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29年度埼玉県公立入試の変更について考える【前編】

 来年度から、埼玉県公立高校入試の方法が少し変わる。

 内容は2つあって、一つは理科・社会の試験時間が従来の40分から50分に延びること。もう一つは、数学・英語で「学校選択問題」が導入されること。

 まず理科・社会の時間延長であるが、これは私自身も前々から主張してきたところであり異論はない。

 小問数が30~35問あり、資料の読み取り問題や実験・観察の手順を追わなければならない問題があり、かつ理由などを説明する論述形式も少なくないなどの実態を考えれば、他教科同様、50分とするのが適当だと考える。

 県教委は、時間延長の理由を次のように説明している。
 『思考力・判断力・表現力等の能力をみる問題に対して、受検生がしっかり考えて解答できる時間を確保するため』、時間を拡大する。

 普通に読めば、これまで以上に小問数を増やすことはないということが分かる。時間が増えた分だけ問題数を増やしたのでは、『しっかり考えて解答できる時間を確保する』という目的が達成できないからである。

 『思考力・判断力・表現力等をみる問題』とは、いわゆる知識問題(早い話、暗記で解ける問題)ではなく、社会における資料読み取り問題や、理科における実験・観察等を基にした論述問題や作図・計算問題を指していると考えられるだろう。

 今までだと、「分かっていたけど、時間が足りず手がつけられなかった」、「あせって書いたのでミスしてしまった」という受験生と、「どっちみち分かっていなかった」という受験生との間に、ほとんど差が出なかった。しかし、40分から50分への拡大により、両者の間に、明確な差がでることが予想される。

 さて、もう一つの、数学・英語における学校選択問題導入の方であるが、これには大いに異論があるので、後編で詳しく述べることにしよう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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