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学園シリーズ第二弾、始まる

 最近の日本政界は「学園もの」ブームで、森友学園の次は加計学園ということだ。

 加計学園は、岡山理科大・倉敷芸術科学大学・千葉科学大学をはじめ、多くの学校を運営する学校法人だ。幼稚園や保育園の森友とはスケールが違う。

 その加計学園が、愛媛県今治市の誘致を受けて、獣医学部を持つ大学を新設しようとした。今治市は用地(約36億円と言われる)を無償で譲渡し、建設費も半分ほど(約100億円と言われる)を負担する。

 なんで私立に税金出してやるんだよという声もあろうが、地方都市が地域活性化や人口増・税収増をねらって企業や大学などを誘致するのはよくあることだから、ここまでは特段問題はない。
 作ったはいいが、学生が集まらず縮小、撤退ということになれば、それを認めた市長や議会が市民から責められる。
 要するに、ここのところは、国がどうこうではなく市の問題だ。

 森友問題同様、登場人物がたくさん。

 1 加計孝太郎
  加計学園2代目理事長、安倍首相のお友達。
 2 今治市及び愛媛県
  現在日本には、獣医免許を取れる大学が、国立が東大など11大学、私立が麻布・北里など5大学、計16大学ある。四国にはない。金は出すから大学来てくれという立場。
 3 文部科学省
  大学や学部の新設には文部科学省の認可が必要である。大学設置基準に照らして、教育課程や教員組織、施設・設備、財産状況等が適正であるかどうかを審査する。
 4 農林水産省
  獣医の国家試験を所管。獣医の需給バランスを調整する立場。
 5 内閣府
  今治市や愛媛県は、国家戦略特区の制度を利用して、新設を迅速に行なおうとしたが、この特区制度を所管するのが内閣府。
 6 安倍首相
  以上の登場人物にどの時点で、どう関わったのか、今のところ不明。
 7 安倍昭恵さん(特別出演)
  本人その気はないが、気づくといつもそこにいる人。
 8 蓮舫ほか民進党の面々
  とにかくもめればいい。自分たちが脚光を浴びればいい。安倍は倒したいが、代わって自分たちがやるのは御免だという連中。
 9 朝日新聞ほか一部マスコミ及びワイドショー
  面白ければいい。商売熱心な人々。

 あれっ、国民は?
 入ってるわけないでしょう。ただの観客なんだから。

将来の不安? 年寄りがナニ言ってんだか

 総務省が16日発表した2016年の家計調査(2人以上世帯)によれば、1世帯当たりの平均貯蓄額は前年比0.8%増の1820万円ということだ。

 う~ん1800万円か、うちはそんなにないぞと思った人もいれば、なんだ1800万円か大したことないなと思った人もいるだろう。

 これは平均値である。
 われわれはよく、平均値を「真ん中」と錯覚するが、そうではない。
 この調査における中央値、すなわち「真ん中」は1064万円である。仮に100人を上から順に並べて行ったとしたら、50番目あたりの人が1064万円。
 あれ、平均値よりずいぶん低いじゃないか。

 なぜ、そうなるか。
 平均値を引き上げている人がいるからだ。
 世帯主が60歳以上の高齢者世帯では貯蓄額が平均2385万円となっており、これが平均値を上に引っ張り上げているのだ。(私は、引き下げてる派)。

 どうやら、将来への不安が節約志向を強めているらしい。

 しかし、おかしなものだ。
 だって、われわれ高齢者には将来なんて無いんだぜ。ゼロじゃないが残りは高が知れている。明日死んでも誰も驚かない。
 そんな人間が、将来、将来って、ナニ言ってんだか。未来とか将来なんてものは若者のための言葉だよ。

 世の中みんなで、将来のため、もしもの時のためと貯蓄に励むと、全体としては経済活動を停滞させ、かえって将来への不安を増幅させてしまう。
 あるものは使おう。
 そのほうが結局は子や孫のためになる。世のためになる。

 さあ、どんどん使ってやるぞ。
 と思って、財布の中身を確かめてみれば、どうも言うほどのことはできそうもない。
 情けねえ。

大浴場があるアパホテルはいい

 出張と言えばアパホテルである。
 会員カードだって持ってるぞ。

 アパは、ビジネスホテルのくせして大浴場や露天風呂があるんだよ。そこがお気に入りだ。本は以前から置いてあるので、暇なときはパラパラとめくってみるが、別にどうってことはない。

 昔アパが主催する懸賞論文に田母神俊雄氏(当時:航空幕僚長)が応募して最優秀賞かなんかをとったんだね。それが原因で田母神氏は更迭(こうてつ)された。(クビになった)
 だからさ、アパは元々そういう会社なんだよ。今さら何を騒いでるんだ。

 まあ、正直言って、中身はどうあれオーナーの著書を客室に置くセンスはどうかと思うが、中小企業のオーナー社長にはありがちなことだ。
 別に無理して読む必要もないわけだし、個人的にはこれからもアパに泊まり続けることにしよう。
 ただ、シーズンにもよるが最近は宿泊料が高騰しておるな。中国人観光客が増えたせいで料金が上がってきているようだ。

ノーベル賞受賞者はどんな教育を受けてきたか

 今年もまたノーベル賞受賞者が出た。25人目だという。全員言えるかどうか自信がなくなってきた。

 私がいつも思うのは、受賞者たちがどんな時代にどんな教育を受けたかということだ。
 今年の医学・生理学賞受賞が決まった大隅良典先生は、戦争末期の1945年生まれだ。学年で言うと、私より7学年上ということになるのかな。
 ちなみに昨年の物理学賞受賞者の梶田隆章先生は、逆に7学年下だ。

 大ざっぱに言えば、お二人とも、私らの世代と同じような教育を受けてきた人だ。
 おんなじ教育を受けてきたのに、なんでここまで差が開くのかという話は措いといて、あのころの教育は、今や批判の的になっている、知識偏重型の教育だったはずだ。

 少人数学級なんて夢のまた夢で、都市部の学校だと1教室に50人ぐらいがひしめきあっていた。
 パソコンやタブレットも、プロジェクターも電子黒板も何にもなかった。あるのは黒板とチョークと先生のトークだけ。

 でも、ICT教育もアクティブラーニングも何もなかった時代に教育を受けた人が、ちゃんと世界的な評価を受けている。
 もちろん、ノーベル賞受賞者が出たから、昔の教育が正しかったなどと言うつもりはないが、教育の本質とは何かをもう一度考え直してみる必要はあると思う。

 戦前の教育、あるいは戦後一時期までの教育は全否定されるべきなのか。
 「そのやり方はもう古い、これからはこうだ」と安易に新しいものに飛びつくだけでいいのか。
 「不易と流行」という言葉があるが、「流行」ばかりを追って、「不易」の部分をないがしろにすると、何十年か先に大きなツケを払うことになるかもしれない。

 学校説明会に行くと、これでもかと耳慣れない横文字を目にし耳にするが、正直なところ、本当にそれで大丈夫なのかと思う。
 長く続いてきたもの。時代の荒波をくぐり抜けてきたもの。それらは、残るべくして残ってきたのであるから、そこに目を向けることも大切だと思うのである。

 以上の話。年中「昔はよかった」とほざいている年寄りの意見だから、7割か8割ぐらい割り引いて聞いてもらえればいい。

今度の都知事、人気より任期を優先したら

 舛添都知事がようやく辞職の決意を固めたようだ。
 埼玉県民の私が言うべきことじゃないが、今度は4年の任期を全うできそうな手堅い人がいいんじゃないか。
 人気より任期を優先。

 戦後、8人の都知事が生まれているが、この中で一番長くやったのは鈴木俊一という人で、4期16年務めた。石原慎太郎氏も4期だが、衆議院に復帰するため4期目は途中で辞めているので13年半。

 鈴木俊一氏は自治省の役人だった人で、地味だったね。全然面白くない。でも、4回も当選したんだから、都民もそれなりの評価をしたということだろう。あのころはまともだった。
 だが、その鈴木氏の後、タレントの青島幸男氏が都知事になった。このあたりから都知事選は完全な人気投票になった。そして、間に、作家の田中康夫・長野県知事や、タレントの東国原英夫・宮崎県知事などあって、そういう流れで今も、千葉県はタレント出身の森田健作知事、神奈川県はキャスター出身の黒岩祐治知事である。

 AKBの総選挙っていうのがあるだろう。もしかして、あれは壮大な皮肉じゃないかと思ったりする。選挙なんて、所詮は人気投票だろうっていう。

 聞くところによると、1回の都知事選で50億円もの費用がかかるそうだ。
 人気投票やって、最初大いに持ち上げて、飽きてきたら皆でこき下ろして辞めさせる。面白い遊びかもしれないが、それにしても、豪快な遊び方だな。さすが全国一金のある東京都民は遊び方が違う。
 と、ダサイタマ県民はひがむのであった。
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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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