫です。eスポーツを毎日やってますから」
 とはならないから、競技性があるというだけでスポーツにカテゴライズするのは、やはり無理がある。

 ゲームが盛んになり、それで飯を食って行けるプロが誕生し、それに関わる業界が活性化するのは結構なことだが、eスポーツという名前が付いているからといって、部活動に組み入れていいかというと、これはまた別の話だ。

 先生の部活動に関する負担を減らそうというのが、今の流れではないのか。だとすれば、部の数は今より減らすべきであって、増やすという選択肢はないのだ。学校外で出来ることは学校外でやってもらえばいい。

 eスポーツ関係者としては、さらなる普及のために、全国大会をやったり国際大会をやったりするだろう。
 デモ競技としてであってもオリンピックで行われれば、宣伝にも権威付けにもなる。加えて、学校で部活として公認されれば、親も反対しづらくなるかもしれない。
 業界の人々は、さすが考えてるね。

 生徒募集に苦しんでいる学校が、話題性重視でeスポーツに飛びつくことは考えられるが、そうではない学校にとっては、議論する必要すらない問題だ。

花咲徳栄高校吹奏楽部の定演に行ってきた

 今日は吹奏楽について語るよ。
 入試情報の連続は疲れるから(調べるのに時間がかかる)。

 花咲徳栄高校吹奏楽部の定期演奏会に行ってきた。
 越谷サンシティホールは満席だった。入場料は1000円(高校生以下500円)。高野連的には営利目的だが、何言ってるのよ。ホールの使用料、楽器の搬送、プログラムの印刷等々の出費を考えたら、利益なんて出るわけないでしょ。

 花咲徳栄高校吹奏楽部は県内強豪校の一つに数えられているが、全国大会への出場がない。
 もっとも大きな大会である全日本吹奏楽コンクール(朝日新聞主催、於:名古屋)には、西関東大会を経て3校が出場できる。
 ちなみに西関東大会は埼玉県・群馬県・山梨県・新潟県で構成される。山梨県はギリギリ認めるとして、西関東に新潟県ってどうなのよ

 という話はさておき、昨年の西関東大会には、埼玉県から次の学校が出場した。
 伊奈学園
 埼玉栄
 春日部共栄
 花咲徳栄
 越谷南
 越谷北
 大宮
 市立浦和
 秋草学園

 で、このうち伊奈学園・埼玉栄・春日部共栄・花咲徳栄・越谷南が金賞を獲得したが、全国大会出場権を得たのは、伊奈学園・埼玉栄・春日部共栄の3校。
 花咲徳栄は金賞を獲りながら全国出場ならず。こういう金賞を吹奏楽の世界では「ダメ金」というようだ。

 とにかく、埼玉、というより西関東では、伊奈学園・埼玉栄・春日部共栄が断トツ(ぶっちぎり)の強さを発揮しており、他校・他県の付け入る隙がない。なお、この3校、ほぼ毎年、いずれかが全国金賞を獲得しているという状況で、昨年は埼玉栄が金賞を獲得した。

 昨年の全国大会には、常総学院・東海大菅生・愛工大名電・大阪桐蔭といった野球の強豪校も出場している。
 花咲徳栄吹奏楽部も野球部に続いてもらいたいね。
 野球つながりでもう一つ付け加えれば、今春の選抜高校野球に出場する春日部共栄と習志野の2校は、共に昨年の吹奏楽全国出場校(かつ銀賞受賞高)だから、甲子園でもレベルの高い演奏が聴けそうだね。

 最後に、「吹奏楽=ブラスバンド」と思っている人に言っておくよ。
 オーケストラは弦楽器+金管楽器+木管楽器+弦楽器で構成されているね。
 ここから弦楽器(バイオリンとかね)を除いたのが吹奏楽ね。
 さらに、そこから木管楽器を除いたのがブラスバンド。

 そんなの常識だろ。
 そうでしたか、失礼しました。
 私は長いことイコールだと思っていたもんで。
 
 
 
 

冬の高校スポーツ全国大会、埼玉県予選の結果まとめ

 冬の高校スポーツ全国大会の埼玉県予選がほぼ終わったので、結果をまとめておきます。

 10月から11月に行われた大会には2つのタイプがある。
 (1) 12月~1月に行われる全国大会予選(3年生出場可能)
 (2) 新人大会(1・2年生のみ)
 今回のまとめは、(1)の全国大会予選を中心に。

●サッカー
 決勝  浦和南 2-1昌平 (浦和南は17年ぶり9回目の優勝)
 準決勝 浦和南 1-0東京成徳大深谷
      昌平 3-0浦和東
  浦和南が夏のインターハイ全国3位の昌平を破り、久しぶりの選手権出場。
  他にベスト8に勝ち残ったのは、正智深谷・西武文理・市立浦和・武南。8強に浦和の公立が3校。

●ラグビー
 決勝  深谷 28-24昌平 (深谷は2年ぶり10回目の優勝)
 準決勝 深谷 25-12浦和
      昌平 43-19立教新座
  連覇を狙った第1シード昌平だったが後半に逆転された。6年前、浦和が優勝したがそれ以降は深谷が4回、昌平が1回優勝。
  他にベスト8に残ったのは、川越東・慶応志木・伊奈学園・熊谷工業。8強のうち4校は男子校。

●バレーボール(男子)
 決勝  埼玉栄3-0正智深谷 (埼玉栄は4年連続7回目の優勝)
 準決勝 埼玉栄2-1昌平
      正智深谷2-1伊奈学園
  他にベスト8に残ったのは、坂戸西・本庄第一・大宮東・春日部共栄。

●バレーボール(女子)
 決勝  細田学園3-0春日部共栄 (細田学園は4年連続14回目の優勝)
 準決勝 細田学園2-0大宮東
      春日部共栄2-0狭山ヶ丘
  夏のインターハイで春日部共栄に敗れた細田学園が雪辱を果たした。
  他にベスト8に残ったのは、正智深谷・花咲徳栄・埼玉平成・市立川越。

●バスケットボール(男子)
 決勝  正智深谷97-77埼玉栄 (正智深谷は7年連続8回目の優勝)
 準決勝 正智深谷96-59伊奈学園
      埼玉栄 92-69川口北
  他にベスト8に残ったのは、西武文理・昌平・春日部・大宮東。私立優勢の競技が多い中、8強中4校が公立。

●バスケットボール(女子) 
 決勝  昌平 61-55山村学園 (昌平は初優勝)
 準決勝 昌平 65-58市立川越
      山村学園70-57正智深谷
  他にベスト8に残ったのは、埼玉栄・朝霞西・浦和西・大宮東。男子同様、8強中4校が公立。

●駅伝(男子) 
 1位 埼玉栄 (埼玉栄は2年連続37回目の優勝)
 2位 武蔵越生
 3位 花咲徳栄
 4位 聖望学園
 5位 松山
 6位 坂戸西

●駅伝(女子)
 1位 埼玉栄 (埼玉栄は3年ぶり24回目の優勝)
 2位 昌平
 3位 本庄東
 4位 本庄第一
 5位 川越南
 6位 東京農大三 
  女子は記念大会のため北関東大会で、各県優勝校を除く1位に全国大会出場権が与えられる。今日(18日)の関東大会の結果、6位入賞の昌平が出場権を得た。

 埼玉栄が強いのは昔からだが、近年は昌平と正智深谷の台頭が目立つという結果。
 特に昌平の活躍がめざましい。いずれも準優勝に終わったが、サッカー・ラグビー・女子駅伝は優勝候補と目されていた。
 野球は花咲徳栄・浦和学院・春日部共栄の壁が厚いが、これで野球も優勝争いにからむようになると、埼玉の高校スポーツは、埼玉栄・昌平・正智深谷の3強時代を迎えそうだ。

インターハイで活躍した選手と学校(後編)

 昨日の続きでインターハイで活躍した選手と学校。

 ■柔道
 男子66㎏級の西願寺哲平選手(埼玉栄)と、女子70㎏級の佐藤星麗七選手(埼玉栄)が準優勝。

 ■体操
 女子団体総合でふじみ野が準優勝。個人総合や種目別で上位入賞者がいない中での準優勝。

 ■ボート
 女子かじ付き4人スカルで浦和一女が準優勝。文武両道だね。
 男子かじ付き4人スカルでも越ヶ谷が準優勝。

■テニス
 男子ダブルスで松下・間仲組(秀明英光)が準優勝。女子ダブルスで矢崎・足立組(山村学園)が3位。

■その他
 相撲団体で埼玉栄が3年ぶり10回目の優勝。同・個人では斎藤大輔選手(埼玉栄)が優勝、神山龍一選手(埼玉栄)が3位。
 自転車では女子ポイントレースで中川由理選手(川越工業)が優勝。同ケイリンで飯田風音(川越工業)選手も優勝。男子ロードレースでは川崎三織選手(栄北)が優勝。同ポイントレースで太田龍希(川越工業)が3位。
 ウエイトリフティングの62㎏級・平井翔悟選手(羽生実業)が準優勝。
 ボクシングのライト級で石井渡士也(花咲徳栄)が準優勝。
 サッカーでは初優勝を狙った昌平が惜しくも3位。今年は頂点行けるかと思ったが、終盤の追い上げむなしく桐光学園(神奈川)に敗れた。

 まだまだ入賞、入賞校はあるが、基本3位までとした。
 今年の私の中でのMVPは、女子が砲丸投げで2連覇の大野史佳選手(西武台)。大野さんは今年の日本選手権でも3位に入った実力者だ。男子がバドミントン三冠の緑川大輝選手(埼玉栄)だ。

インターハイで活躍した選手と学校(前編)

 毎年恒例? インターハイ埼玉代表の結果まとめだよ(前編)。
 今年の大会(東海総体)は、三重・愛知・岐阜・静岡を主な会場とし、7月26日から8月20日まで行われた。

 ■陸上
 男子は8位以内入賞者がいないという厳しい結果だったが、女子が頑張った。
 女子砲丸投げで大野史香選手(西武台)がV2を達成。優勝はこの1人だけ。
 女子走り幅跳びで梅宮悠選手が(埼玉栄)が3位。女子100mで鈴木一葉選手(埼玉栄)が4位。女子1660mリレーで埼玉栄が4位。

 ■水泳
 水泳も優勝者3人の女子の頑張りが目立った。
 女子400m自由形の永島遥選手(埼玉栄)。永島さんは200m自由形でも準優勝。
 女子200m平泳ぎの井坂友紀選手(春日部共栄)。井坂さんは100m平泳ぎでも3位。
 女子100mバタフライの田嶋玲奈選手(春日部共栄)。田嶋さんは100m自由形でも準優勝。
 男子の優勝者は、200m平泳ぎの林太陽選手(武南)だけ。林君は100m平泳ぎでも3位。
 その他では、200mバタフライの山本雄太選手(埼玉栄)が3位。リレー種目では、女子800mリレーで埼玉栄が準優勝。女子400mリレーで埼玉栄が3位。女子400mメドレーリレーで春日部共栄が3位。 
 女子学校対抗得点では、春日部共栄が3位、埼玉栄が6位だった。
 春日部共栄は、男子背泳ぎの松山陸選手と女子平泳ぎの宮坂倖乃選手が、パンパシフィック・ジュニア大会(世界大会)の代表に取られていたので若干戦力ダウンだった。
 水球では秀明英光が昨年に続き準優勝。

■バドミントン
 埼玉栄の独壇場だ。
 男子団体で埼玉栄が2年ぶり12回目の優勝
 同シングルスで緑川大輝選手(埼玉栄)が優勝、中山裕貴(埼玉栄)が3位。同ダブルスは埼玉栄同士の決戦で緑川・中山組が優勝、武井・遠藤組が準優勝。緑川君は三冠達成
 女子ダブルスも埼玉栄同士の決勝戦となり、斎藤・吉田組が優勝、鈴木・大沢組が準優勝。
 同団体では埼玉栄が昨年に続き3位。同シングルスで斎藤夏選手(埼玉栄)が3位。

■レスリング
 男子団体では花咲徳栄が3位。個人では65㎏級の鈴木歩夢(埼玉栄)が準優勝。
 女子では50㎏級の吉元玲美選手(埼玉栄)が昨年の46㎏級に続き優勝。50㎏級の吉村涼菜選手(埼玉栄)と47㎏級の元木咲良選手(埼玉栄)が3位。

 明日の後編に続く。
プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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