数学と英語を同列に考えていいのか、埼玉の公立入試問題変更
前回の続きである。
このたびの変更は、「数学と英語に、正答率が極端に低い問題があるなど、難易度の設定等に問題があった」からとされている。
では、正答率が極端に低い問題が、実際にどれくらい出題されていたのかを調べてみた。
まず数学。
ここでは正答率ではなく、通過率で見てみることにした。
単年度では分かりにくいので、入試が1回で行われるようになった平成24年度から27年度まで、4年間のデータを調べてみた。
結果は、次のグラフでご覧いただきたい。

4年間85問の問題の通過率を調べてみると、通過率10%未満と10%以上の問題が、合わせて26問あった。
他教科に比べ、10%未満の問題が12問と非常に多いが、「正答率が極端に低い問題」とは、このあたりを指していると考えられる。
なお、通過率90%以上14問と80%以上8問、計12問は、すべて大問1の計算問題である。
次に英語。
同様のグラフを作ってみた。

数学と英語では、凹凸がちょうど逆になっている。
通過率10%未満は、この4年間で3題しか出ていない。
また、10%未満と言っても、9.8%、8.0%、6.1%であり、数学のように、1%を切っているわけではない。
一体、この数値(グラフ)のどこを見たら、「正答率が極端に低い問題がある」という事実を読み取れるのか。
そこが私には分からない。
グラフは作成していないが、数学では、無答率40%以上の問題が、この4年間で16問あったのに対し、英語はわずか2問である。
よって、数学には、「取り組みやすい問題を増やす」理由があるとしても、英語には、その必要性は感じられない。
このたびの変更は、「数学と英語に、正答率が極端に低い問題があるなど、難易度の設定等に問題があった」からとされている。
では、正答率が極端に低い問題が、実際にどれくらい出題されていたのかを調べてみた。
まず数学。
ここでは正答率ではなく、通過率で見てみることにした。
単年度では分かりにくいので、入試が1回で行われるようになった平成24年度から27年度まで、4年間のデータを調べてみた。
結果は、次のグラフでご覧いただきたい。

4年間85問の問題の通過率を調べてみると、通過率10%未満と10%以上の問題が、合わせて26問あった。
他教科に比べ、10%未満の問題が12問と非常に多いが、「正答率が極端に低い問題」とは、このあたりを指していると考えられる。
なお、通過率90%以上14問と80%以上8問、計12問は、すべて大問1の計算問題である。
次に英語。
同様のグラフを作ってみた。

数学と英語では、凹凸がちょうど逆になっている。
通過率10%未満は、この4年間で3題しか出ていない。
また、10%未満と言っても、9.8%、8.0%、6.1%であり、数学のように、1%を切っているわけではない。
一体、この数値(グラフ)のどこを見たら、「正答率が極端に低い問題がある」という事実を読み取れるのか。
そこが私には分からない。
グラフは作成していないが、数学では、無答率40%以上の問題が、この4年間で16問あったのに対し、英語はわずか2問である。
よって、数学には、「取り組みやすい問題を増やす」理由があるとしても、英語には、その必要性は感じられない。