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教育環境(学校)を選ぶということ

 「孟母三遷」(もうぼさんせん)。

 孟母とは孟子のお母さん。
 孟子は、孔子と並ぶ中国の大学者で、2千年以上も昔の人。
 遷は、「遷る(うつる)=移る」の意。
 都が遷るのは遷都(せんと)。会社で暇な部署に移されるのを左遷という。

 母は最初、墓地の近くに住まっていたが、孟クンがお葬式ごっこばかりするので、こりゃあかんわと思って、市場の近くに引っ越した。
 すると今度は、商人の真似ばかりするので、これもダメだと思って、学校の近くに引っ越した。そしたら孟クン、しっかりお勉強するようになり、歴史に名を残す立派な人物になった。

 しかしこの話、現代では差別と言われそうだ。

 「ぼくんちお寺です」、「お父さん、墓石会社に勤めてます」、「親戚のお兄さんが葬祭会社に内定しました」ってなったらどうするんだ。下手に授業では扱えんぞ。

 商人のこともそうだ。
 いまや小学校で起業家教育をやる時代だ。商人のどこが悪いんだ、って話だ。

 だが、大昔の故事成語にいちいちツッコミを入れても始まらない。要は、教育環境って結構大事だよね。そう軽く受け止めればいい。それだけの話だ。

 その結構大事な教育環境なんだが、これは本来、1番から10番まで単純にランク付けするなんてことはできないんだな。
 ところが、いつの間にか、偏差値というやつで序列をつけるようになっちゃった。不幸の始まりだ。

 地球上には、熱いところがあって寒いところがあって、高地があって低地があって、雨の多い場所があって雨が降らない場所があって、海に囲まれた地域があって山に囲まれた地域がある。
 さあ、これに序列をつけてもらおうか。偏差値出してみな。

 て、そりゃ無理だろう。というか意味がない。

 環境に序列をつけることに意味がないとすれば、教育環境に序列をつけることにも大した意味はない。
 自分にとって良い環境であると思えれば、それでいいではないか。田んぼじゃ麦は育たんし、米は畑じゃ育たんのだよ。

 間もなく埼玉県公立高校入試の出願である。
 「ここで自分が伸ばせる」
 そう思える環境、すなわち高校を選んでもらいたいものである。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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