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東電出身の民間人校長が、事前に入試結果を漏らして解職された件

 東電に漏電はつきもの、なんて笑ってる場合ではない。

 都立八王子桑志高校の校長は、東京電力出身のいわゆる民間人校長である。かれは知り合いの女性に頼まれて合否結果を事前に漏らした。明るみに出てしまったのは、知り合いの女性との間に何かあったんだろう。だが、それはどうでもいい。

「入試の公平性という観点から、あってはならないこと」(都教委コメント)なのだが、その生徒は普通に試験を受けて、ちゃんと合格しているわけだから、公正性を欠くといっても高が知れている。

 その点、わが埼玉県の私立高校入試はすごいぞ。入学試験を受ける前から、合格って言っちゃってる。それも個人的にこっそりじゃなくて、組織的に白昼堂々。だから、1月22日から始まる入試は、一種のセレモニーである。事前の個別相談で合格の内定をもらっている大多数の受験生に混ざって、相談なしの一発勝負組もごく少数受けるが、かれらが圧倒的に不利なのは言うまでもない。内定組は、よほど悪い点数でなければ合格、一発勝負組は、よほど良い点数でなければ不合格。まったくもって公平性を欠いた入試が行われているわけだが、それを問題視する人は少ない。

 このような摩訶不思議な入試がまかり通っているのは、この制度?のおかげで、多くの受験生は「行く高校がなくなる」といった恐怖から逃れられるからである。

 先般発表された希望校調査でも明らかなように、受験生の大半は公立を希望している。埼玉の高校入試というのは、すべてこのことが前提となって仕組みが形成されている。

「第一希望は公立、私立は“すべり止め”」
 個々の受験生が、入りたい学校の優先順位をつけるのは自由である。たとえば大学入試で、第一希望に東大、すべり止めに早稲田という受け方をするのは自由だ。しかし、当の早稲田大学が、東大のすべり止めを自認することはあるまい。ところが、埼玉の私立は、公立のすべり止めであることを自ら認めている。単願も併願も、特待も、すべては「第一希望は公立、私立は“すべり止め”」を認めたうえで設計された制度だ。

 古くは明治時代から続く公立を先進国とするなら、ここ30~40年の間に創立された埼玉の多くの私立は発展途上国だ。キャッチアップの過程で、不本意ながらという面があるのは想像に難くない。
 さはさりながら、本物の入試を行う学校に、一歩でも、いや半歩でも近づいてくれないかと願い続けて、かれこれ10年になる。
 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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