本番で倍率が下がるのはいつものこと
倍率の話、続編です。
昨日の希望校調査の結果。倍率が気にならない人はいませんね。それでこそ受験生です。
まず考えてもらいたいのは、1か月前の調査であるということです。その後、面談があったり、個別相談があったりで、志望校は変わっているはずです。私立の単願に切り替えた人もいます。ですから、今日調査したら、まったく別の数字になると思います。
昨年の例で言うと、本番の倍率が1.4倍を超えたのは、5校でした(普通科の場合)。これらの学校が、12月15日現在調査から、本番に向けて、どのように変化したかを見てみましょう。
市立浦和 2.39 → 1.72 (0.67ポイント低下)
越ヶ谷 2.03 → 1.48 (0.55ポイント低下)
大宮 1.89 → 1.43 (0.46ポイント低下)
浦和南 1.73 → 1.44 (0.29ポイント低下)
川越女子 1.40 → 1.40 (変わらず)
だいたい下がってますね。このような動きは毎年のことです。
したがって、今回発表の結果で2倍を超えている大宮や蕨も最終的には1.5倍前後に落ち着くと考えられます。今のところ2.33倍の市立浦和は、2倍は割ってきますが、昨年並みの1.70倍前後の高い倍率になるでしょう。
川越女子は、もともと調査時点ごとの希望者数にあまり大きな変化がみられない学校ですが、今回調査の1.77倍は、予想外に高すぎる倍率なので、1.5倍前後まで下がってくると考えられます。
越ヶ谷は、今回調査では1.66倍でした。昨年の高倍率の反動もありますが、40人増が影響しています。募集人員が昨年並みとして計算すると1.86倍程度ということになります。ここもやはり1.5倍を割るぐらいまで下がってくるでしょう。
浦和南は昨年同期より上がり1.87倍ですが、県南地域の場合、少しランクを下げれば大宮北、伊奈学園、浦和北、与野など選択肢も多いので、1.5倍前後には落ち着くでしょう。
今回調査で、昨年同期に比べて大きく倍率が上がっている学校がいくつかあります。
和光国際1.38 → 1.74 (0.36ポイント上昇)
上尾 1.55 → 1.88 (0.33ポイント上昇)
川越南 1.50 → 1.82 (0.32ポイント上昇)
南陵 1.35 → 1.62 (0.27ポイント上昇)
本庄 1.13 → 1.34 (0.21ポイント上昇)
大宮西 1.57 → 1.78 (0.21ポイント上昇)
(昨年同期→今年。なお、これらの学校に募集人員の増減はありません)
これらの学校の、この時点での倍率上昇は、おおむね「隔年(かくねん)現象」とみることができます。「隔年現象」の隔年とは、1年おきという意味です。前の年の倍率が低いと次の年は上がり、その次の年は下がるという傾向を「隔年現象」と呼んでいます。
上尾は昨年の本番では1.08倍と県平均を下回る低倍率だったので、その反動でしょう。反対に昨年本番で1.33倍の高倍率だった与野が、今回調査では1.18倍と低調です。上尾が本番に向けて下がり、与野が上がって行くことになるでしょう。
川越南、南陵、大宮西も、昨年本番での倍率は、1.21~1.25倍だったので、本番に向けて下がっていくのは確かですが、最終的には昨年を上回る倍率になるでしょう。
和光国際も、この学校の世間的評価からすれば、昨年本番の1.20倍は低い数字と言えるので、ならばと希望者が増えたのでしょう。和光国際は、まだ創立25年の若い学校ですが、いまや西部地区では川越・川越女子・所沢北に次ぐ難関となっています。今後も、極端な低倍率にはならないでしょう。
創立90年と歴史の古い本庄ですが、昨年本番は何と1.08倍という低空飛行でした。ですから、ここはねらい目とばかりに希望者が増えたのでしょうが、特進を設置するなど進学強化路線をアピールしたことも希望者増につながっているかもしれません。
以上、前日に引き続き、倍率の話でした。
昨日の希望校調査の結果。倍率が気にならない人はいませんね。それでこそ受験生です。
まず考えてもらいたいのは、1か月前の調査であるということです。その後、面談があったり、個別相談があったりで、志望校は変わっているはずです。私立の単願に切り替えた人もいます。ですから、今日調査したら、まったく別の数字になると思います。
昨年の例で言うと、本番の倍率が1.4倍を超えたのは、5校でした(普通科の場合)。これらの学校が、12月15日現在調査から、本番に向けて、どのように変化したかを見てみましょう。
市立浦和 2.39 → 1.72 (0.67ポイント低下)
越ヶ谷 2.03 → 1.48 (0.55ポイント低下)
大宮 1.89 → 1.43 (0.46ポイント低下)
浦和南 1.73 → 1.44 (0.29ポイント低下)
川越女子 1.40 → 1.40 (変わらず)
だいたい下がってますね。このような動きは毎年のことです。
したがって、今回発表の結果で2倍を超えている大宮や蕨も最終的には1.5倍前後に落ち着くと考えられます。今のところ2.33倍の市立浦和は、2倍は割ってきますが、昨年並みの1.70倍前後の高い倍率になるでしょう。
川越女子は、もともと調査時点ごとの希望者数にあまり大きな変化がみられない学校ですが、今回調査の1.77倍は、予想外に高すぎる倍率なので、1.5倍前後まで下がってくると考えられます。
越ヶ谷は、今回調査では1.66倍でした。昨年の高倍率の反動もありますが、40人増が影響しています。募集人員が昨年並みとして計算すると1.86倍程度ということになります。ここもやはり1.5倍を割るぐらいまで下がってくるでしょう。
浦和南は昨年同期より上がり1.87倍ですが、県南地域の場合、少しランクを下げれば大宮北、伊奈学園、浦和北、与野など選択肢も多いので、1.5倍前後には落ち着くでしょう。
今回調査で、昨年同期に比べて大きく倍率が上がっている学校がいくつかあります。
和光国際1.38 → 1.74 (0.36ポイント上昇)
上尾 1.55 → 1.88 (0.33ポイント上昇)
川越南 1.50 → 1.82 (0.32ポイント上昇)
南陵 1.35 → 1.62 (0.27ポイント上昇)
本庄 1.13 → 1.34 (0.21ポイント上昇)
大宮西 1.57 → 1.78 (0.21ポイント上昇)
(昨年同期→今年。なお、これらの学校に募集人員の増減はありません)
これらの学校の、この時点での倍率上昇は、おおむね「隔年(かくねん)現象」とみることができます。「隔年現象」の隔年とは、1年おきという意味です。前の年の倍率が低いと次の年は上がり、その次の年は下がるという傾向を「隔年現象」と呼んでいます。
上尾は昨年の本番では1.08倍と県平均を下回る低倍率だったので、その反動でしょう。反対に昨年本番で1.33倍の高倍率だった与野が、今回調査では1.18倍と低調です。上尾が本番に向けて下がり、与野が上がって行くことになるでしょう。
川越南、南陵、大宮西も、昨年本番での倍率は、1.21~1.25倍だったので、本番に向けて下がっていくのは確かですが、最終的には昨年を上回る倍率になるでしょう。
和光国際も、この学校の世間的評価からすれば、昨年本番の1.20倍は低い数字と言えるので、ならばと希望者が増えたのでしょう。和光国際は、まだ創立25年の若い学校ですが、いまや西部地区では川越・川越女子・所沢北に次ぐ難関となっています。今後も、極端な低倍率にはならないでしょう。
創立90年と歴史の古い本庄ですが、昨年本番は何と1.08倍という低空飛行でした。ですから、ここはねらい目とばかりに希望者が増えたのでしょうが、特進を設置するなど進学強化路線をアピールしたことも希望者増につながっているかもしれません。
以上、前日に引き続き、倍率の話でした。