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毎日同じことを繰り返すような仕事は嫌です

 高校で先生をやっていた頃の話だ。
 生徒と将来の仕事や職業について話す。
 生徒は言う。
 「机に向かって毎日同じことを繰り返すような仕事は嫌です」
 
 馬鹿め。何を言っておるのだ。
 机に向かうかどうかは別として、仕事というのは、ひたすら繰り返しなのだよ。
 医者は毎日患者を診ているし、野球の選手は毎日ボールを投げボールを打っているじゃないか。すし職人は握りっぱなし、ドライバーは運転しっ放し。

 毎日違うことをやっている人間なんて、この世のどこを探したっていないんだよ。
 働くっていうのは、来る日も来る日も同じことをやる。そういうことなんだ。

 よく飽きませんね?
 それが飽きないんだな。死ぬまで飽きない。

 よほど好きなんですね?
 いや、そうとも限らない。まあ、嫌いじゃないという程度かな。
 どっちかと言うと、「自分の好き」と「やりたい仕事」が一致しないことのほうが多いかもしれない。

 だが、それほど熱狂的に好きではない仕事でも、好きになる努力をしなくちゃいけない。
 どうも自分には向いてないかもしれないと思っても、向くように努力しなくちゃいけない。
 なんでかというと、自分の好みや適性と1ミリも違わないようなピッタンコの仕事を探していると、それだけで一生が終わってしまうからだ。

 という話を就業体験のない高校生に言ったってわかるはずがないのだが、先生の使命として、働くのが嫌だとか、ものごとを続ける根気のない人間を世に送り出すわけには行かない。
 さあどうする。
 20代、30代の頃の、自分自身も半人前であった頃の私は、ずいぶんと考えたものだ。

 生徒へのこのような指導を「進路指導」と呼ぶ。
 どこそこの大学には何点取れれば入れるというのは、「進路指導」の中の「進学指導」ないしは「受験指導」であって、これはこれで大変なのだが、「進路指導」となると、もうちょっと年季が要る。
 それができる先生を育てなければならないのだが、同時に、ここはやはり民間とか地域とかの知恵と経験を活用するのが一番早いのではないかと、昔先生、今民間人の私は思うのである。

 ちなみに、私は今日までの3日間、朝9時から夕方6時まで、トイレ以外は机にへばりついて、原稿(テレビの台本と新聞の記事)を書いている。
 中高生からしたら、思いっきりつまんねえ仕事をしているわけだ。
 でも、そのつまんねえ仕事をしないと、面白い番組ができないからね。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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