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他人にけちをつけると、自分に返ってくる

 私立学校の先生や塾の先生は、他校や他塾のやり方に文句をつけるべきではない。

 文句があるなら、別の方法でやればいいわけで、その自由がある。少なくとも公教育にくらべれば自由度は断然高い。

 それに、他校や他塾が、問題が多いと思われるやり方をしている間は、自分の方にチャンスがあるということだから、黙っていたほうがいい。わざわざ、それを言って、相手に気づかせる必要はない。

 人は、自分が好感を持っている人やモノを第三者からけなされると、自身がけなされたように感じるから、それを言った人の方を嫌うようになるから注意しなければならない。

 まあ、身内で、あそこはああだこうだと言い合っているうちはよろしい。他人の悪口はストレス解消になる。

 だが、一歩外に出たら、どこにライバルのファンやシンパがいるか分からないから、けなすのはほどほどにしておかないと、結局は自らを貶めることになる。

 他人の文句を言うのは簡単だが、実際に他の方法でうまくやることがいかに大変かというのは、かつて政権交代した民主党が見事に証明してくれた。今思えば、あれは壮大な社会実験であった。

 学校の教育にしても、塾の指導にしても、万民が認める唯一の正解など、はじめからないのである。もちろん、その逆の絶対的不正解もない。
 あるのは、わが校が考える正解、わが塾が考える正解のみである。

 私は、かつて公立の教員であり、国や県から与えられた正解を実現することだけを求められる世界にいた。つまらんな。
 その点、私立学校や塾には、自ら正解を定めていいという自由がある。もちろん法の制約はあり、一般常識とか社会通念などからまったく自由であるというわけではないが、自らが正しいと信じる道をひたすら邁進してよろしいという自由度の高さは、公教育とは比較にもならない。

 さて。
 では、お前はどうなんだ?
 そう、そこが一番の問題だ。われわれほど無責任に、お気楽に、人に文句を言っている人種もないわけだ。
 少しは世の中のためになる発言をしなければいけないな。そのあたりよくよく考え今日の講演も務めなければならない。
 おっ、そろそろ時間だ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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