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浦高祭で思い切り地味な企画を見てきた

 休みなんで写真中心で軽く行きますよ。
 浦高祭レポート。

 20180916浦高祭の門

 今年の門は、ハーバード大学メモリアルホールがモチーフ。
 日本の城、ヨーロッパの教会、というこれまでの系譜に属さない異色の門。たまにはこんなのもいいだろう。門隊隊長のコメントを取りたかったが会えず。

 20180916浦高祭SGH中間報告会
 同窓会館に行ってみる。
 「SGH中間報告会」の看板が。
 同窓会事務局長が同期なんだが、案の定「これ見てけよ」と言われる。
 地味な企画だが、仕事的にはこういうの見ておかないといけない。
 SGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されたのと、同窓会の奨学金財団が設立されたことで、本人負担少なく海外研修に行けるようになり、年間40人ほどが海外に出ているという。
 もっと寄付しろと言われているのかな。

 20180916尚文尚武
 同窓会館で校訓「尚文昌武」のスポーツタオルを売っていたので、付き合いで購入(1000円)
 校訓というが、我々の頃は聞いたことないな。
 文武両道というような意味なんだろうが、そこは昔からそうだったと思う。私は「武」専門だったが。

 20180916浦高祭子ども
 去年も書いたが、浦高祭はキッズワールドだよ。
 女子校と小学校に重点的にビラ巻きしてるからね。

 20180916浦高祭女装
 男子校あるある、ってやつかな。とにかく女装したがるんだよ。
 私が勤務した高校では、文化祭当日、制服以外の恰好をする場合は「異装届」というのを出させていた。最近はどこの学校でも揃いのTシャツを着たりして華やかだが、ここは元々自由だ。生徒やりたい放題。


 ※浦高祭2日間の来場者数は1万1000人と、実行委員会ツイッターに発表されていました(9月17日追記)

今日は県内高校文化祭の集中日

 20180909紫苑祭
 川越女子高校「紫苑祭」
 
 昨日と今日は、埼玉県内公私立高校・文化祭の集中日だった。
 9月中の土日に文化祭を行うのは144校(全体の約72%)。それ以外の学校は6月か10月以降に行う。

 9月8日(土)のみ一般公開した学校 49校
 9月8日(土)・9日(日)2日間一般公開した学校 36校
 9月9日(土)のみ一般公開した学校 6校
 合計91校(9月中に文化祭を行う学校の約63%)

 見に行く立場としては、もう少し分散して欲しいところだが、教育活動の一環であり、それを一般にも公開しますという位置づけなので、こちらの都合など関係ない。
 夏休み明けの早い段階で文化祭を終わらせ、後は勉強に集中させたいと思うと、だいたいこのあたりになる。

 文化祭を教育活動の中でどう位置付けるかは、それぞれの学校の考え方による。

 文化祭に限らず学校行事全般に言えることだが、「どこまでやるか」は常に学校内で議論になるところである。
 どこまで時間をかけるか。
 どこまで予算をかけるか。

 時間をかけ、お金をかければ、盛大な文化祭になるのは分かっているが、その分だけ授業が制限される。場合によっては部活にも影響する。
 ちなみに、私は教員時代、運動部の顧問だったので、「文化祭、早く終わってくんねえかな」といつも思っていたのだが、その一方で担任としては、「恥ずかしくない出し物にしてくれよな」とも思っていた。

 生徒からはもっと自由にやらせろという声が上がってくるだろうが、遊びじゃないんだから、「準備はいつから」や「費用はいくらまで」から始まって、細かなルール作りは必要だろう。与えられた条件の中で、何ができるか。そこを考えさせるのが教育ってものだ。

 ※暑い中、あちこち歩き回ったんで熱中症的症状に陥り頭が回らん

 ※追記:川越女子「紫苑祭」の来場者は1万3308人と発表されていました(紫苑祭公式ツイッターより)。1週間前に行われた県立川越「くすのき祭」は、天候が災いしたか例年より少なめの1万5224人、浦和一女「一女祭」は8016人と、いずれも実行委員会公式ツイッターで発表されています。(9月10日追記)

文化祭もまた教育の大事な一場面

 学校が始まった。そしていきなり文化祭シーズンだ。

 まだ暑さが残り、台風の襲来など天候が不順なこの時期より10月11月あたりの方が良さそうなものだが、他の行事や学習計画・進路指導計画など総合的に考えると9月に落ち着く。
 就職者の多い工業・商業など専門学科校は、就職活動の時期と重なるためそれが一段落した10月以降という場合が多い。

 修学旅行や文化祭・体育祭といった学校行事をどう位置付けるかはなかなか難しい問題だ。
 そのうち、教育学者や教育評論家あたりの標的になり、それにマスコミが加担して、意味がないから止めろだの縮小しろだのといった話になるかもしれないが、今のところ学校側はその意義を認めており、規模や時期や期間や予算の違いはあったとしても、ほとんどの学校が実施している。

 話を文化祭に絞ろう。
 簡単に言ってしまえば、文化祭の意義目的は、生徒の自主性を伸ばすことにある。先生はできるだけ手を出さず、いくつかの禁止事項(政治用語でいうネガティブリスト)を設定し、あとは企画から運営まで、生徒の自由な発想に任せる。

 生徒はああしたいこうしたいといろいろ言ってくるが、先生としてはそれは無理これはダメと言わざるを得ないことも多い。その際、なぜダメなのかを理解させ、またどうしたら実現できるかを考えさせるのが大事な教育の場面なのである。むろん、こうしたことは授業の中でもできなくはないが、現実的な体験の中で学ばせたほうが効果的である。

 ふだんクラスの平均点を下げまくっている生徒が、みんなから頼りにされているのを見ると担任としてはホッとする。卒業後にクラス会の世話役なんかをやってくれるのは、たいていはこういう生徒だ。学校行事ではふだんの授業では見えない生徒の一面を観察できる。

 いくら教育的に意義があると言っても、文化祭一つのために際限なく時間と金を投じるわけには行かない。他にも行事はある。授業がある。部活動もある。最初に述べたように、先生方が頭を悩ましているのは、全体の中での位置づけなのである。全体のバランスなのである。
 そこを無視して、文化祭だけを取り上げ、ああだこうだという風潮にならないように祈りたい。

今年も県立川越高校「くすのき祭」の門を見に行く

 20180901くすのき祭
 埼玉県立川越高校「くすのき祭」の門。未完成には理由があった。

 毎年行ってる川越高校の文化祭「くすのき祭」。
 門の近くにいる男子生徒に(女子はいるわけない)、「話を聞きたいのですが、近くに門班の班長いますか」と尋ねたところ、もう少ししたら戻ってくるとのこと。
 そうか、残念だが今日は門の撮影だけで引き揚げるかと思っていたら、うまい具合に班長が戻ってきてくれた。

 中学生向けの新聞に写真を載せるのだと説明したところ、ならば今日じゃなく明日の写真を載せて欲しいと班長が言う。
 「今日、この後作業が残っているんです」
 つまり、完成形じゃないわけね。どうして? 間に合わなかったの?
 「昨夜、風が強かったので、一番上の部分をあえて乗せていないんです」
 そうかそうか、来場者の安全に配慮したわけだね。
 
 しかし、明日もう一度来るわけにもいかんしな。
 よしわかった。後日、先生に事情を話して最終の完成写真を送ってもらい、それを載せることにしよう。
 で、今日のところは、班長のプロフィール写真だけ撮りたいんだけど、顔出し名前出しは問題ないかな?
 「はい、それは構いません」

 と、大変スムーズに話が進むわけである。
 自分は、同じ年頃のとき、大人相手にこんな会話できなかった。昨日も書いたが、今の若い人は立派だよ。

 川越高校の門は、ヨーロッパの城や教会をモチーフにすることが多いが、デザインはもとよりだが、配色にこだわっているようである。一昨年は赤が、昨年は黄色が基調となっていたので、今年はブルー系かと思っていたら、想像通りだった。
 
 

浦和一女、生徒会長と一女祭実行委員長にインタビューしてきた

 20180726浦和一女

 埼玉新聞が中学3年生向けの受験情報紙を年数回発行している。8月発行号では「文化祭」を特集する。
 今回、1面トップで浦和一女「一女祭」を取り上げることになっており、今日その取材に行ってきた。

 まず校長室に通された。
 校長先生と雑談するうちに、生徒会顧問の先生と生徒会長が、少し遅れて文化祭・体育祭それぞれの実行委員長がやって来た。
 メンバーがそろったところで、「では、本日よろしく」ということで、生徒の案内で取材用に用意された会議室へ移動。

 生徒会顧問の先生が同席するかと思いきや、「用事がありますので、あとは生徒だけでよろしいでしょうか?」。
 先生は先生で進路補講とかいろいろ仕事かかえているわけだし、それに文化祭のことは生徒の方が断然詳しいから、それで結構。一昨年の川越女子も、昨年の浦高もこんな感じだった。
 しかし、こういう関係、羨ましいね。お膳立てまでは先生がやるけれど、後は生徒の判断に任せますというスタイル。よほど生徒を信頼していないと出来ない。

 インタビューはきわめてスムーズに進んだ。彼女らが質問者の意図をすばやく読み取るからだ。
 言葉の背後にある相手の真意を瞬時に判断できるんだね。何度も表現を変えながら聞き直さなくていいから、本当に助かるよ。
 語いも豊富だから表現も多彩だ。記事を書く側としては、これも助かる。「めっちゃ、○○」とか「すごい○○」ばかりじゃ活字にできないが、コメントがそのまま使えそう。

 最後に記事に書くかどうか分からないがと断った上で、将来のことを聞いてみた。
 わざと、「みんな3年生だから、将来のことも考えてるでしょう」と、ぼんやりとした質問。

 「○○大学を目指します」
 とは、言わなかった。
 3人はそれぞれ、その先を語った。
 社会とどうコミットするか、どんなふうに世の中に貢献するかを語った。
 
 たとえば「東大目指します」でもいいわけだが、それだけだと、その先を聞かれる。で、仮に「法律家になります」と答えれば、なぜなの?それでどうするの?と来るはずだ。だったら、先回りして最初からそこを答えてやろう。
 ホント、手間のかからない子たちだ。
 
プロフィール

梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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