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私立中学入試のあり方は考え直してみる必要がある

 今日から都内・神奈川などの私立中学入試が始まった。
 当日朝、多くの塾関係者が、ハチマキ姿でのぼり旗を持って激励に訪れるので大変にぎやかである。この風景はニュースでも必ず取り上げられる。

 中学入試は、「国語・算数」の2科か、これに「理科・社会」を加えた4科で行なわれる。高校入試と異なり、当日の学力検査一発勝負が普通だ。内申点だの確約だのと面倒なことは言わない。
 そういう点では非常にスッキリしている。

 高校入試しかご存知ない方は驚かれるかもしれないが、昨今の中学入試では「午後入試」なるものが定番化している。
 2月1日は、「入試解禁日=集中日」であるから、受験生としては1校しか受けられない。あとは、2日にどこを受けて、その後はどこを受けて、というのがこれまでの考え方であったが、そこに、「午後入試」なるものを設定する学校が現われた。
 午前中は第一希望の学校を受けてもらい、「午後は併願校としてぜひわが校を」というわけである。

 学校数の増加に比して、総受験者数がそれほど伸びていないので、各学校とも受験生集めに必死なのである。
 この調子で行くと、「早朝入試」や「イブニング入試」、「深夜入試」をやる学校が現われるんじゃないか。
 と言うのは冗談だが、とにかく受験してもらわないことには始まらない。一部の伝統校・人気校を別とすれば、他校がやっていることは全部取り入れざるを得ず、結果、ほぼ半数の学校が「午後入試」を導入しているのである。

 出願もギリギリまで受け付ける。
 当日出願ができる学校もある。前述したとおり試験一発型であり、事前提出書類も少ないので、これが可能になる。

 当然ながら、合否の発表も早い。翌日午前発表は当たり前で、中には当日発表という場合もある。

 とにかく一人でも多く受けてもらい、一刻も早く発表して少しでも多くの人に入学手続きをしてもらいたい。そのために私立中学校は、ありとあらゆる手段を用いるのである。

 部外者からすると、このような姿は「異常」に見えるのだが、当事者にとっては「正常」または「普通」なのであろう。

 ときどき誤解する人がいるが、こうした入試のあり方は、やや「異常」に見えたとしても、入学してからの教育は、いたって「正常」である。
 私は、中高一貫校の授業も学校行事も部活動も、その他学校生活も、自身の目で確かめているから、その上での話だ。

 入試及びそれに至るまでの準備(早い話が塾通い)と、入学後に受けられる教育。この両者に大きなギャップがあるように思われる。
 少なくとも私個人は、入学後に受けられる教育については肯定的だが、入試及びそれに至るまでの準備については否定的である。

 授業料など学費の問題も大きいのは事実だが、入試のあり方はいま一度考え直してみる必要がある。その方が、受験者拡大の近道だと思う。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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