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進路決定!でもゆるめ過ぎると後が大変

 私立の合格発表も相次いでいるから、これで受験勉強は終了という人もいるだろう。
 第一希望で決まったのだから、それはいい。

 ただ、早くに決めた人は、うんと学力を下げた状態で新入学を迎えるおそれがあるので、そこは注意したい。

 私立高校の先生に聞くと、「入ってから(入学してから)、この子、こんなに出来なかったかな」と思うことがよくあると言う。
 そういう生徒は、ほとんどが、いわゆる単願合格者だ。

 公立第一希望者の中には、結果として私立に行くことになる人がいるが、かれは当然ながら、2月いっぱい猛勉強する。
 そして、この1か月は、ただの1か月ではなく、中身の濃さで言えば、2か月にも3か月にも相当する密度の高い1か月となる。

 対して、1月中に進路の決まった私立単願合格者は、学校の授業やテストもあるので、まったく勉強をしなくなるわけではないが、取り組み方はどうしたって「ゆるい」ものになりがちだ。

 「中身の濃い1か月を送る生徒」VS「ちょっと緩めの1か月を送る生徒」。
 こういう構図となり、ここで、もしかしたら逆転現象が起きる。
 もともと、それぞれの受験生の学力など大差ないのだから、その可能性は大である。

 高校教員経験者として言わせてもらえば、新入学後の1週間、1か月、さらに1学期は、ものすごく重要で、その先3年間は、すべてここで決まってしまうと言っても過言ではない。スタートはそれほど重要なのだ。

 この時期に進路が決まってしまうのは、制度上の問題であって、個々の受験生の責任でも何でもないわけであるが、ここで、あまり「ゆるめ過ぎると」、次の段階で大きく後れをとってしまうかもしれないので、わずか1か月であるが、心して過ごしてもらいたいと思うのである。

 高校側でもいろいろ対策をとっているが、塾の先生方にも、さらにひと工夫してもらえればと思っている。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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