いい式典だったよ、花咲徳栄高校卒業式

花咲徳栄高校卒業式へ。
今日は取材ではなく来賓という立場。
来賓受付を経て来賓控室に通されるのだが、偉い人や知らない人ばかりだし、居心地悪い。時間まで校内をブラブラするとしよう。
と、結局取材みたいになるのである。
廊下を歩いていると、向こうから来た体格のいい生徒が「コンニチワ」と気合の入った挨拶。
オッ、どこかで見た顔。
なんだ、ドラフト2位で日本ハムファイターズに入団した野村祐希君ではないか。学生服姿を初めて見たよ。早く一軍で活躍できるといいね。
日曜日ということもあってか、ご両親で出席というご家庭も多いようだ。在校生の出席が少ないのは、今年は卒業生数(637人)が多く、それに伴い保護者の出席も多かったためだろう。
冒頭に国歌君が代、最後に校歌と仰げば尊しを斉唱するが、みんなよく声が出ている。演奏は県内屈指の実力を誇る吹奏楽部で、これがまたいい。私は吹奏楽についてはド素人だが、ここの演奏はなんか心に響いてくるものがあるなといつも思っている。
万感胸に迫るという言葉があるが、感動の場面がたくさんあったほうが、また、感動できる人間であったほうが、人生はすばらしいものになるよ。いい卒業式だったね。おめでとう。
で、あれから35年。
53歳になった教え子と昨夜会う機会があった。
部活関係なので、思い出たっぷり、恨みもたっぷり。
「先生、今なら体罰・パワハラ・セクハラで一発退場ですよ」
はい、その通り。昭和の時代で良かったです。
しかし、不思議なものだ。
53歳と言えば、オジサンオバサンど真ん中。家に帰れば大学生や社会人の親、会社に行けば口うるさい上司。なのに、私の中ではずっと生徒で「永遠の子」。この関係、たぶん死ぬまで続くんだろう。