こっち(元禄文化)以外は、全部あっち(化政文化)という覚え方
そろそろ「元禄文化」かな。
28年度の埼玉県公立高校入試「社会」の文化に関する出題のことだ。
最近8年間の文化に関する出題は次のとおりだ。
27年度 飛鳥文化
26年度 桃山文化
25年度 国風文化
24年度 天平文化
23年度 鎌倉文化
22年度 室町文化
21年度 桃山文化
20年度 化政文化
20年度に同じ江戸時代の化政文化が出ているが、元禄文化はしばらく出ていない。各時代から万遍なく出題するという考え方に立てば、そろそろ出てもいいわけである。
江戸時代の文化は、前半と後半で分けて考える。
前半は、上方(かみがた=京都や大阪)中心の元禄文化、後半は、江戸中心の化政文化だ。
文化の問題は、基本的に知識問題であるから、見て、読んで、覚えてしまえばいいわけだが、元禄と化政は、結構ゴッチャになる。
街角インタビューかなんかで、美人画を2枚並べられて、「どっちが菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)で、どっちが喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)でしょう」と聞かれて、当てずっぽうじゃなく答えられる人は、10人に1人もいないだろう。
こういうゴッチャになるようなことを覚えるにはコツがあって、どっちか一方を強烈に覚えるんだね。
「これとこれは、こっちで、それ以外はあっち」
じゃあ、ここでは元禄文化をこっち、化政文化をあっち、としよう。
こっち(元禄文化)で名前を覚えるのは最大で6人。節約したければ3人だ。
1 小説の井原西鶴(いはら・さいかく)
2 人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)の脚本家・近松門左衛門(ちかまつ・もんざえもん)
3 俳諧(俳句)の松尾芭蕉(まつお・ばしょう)
以上が必須の3人。
これに加えて、3人の画家
4 菱川師宣
5 俵屋宗達(たわらや・そうたつ)
6 尾形光琳(おがた・こうりん)
以上、こっちの合計6人。
残りの人物は、みんな、あっち(化政文化)の人だ。
たとえば、俳句では「松尾芭蕉=こっち(元禄文化)」だけをしっかり覚えておいて、残りの与謝蕪村や小林一茶は、あっち(化政文化)だ。
絵画、特に人物画(美人画)の分野では、「菱川師宣=こっち(元禄文化)=『見返り美人』」だけをしっかり覚えておいて、残りの鈴木春信や喜多川歌麿は、あっち(化政文化)だ。
教科書には作品の写真が載っているので、本来はこれと作者が結びつかなくてはいけないわけだが、たぶん、その類(たぐい)の問題は出ない。
その作品が、こっち(元禄文化)のものであるか、あっち(化政文化)のものであるかが区別できれば十分だ。
こっち(元禄文化)で作品を見て覚えておくのは3点。
1 見返り美人図(菱川師宣)
2 風神雷神図屏風(俵屋宗達)
3 八橋まき絵すずり箱(尾形光琳)
特に、1と2が出やすい。
「西鶴、浄瑠璃・近松、芭蕉、見返り、風神、すずり箱」
これ、声に出して読んでみるといいよ。リズムが大事。
というわけで、こっち(元禄文化)は、これで完璧。
28年度の埼玉県公立高校入試「社会」の文化に関する出題のことだ。
最近8年間の文化に関する出題は次のとおりだ。
27年度 飛鳥文化
26年度 桃山文化
25年度 国風文化
24年度 天平文化
23年度 鎌倉文化
22年度 室町文化
21年度 桃山文化
20年度 化政文化
20年度に同じ江戸時代の化政文化が出ているが、元禄文化はしばらく出ていない。各時代から万遍なく出題するという考え方に立てば、そろそろ出てもいいわけである。
江戸時代の文化は、前半と後半で分けて考える。
前半は、上方(かみがた=京都や大阪)中心の元禄文化、後半は、江戸中心の化政文化だ。
文化の問題は、基本的に知識問題であるから、見て、読んで、覚えてしまえばいいわけだが、元禄と化政は、結構ゴッチャになる。
街角インタビューかなんかで、美人画を2枚並べられて、「どっちが菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)で、どっちが喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)でしょう」と聞かれて、当てずっぽうじゃなく答えられる人は、10人に1人もいないだろう。
こういうゴッチャになるようなことを覚えるにはコツがあって、どっちか一方を強烈に覚えるんだね。
「これとこれは、こっちで、それ以外はあっち」
じゃあ、ここでは元禄文化をこっち、化政文化をあっち、としよう。
こっち(元禄文化)で名前を覚えるのは最大で6人。節約したければ3人だ。
1 小説の井原西鶴(いはら・さいかく)
2 人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)の脚本家・近松門左衛門(ちかまつ・もんざえもん)
3 俳諧(俳句)の松尾芭蕉(まつお・ばしょう)
以上が必須の3人。
これに加えて、3人の画家
4 菱川師宣
5 俵屋宗達(たわらや・そうたつ)
6 尾形光琳(おがた・こうりん)
以上、こっちの合計6人。
残りの人物は、みんな、あっち(化政文化)の人だ。
たとえば、俳句では「松尾芭蕉=こっち(元禄文化)」だけをしっかり覚えておいて、残りの与謝蕪村や小林一茶は、あっち(化政文化)だ。
絵画、特に人物画(美人画)の分野では、「菱川師宣=こっち(元禄文化)=『見返り美人』」だけをしっかり覚えておいて、残りの鈴木春信や喜多川歌麿は、あっち(化政文化)だ。
教科書には作品の写真が載っているので、本来はこれと作者が結びつかなくてはいけないわけだが、たぶん、その類(たぐい)の問題は出ない。
その作品が、こっち(元禄文化)のものであるか、あっち(化政文化)のものであるかが区別できれば十分だ。
こっち(元禄文化)で作品を見て覚えておくのは3点。
1 見返り美人図(菱川師宣)
2 風神雷神図屏風(俵屋宗達)
3 八橋まき絵すずり箱(尾形光琳)
特に、1と2が出やすい。
「西鶴、浄瑠璃・近松、芭蕉、見返り、風神、すずり箱」
これ、声に出して読んでみるといいよ。リズムが大事。
というわけで、こっち(元禄文化)は、これで完璧。