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先生だったら、生徒の権利より安全を最優先すべきだろう

 私は18歳に選挙権はやらなくていいと思っている。
 が、これはもう決まってしまったのだから仕方ない。

 愛媛県教育委員会が、県下の高校に対し、校則を改定し、校外の政治活動に参加する生徒に、学校への事前の届け出とするよう求めた。18歳選挙権を見すえてのことだ。
 各学校は、それを受けて、新年度から届け出制を校則に盛り込むことを決めた。

 マスコミは総じて批判的であるようだ。
 選挙権を与えておきながら、政治活動を制限するような規則を作るのはけしからん。そう言っているように聞こえる。

 だが私は、届け出制には反対しない。
 いちいち届けさせるのも面倒だが、許可制よりはましだ。許可制だと許可するかしないかの判断が必要だが、届け出制なら受け取るだけでいいからだ。
 ただ、届け出を受けた以上、何か事故に遭ったときに、「知りませんでした」と言い訳できない。「先生は知ってたんでしょう」と責められるに決まっている。
 結局、責任は問われるのだから、だったら事前に知っておいたほうがいい。

 たとえばデモは、実力行動だから危険をともなう。
 私が担任で、生徒から届け出があったら、場合によっては、「この集会、ちょっと危険そうだな。大丈夫か?」「誰かを頼らず、自分で自分の身を守る方法は考えておけよ」くらいのことは言うだろう。参加を止める権限はないが、その程度の注意は与えておきたい。

 届け出はけしからんと言う人々には、権利を守ろうという主張ばかりあって、生徒の安全を守ろうという視点が欠けているように思える。
 それでも権利が優先というなら、何か事故があった場合でも、「なぜ止めなかった」とか「知らないで済まされるか」などと学校や先生を非難すべきではない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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