講演会、何か新しい視点を提示できたかどうか

今日は花咲徳栄高校入試報告会(塾の先生対象)に行ってきた。
報告会の一部として私の講演会(40分程度)が入るというスタイル。
出席された先生方としてはどうなんだろう。
「学校の説明を聞きに来たんだから、余計なものを入れるな」
「ついでに他校や公立の話も聞けて助かる」
どっちなんだろう?
同校がこのスタイルを取るようになって数年経つが、それ以前と比べて出席者が激減するといった状況にはなっていないようなので、「まあ、あってもいいかな」くらいには思っていただけているのかな。
私の講演では、紙の資料は配布しない。
話を聞いたり、スライドを見て、メモをしてもらう。いや、そんな面倒なことはしてもらわなくていい。
提示しようとしているのはデータそのものではなく「視点」であり「考え方」であり「分析の手法」である。
「なるほど、そういう見方もあったのね」
もしも、そういう「気づき」を提示することに成功すれば、研究熱心な塾の先生のことだ。ご自身で調べられるだろう。
受験生や保護者相手なら、教えるという要素が欠かせないが、調べる力があり、分析する力もある先生方に今さら教えることなんてない。
ただ私の場合、良くも悪くも入試や募集の当事者ではないので、公立のことも私立のことも一歩引いて全体的に、また客観的に見ることができる。というか、それしか出来ない。
「なるほど、そういう見方もあるか。ちょっと調べてみるか」
そんな思いを持って帰っていただけるよう、これからも研鑽を重ねなければならない。