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いつからそんなに英語が大事になったんだ

 英語を話せたほうがいいか。
 英語の読み書きができたほうがいいか。

 そう聞かれれば、まあ、そのほうがいいんじゃないの。と、私は答えるだろう。

 では逆に。
 英語は話せなくてもいいか。
 英語の読み書きはできなくてもいいか。

 そう聞かれると、今度は、そうかもしれないね。と、答えるだろう。

 たしかに、われわれが生きて来た時代と、今の時代は違っていて、英語を必要とする場面は、はるかに多くなっている。
 昔は、日本の企業が海外に工場を持つこともなかったし、外国人を大量に雇うこともなかった。それに、海外旅行だって自由にできなかったし、外国人が大挙して日本に観光にやって来るということもなかった。
 だから、英語というものに対するニーズはそれほど高くはなかった。

 しかし、これからは違うだろう。
 と、そこまでは認めよう。
 ただ、日本人全員が、英語を話せ、読み書きができるようにならなくてはいけないかというと、そこはちょっと違うんじゃないか。

 これから必要とされるのは、ちょこっと話せたり、そこそこ読み書きできるというものではなく、相当に高度な英語力ということになるような気がする。
 つまり、日本全体で考えた場合、みんなが50点ぐらいの英語力を持っている姿を目指すのではなく、10点、20点の人がいてもいいから、そのかわり90点、100点の人を育てるという方向を目指すべきなんじゃないかと思うのである。

 そう考える私であるから、小学校で英語を教えるなど愚の骨頂だと思っている。
 もっと母国語(日本語)をちゃんと教えろよ。

 私は、自分自身が英語をろくすっぽできないから、ひがみ根性で、英語なんて必要ないと言っているわけではない。
 英語は必要だと言っている。それも、ものすごく高度な英語が必要だと。

 みんなが低レベルの英語を学ぶより、興味があって、意欲があって、センスがある少数の人間を徹底的に鍛えたほうが効率的だろうと言っているのである。

 何も勉強は英語だけじゃないんだから、英語が向かない人は、ほかのことを学べばいい。
 ただし、徹底的に、である。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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