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理科の平均点を出題形式から考えてみる

 埼玉県公立入試。
 理科の平均点が安定しない。
×24年度48.7点
〇25年度63.4点
×26年度46.1点
△27年度50.3点
 おそらく主たる原因は、受験生の多くが苦手とする分野・単元が出されたかどうかであろうが、それは後回しにして、出題形式を中心に考えてみよう。
(年度の前の記号は、私が勝手につけたもので、〇よくできた、△まずまず、×できなかった)

◆小問数は影響するか
×24年度 32問
〇25年度 34問
×26年度 33問
△27年度 30問
 平均点がここ4年間で最も低い26年度が33問、最も高い25年度が34問というところを見ると、あまり影響はないように思われる。今年は34問。

◆記号選択と記述の割合は影響するか
×24年度 記号選択28.1% 記述71.9%
〇25年度 記号選択35.3% 記述64.7%
×26年度 記号選択27.3% 記述72.7%
△27年度 記号選択23.3% 記述76.7%
 記述の割合が64.7%と最も低かった25年度が、平均点63.4点と高かったところを見ると、こちらはある程度影響していると考えられる。
 私の計算では、今年は記号選択の割合が34問中13問(38.2%)と高い。これは平均点を上げる方に作用しそうだ。

◆単語・文章・作図の問題数は影響するか
×24年度 単語14 文章5 作図4
〇25年度 単語16 文章5 作図1
×26年度 単語12 文章11 作図1
△27年度 単語15 文章6 作図2
 記述をさらに、単語、文章、作図の3つに分けて考えてみる。
 平均点がもっとも高かった25年度と、もっとも低かった26年度を比べてみると、26年度は論述が非常に多いので、論述の問題数は平均点に影響しそうだ。
 26年度と同様に平均点が低かった24年度は、論述は5問と多くないが、作図4問が影響していると思われる。
 今年は、文章7、作図2で昨年とほぼ同じなのだが、かなり長めの文章で答える問題が、昨年の2倍、4問ある。部分点が認められているとはいえ、これは平均点を下げる要因となりそうだ。

 しばらくまとまった出題のなかった「光」の問題が出たことなども合せて考えれば、平均点を上げる要因より、下げる要因の方が強く働きそうなので、平均点は良くて昨年並みではないだろうか。
 ただし、冒頭述べたように、出題分野・単元の詳細分析をしたわけではないので、それほど自信を持って言っているわけではない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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