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模試の問題がズバリ的中する可能性は低い

 入試問題は誰が作るか。
 いつごろ作るか。

 以上、ブログ読者からの質問である。

 まず、誰が作るかであるが、もちろん、これは現役の高校教員である。県教委及び関係機関には指導主事や管理主事などという役職があるが、かれらもまた時期がくれば現場の指導に戻るわけで、そういう人々も含めて現役の高校教員である。

 ちなみに、公的テストと呼ばれているものがある。公立中学校が主体となって行われる模擬試験と言っていいが、その多くは、問題作成・採点・成績処理などを外部業者に委託している。中学校の先生方の負担を考えれば当然だろう。

 しかし、本番試験においては、問題作成、採点、合否判定にいたるすべての過程を内部で完結させる。
 外部委託は、漏えいその他、危険がいっぱいである。

 次に問題はいつごろ作られるかだが、質問者は、模擬試験などと関係から、作成時期を知りたいのではないかと想像するので、その線に沿って答えて行こう。

 私は模擬試験を実施する側にいるわけだが、ズバリ的中をねらった予想問題を出しているわけではない。
 ただし、過去の出題内容や出題パターンに沿った作問をしている。また、基礎基本の徹底と応用力の強化という観点から作成している。

 一方、県教委の作成担当者も、当然ながら過去の出題内容や出題パターンを踏まえて問題を作る。突然の変化は、受験生を混乱に陥れるだけである。

 すると、結果として、偶然の一致が起こる。つまり、われわれサイドから言えば、ズバリ的中である。

 しかし、こうしたことは後日、不公平との批判を受ける可能性がある。たまたまの一致であるとしても、その模擬試験を受けた人と、受けていない人の間に、有利不利が生ずるのは十分に考えられることだからである。

 だとすれば、可能な限りを、それを避けようとするのは当然で、問題作成にあたっては、各種模擬試験の出題内容を研究するであろう。

 とすれば、ズバリ的中の確率はかなり低くなるはずだ。どこまでを許容するかは分からないが、100%一致しているような場合は、仮に問題が出来上がっていたとしても、その部分を他の問題と差し替える可能性が高いからだ。

 一般論であるが、通常、入学試験では、万一に備えて予備の問題を用意しておくものだ。これは高校入試の場合だけではない。大学入試でも中学入試でも、その他のテストでも不測の事態に備えておくものだ。

 結論。
 問題作成者側から見て、調査が比較的容易である公開模試等がズバリ的中する可能性よりも、むしろ、詳細な調査が困難な、各中学校内の実力テストや定期テスト、あるいは各塾が独自に実施するテストの方が、ズバリ的中する可能性は高い。

 なお、念を押すが、ここで言うズバリ的中は、誰がどこから見ても同じ問題じゃないかというレベルであって、一部答えが重なっているという程度のことは含んでいない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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